ル・オペラのオリジナル理論

ル・オペラのパターンには「何々式」などはありません! 実際には、企業によってさまざまな方式が有るので今までの専門学校の方式では、対応仕切れずに企業での実務と教育の歪みが問題になっています。

ル・オペラのパターンは常にオプティマムコンディション(最適な設計)を追求し進化しています。一般的な「経験値や、あいまいな計算値」、を基にした製図法とは根本的に異なり、立体を形成する上での幾何学的(※)な法則や規則性を、企業でのパターン実務の中で研究、実証しながら作られています。 そのために求められたシルエットを出すのに長い経験を必要としません。 正しい手順で、正しい考え方に基づいて、作図をすすめて行けば、自然に修正の少ない正確なパターンが短時間ででき上がります!残った時間をデザイン的なバランス(衿の形、ポケットの形、ボタン位置など)を考える時間に割り当てることでより完成度の高い商品が作れます。

※幾何学(きかがく)…図形およびそれの占める空間の性質について研究する数学の一部門。

パタンナーの作業的な部分の時間をできるだけ短縮することでよりクリエイティブな作業環境を作り出すことが可能になります。

ル・オペラを支える、2つの考え方を紹介いたします。

  • 正確なボディシルエットを出すための「シェイプイット製図法」
  • デザインに沿ったイメージの袖を作る「スリーブアングル設定法」
アトリエ実務での経験を絶えずセミナーに組み込んでいくことで、流行に即したさまざまなテクニックが学べます。言葉では表現することが難しいので、できるだけ見学にきて、ル・オペラの考え方や雰囲気を感じてください!ル・オペラは単にパターンの引き方を覚えるのではなく、その仕組みを理解し応用範囲を広げるところです。

「シェイプイット製図法」

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※図1

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※図2

工業用ボディーの原型を使い、常にバストラインを水平に保ちながら、ボディーとのゆとり、運動量、素材特性、などを基にシルエットを作っていきます。(原型を変えることで、さまざまな体型にも対応します)

※図1…幾何学的な法則を用いた、革新的なボディーシルエット作成方法で、バストラインを水平に保ちながら、立体裁断とは違うアプローチで、正確なボディーシルエットを作成します。設定したゆとりや、切り替え位置に対する最適なダーツ分量をっ求めることができるので、生地に無理の掛からない美しいボディーシルエットが作れ、さまざまな体型や性別サイズに対応します。

※図2…CADの画面上でバスト、ウエスト、ヒップ、それぞれのラインが完全に水平を保っていることが確認できます。

「スリーブアングル設定法」

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※図3

デザイン別、アイテム別に袖の付く角度と方向を決め、動きやすさ、いせ分量、素材感、などの要素を加味しながら正確な袖山の曲線を求めます。

※図3…平面と立体の繋がりを理論的に解説することで短期間の間に、パターンの根本的な仕組みを理解し応用のできるパターン力が身につきます。

いずれもル・オペラでしか習えない実用性の高いオリジナル理論です。企業の現役パタンナーが多く通うのもそのためです。 また作業の手順が確立しているので、初心者でも比較的短期間で完成度の高いパターンが作れるようになります。