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6月トレンド講習(ワンピース)レポート

こんにちは K です。

夏が近づくのを感じさせるような気候になってきました、

そんな先週末にトレンド講習を行いました!

講習内容はワンピースで、担当はこの私…久しぶりの担当講義でキンチョーしまくりでした。(笑)

今回のワンピース講習は少しドレスよりのミニマルなデザインのワンピースドレスで汎用性が高そうな形にしました。

このワンピースの作図工程と理論を説明させて頂き、それと今回は「自分が作ってる時に何を考えながら作っているのか?」という事をお伝えすることをひとつの目的として講義しました。

 

自分が作ってる上でぶち当たった問題、それをどう考えて解決したか?何処を見ながら修正したのか?というところですね。そういう部分ってみんな知りたいところではないのだろうかと考えた結果でした。

経験があるからできるとか、分かってるとか、そういうのも部分的にはあるでしょうが、それが全てではないです。立体にして初めて気づいたり、作ってみてモノになってから気づくことのほうが多いです。問題の解消法にも悩むこともしょっちゅうです。(笑)

なので皆さんには恐れず沢山間違えて欲しいです。で、作図で悩むようなら、立体にして悩んだほうが近道であると個人的には思います。

 

それで、今回は軽くアンケートも取らせていただき、今回の授業の感想を聞きました。

皆さんご協力ありがとうございます!この意見をもとにもっと授業の質をあげていくようにします!

 

最も勉強になったと感じていただけた部分が、皆さん共通して変形袖の調節と展開いうことでした。

自分的には結構複雑な言い方をしていたのでちゃんと伝わったか不安があったのですが、こうやってお聞きしてその不安も解消できました。

と、同時にわかりづらかった部分にもが含まれていましたので、その辺はもう少し分かり易い伝え方を目指していこうと思います。

あとは縫い方や身頃展開でわからないことがあったようなので、それはまた授業中に確認して頂ければと思います。

 

それと何人か縫製を考えておらえれる方のために授業では触れなかった縫製の時の工程と気を付けるポイントをざっくりと説明しておきます。

授業でもお伝えしていました通り、さほど難しいところはありません。

基本的な工程は

①表の身頃をくっつける(上、下それぞれ)

②裏身頃にそれぞれ見返しをくっつける。

③裏地の見頃をつなげる。

④後裏地にファスナーをつけ、そのまま表地に縫い付ける。

※この時後ろ中心は背削りを入れたことによりカーブしているので、アイロンである程度クセとりを行って縫わないとファスナー周りにシワが発生する可能性があるが、ポリエステルのような動かない生地はその処理ができないのである程度シワが発生することがある。

↑今回はその対応に伸ばしながら縫製したがそれでも少しシワは残った(戻った)

⑤裏表の肩線を縫って襟ぐりを縫って合体させる。

⑥切り替えポケットと表の上下身頃を一気に縫って合体させる。

※生地によっては縫いズレに注意する。

⑦表裏裾を始末する。

⑧表袖のダーツ→袖下の順で縫い、裾を始末して袖を完成させる。

※この変形袖の止まりのダーツを縫うときは緩やかなカーブを描いているのでそのまま縫おうとすると非常に困難なので、クセ取りを行い、カーブ形状の地縫い線を直線に近い状態にするとまだ縫いやすいが、今回のように動かない生地はそれができないので、ほぼ直線のような状態で縫うことになった。

ダーツ分量もハリや厚みがある生地の場合、そのまま縫うと厚みに分量が持って行かれて袖山付近の立体の幅が不足し、肩にあたってくる可能性があるので、生地によってはダーツ分量を減らしたほうが良いだろう。

⑨裏地の袖も縫製し、中綴じを行い合体させる。

⑩付属品をつけて完成。

 

皆さん、ゼヒ作って形にしてみてください。

自分でラインをいじってみてもらっても良いですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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K:リフォーム続き③

こんにちは K です。

 

…春がやってきてますね…花粉とともに。

 

さてさて、縫製の手順などをちょくちょく挟んだので、UPし損ねていたリフォームの続きを上げようかと思います。

 

①まずはトップス部分の縫製

全体的な寸法を削り、絵型のようにフィットさせた形にします。

ヨークの部分と前タテはそのままにし、バストダーツをとって少しドロップ気味の袖にします、カフス側は気持ちギャザーを入れます。

ポケットはこの時縫い付けておきます、(生地が足りなかったので地の目をヨコにとりました)

 

薄くて透ける生地なので縫い代は袋縫いで縫おうと思います。

袖口のスリットをつけてから本体に袖を縫い付け、脇下~袖口まで一気に縫います。

 

その後薄手の芯を貼ったカフスを縫い付け、ボタン等つけます。

 

襟の形もスタンドにしてはでかいし、折線が少し劣化していたので、その部分を折り込んで形を整えます。

 

これでトップスは完成です。

 

②スカートを縫い付ける。


スカートはそのもので完成しているのですが、タックスカートでしたので解くとすごく大きな輪になってしまいました。

それを見頃の寸法に合わせながら再度たたみなおします。

 

 

見頃に一度縫い付けてから、折り返してさらにステッチでとめるような縫い方をするので、床上がりなどがズレてしまわないようにこまめにボディに着せつけてチェックします。

見頃に地縫いで止めつけてロックミシンをかけます。

 

これでだいたい完成ですが、リメイクものにしては無難です多少オリジナリティが欲しいものです。

 

③別布ベルトをつける。

別に購入していたスカートをベルトの飾りにしますので、スカートをバイアスでカットしてテープ状に繋げます。

②で解体して再度芯を貼ってつなぎ合わせたヨークベルトの周りを、このテープで包みベルトを完成させます。

ボディに着せつけながらバランスを見てベルトつけ位置を決める。

このときそのまま付けるとストンとしたシルエットになってしまうので少し身頃にギャザーをいれ、腰周りで段差をつけるようにします。

ベルトの寸法不足分はそのままデザインに反映させます。

(デザインのつもりで乱雑気味なハンドステッチなどもいれてみます…)

ベルト本体は上からミシンでたたきます。

 

④完成

丈的には158cmの人が着てフルレングスになるくらいです。絵型くらいですね。

少しエキゾチックな雰囲気のシャツワンピースが完成しました。

裏地等はつけておりません、夏向きの素材ですね。

上のシャツなどは多少作図で調節しましたが、細かい部分などはボディに着せつけながら微調整しました。立体と実物での作業がほとんどでしたね。

 

 

 

 

 

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トレンド講習のコート縫製

どうも K です。

巷ではインフルやノロが流行ってますね~、今年のウィルスは感染力がすごいので皆さん気をつけましょう!そういう自分は先週風邪を引いておりましたが…(笑)

 

さて今回は…お待たせ致しました。前にトレンド講習で行ったコートの縫製手順について更新しようかと思います。

今回使用した生地はモッサーといいまして、冬コート用の厚手生地です。その名の通り、もさもさしてます。(笑)

毛足がありますので裁断は一方方向でしかとれず、かつ普通にアイロンをかけると毛足が寝てしまうのでそこら辺に気を使う必要があります。

まず裁断は…今回は中心を輪にして二枚重ねて裁断行ったパーツがありますが、ずれがひどい!ものすごく動きました。なので手間ですが一枚一枚のほうが確実だと思います。

それと厚地二枚を裁断するのにけっこうな握力が必要になってくるので、手が疲れるという意味でも分けたほうが良いと思います。

 

今回の芯地選びのポイントはできるだけ柔らかく当たりが出ない仕様になるような芯地を前身頃に、多少張りがある芯地を襟に選んでおります。

ただ今回はそうやって芯地を選んでも、どうしても当たりが出てしまったので、芯地の裁ち端をピンキングバサミで処理しました…。

↑向かって 左:ピンキング有り。右:無し 少しフラットになったのがお分かりでしょうか?

 

そして縫製に入る前に見頃にイセを入れて生地を立体にします。その後は縫う直前まで立体が崩れないように重ねてハンガーなどに吊るしておきましょう。

 

では縫製を行いましょう。まずは前見頃のポケットから

箱ポケットなのですが、なにせ生地が厚いので縫い代を処理してコマめにアイロンをし、フラットにする事が必要です。部分的に芯を剥がしたりもしました。

見ごろに口布を付ける時も出来上がりを慎重に確認して何度かのしつけを行います。

 

形がシンプルなものだけに、ポケット等が目立つと思いますのでずれないようにかなり慎重になりました。

縫い上がったら見頃を重ねて最終確認すると良いでしょう。

 

 

見頃を地縫いしてつなげ、縫いしろをしっかりと割る。(自分の腕力に限界を感じつつひたすらプレス!あたりがでないように!)

 

見頃を繋げた段階で伸びが気になるとことにテープを貼り、裾をアイロンで織り上げてクセ付けしておく。(よく伸びる生地は先に貼っといても良いと思います。)

 

裏襟または表衿を月腰台衿と接ぎ、アイロンでしっかり襟の形になるようにクセとりをしておく、このとき、縫い代も処理しておく。

 

肩線を縫って裏襟をと接ぎ、縫い代を割っておく。

 

裏地をキセを入れながら縫って、衿、袖までつけて完成させておく。

 

表地の袖を縫って形を整え見頃に仮付けしてバランスのチェック

どうもウエストの当たりがデザイン画より大きく見えてしまうので急遽削って修正しました。

 

生地の重みで下がってそう見えてしまうのか?はたまた少し伸びてしまったのか?(パターン形状からはさほど変化していなかったのですが…)いずれにせよ、皆さんもある程度厚みのある生地を縫うときは気をつけましょう。

B→A

ビフォー→アフターですね。

 

袖を地縫いし、裄綿を入れる。

この裄綿も市販のものを使いやすいように長さなどをカッティングして調節したオリジナルのものです。

綺麗に形が出るように始まりと終わりは自然と外してセッティング、縫い代に止め付ける前に納得いくまで仮縫いで形を確認しましょう。美しい袖は一日にしてならず!


 

ベンツ縫製。裾の額縁を縫製してからぬいましょう。

 

 

表地と裏地の前端、衿外回りを縫い、衿付けどまりで四ツ留をし縫い代を割った後、段差をつける。

 

襟の縫い代を割り、切れ込みをいれた後、襟の中綴じを行う。

 

袖口の表と裏をミシン地縫いでとめる。

 

パットを肩線縫い代上しつけ糸で止める。(写真のループ)

ここでがっちり縫い代に肩パットを縫い付けると逆に糸切れが発生するので注意が必要です。

 

袖、見頃脇に中綴じを行う。

このとき裏地のゆとりをきっちり配分してウエストあたりでしつけをしておくと良いと思います。

二本取りでかなりユルミを入れながらひっくりかえしつつ止める。

 

裾の内側をまつった後、表地と裏地の裾を地縫いし、一部を縫い残して開けておき、ひっくり返した後、手縫いで閉じる。

縫える範囲ギリギリまでミシンで縫う。

ひっくり返してる画像…分かりにくくてすみません。

 

衿~前端までステッチを入れる。

 

ボタンホールをあけた後、釦&力ボタンをつける。

(厚地なのでボタンのアシを長めにつける!)

 

完成

 

以上になります!

少々長くなりましたが、ポイントを抜き出して書きましたので、講習に参加された生徒の方はお渡ししている資料と合わせて見てみてください。

また、画像ではわからない部分や技術的な相談は講師までお願い致します。

では!

 

 

 

 

 

 

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トレンド講習のキュロットパンツ縫製手順

こんにちは K です。

本日は先日トレンド講習で行ったキュロットの縫製工程をアップしようかと思いますので、これから縫製される方の参考になればと思います。では!

 

●まず裁断を行います。今回の生地はギャバジンです。デザインが多少フレア感が必要なデザインだったので、ドレープがでるタイプを探しました。見つかったのがちょっとポリウレタンが入っており、伸びる事を懸念しましたが、目が詰まっているので大丈夫かな?

ちょっと動きやすいので注意を払う必要があります。

 

①前ポケットつけ

まず前パーツのポケットを縫製していきます。

ポイントとしては袋布と前パーツを縫製し、袋布側をアイロンで片倒しするときは気持ち控えて表にでないようにする必要があります。ここのアイロンがけはバッチリ行いましょう!ポケットは前側の顔です!

ポケット口のステッチは基本コバですが、見栄えが大事!なので生地に合わせ、自分が安定して縫える幅を選択するのが正解だと思います。

ポケットの形ができたら脇線とウェスト線に仮止めして形が崩れないようにしましょう。

 

②前タック、プリーツ線をアイロンにてプレス

タックとプリーツ線は繋がらないので、注意です!

折った形状で仮縫いで止めておきます。

 

③後ろのダーツを縫い、ポケットを縫う。

フラップの大きさを揃えておくことで見栄えが良くなるのと私は考えてますので、こういう時は必ず厚紙でゲージを作るようにしてます。ひと手間で楽に綺麗につくれますよ。

で、今回は自分で気持ち裏地を小さくして縫い、控えやすいようにしました。先に縫い代を処理しておけば後々形つくりやすいですよね。

本体に玉縁作って挟み込んだ状態でおとしミシンかけます。このとき、左右対称になるよう重ね合わせて確認してから縫うといいでしょう。(確認大事!)

 

④脇線を縫う。

それぞれロックミシンをかけてから地縫いし、割ります。

※生地が厚いとポケットの所を割るのが一苦労ですが、しっかり割りましょう。

 

⑤裾を織り上げてロックをかける。

このとき、生地だれなどが発生していないか、仮組みなどしてチェックをするといいでしょう。

 

⑥まつりあげる。

 

最後でもいいのですが、今回はこの手順で

 

⑦股下の縫製

強度をあげるため、二度縫いします。

ファスナー止まりまで縫い、できたら割っておきましょう。

 

⑧裏地を右と左で完成させ、股下は縫わずにおいておく。

股下にロックミシンをかけておく。

 

⑨前あきファスナーを本体につける。

ここは構造の理解が必要なので私もサンプル部分縫いを行ってから本番に臨みました。

まず持ち出しを中縫いして完成させから、裏地と縫い合わせ、その上にファスナーをセッティングし仮止めしてから表地にコバステッチでとめる。

見返しは裏地と縫い合わせ(角は縫いながら切れ込みを入れて)表地から控えた状態をコバステッチで押さえ、出来上がりの形にしてみてファスナーの位置を確認したあと見返しにファスナーを縫い付ける。

形状が問題なさそうなら表からステッチをかけ、持ち出しまでつきぬけ閂止めステッチをかける。

 

 

⑩裏地の股下を縫う。

止まりの位置まで縫い合わせ、縫い代は割る。

あと表地と離れすぎないように中で糸ループかテープ状に切った裏地で繋げておくといいでしょう。

 

⑪ヨークベルト、見返しを縫製し、本体につなげる。

見返しは今回伸ばした状態で縫製するので、裁ち端をパイピングテープでくるむ。

(見返しベルトは曲線なので先に生地のくせとりを行ってからつけるときれいにつきます。)

本体は事前にウエストで裏地等を仮止め行っておきます。

パイピングは表から見えないように端を折り込んでおくといいと思います。

 

今回は共布ベルトがつくのでウエストベルトに共布ベルトループを先にセッティングしてから本体と縫い合わせるようにしましょう。

順番としては

1、表ベルトと見返しの間にベルトループを挟み込んで縫う

2、表ベルトに止めステッチをかける

3、本体と縫い合わさる側の縫い代にベルトループの下側を仮止めする。

4、本体と縫い合わせ、ベルト高で折る。

5、落としミシン

※ベルトループを持ち上げて境目に落とすようにしましょう。

 

⑫カギホック、釦つけ

 

⑬共布ベルト作成

出来上がったらベルトループに通して形状確認。

 

⑭完成

いやぁ、長くなりましてすみません…とりあえず一通り気をつけるべきことを載せておきました。

年内の更新はこれで最後になりますので、ご挨拶を…

皆様良いお年をお過ごしください。(^o^)ノシ

 

 

 

 

 

 

 

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薄地でスカート(トレンド講習から)

こんにちわ K です。

今回の私の更新内容は、先日行ったトレンド講習の内容について

授業内ではさらっとしか触れませんでしたが、薄地でのスカート縫製の工程を書こうかと思います。

 

今回薄地縫製をするにあたり、色々問題に直面し、それをどう解決に持っていったか?その辺りを詳しく書いていきます。

①裁断

まず、縫製に入る前に生地裁断をするわけですが、

とにかく生地がぐにゃぐにゃ動きます。きっちりパターン通りの裁断が難しいので、

極力生地が動かないように工夫する必要がありました。

裁断にはローリングカッターを使い、生地はパターンの上に置き、針で固定して更に重しを載せ、

裁断前の出来上がりの線に印を入れ、パターンと一緒に裁断致しました…

 

ノッチはほどけてくるのでチャコで印つけ。基本広い場所を確保して、障害物の無い状態で裁断しないと、何かの拍子でズレたりすると大変なので注意しながら裁断しました。

 

②縫製(準備)

とにかく薄手を縫う時は、最初の設定から間違ったら大変なことになりますのでしっかり合わせませす。

使う糸番手は80や90番手といったもので、針は9号針、7号針、(これは講義でも言ってましたが…)

では具体的にどういう不備が起きるか?

糸が太いと生地がつれる、針が大きいと同じく生地が引っ張られたあげく

穴が開いたみたいになります。

なので、糸調子は若干糸が浮き上がるぐらいに緩め設定が良いと思われます。

↑(上)11号針・60番手・薄地設定だが糸調子は普通 

 (下)7号針・90番手・かなりゆるめ設定

このとき、糸の緩み確保のためハトロン紙等を挟んで縫う人がいますが、

私は正直あまりお勧めしません。

なぜなら、薄手生地はミシン目も細かくして縫ったほうがいいのですが、

そうすると、糸と生地の間に紙のカスがたまってそれが取りにくく、時間がかかりますし

地縫い線を引っ張ることによる生地の痛みにつながり、糸調子も悪くなります(片方だけ浮いたり)

定規をあてて裂いたり上手くとる方法もありますが、とにかくめんどくさいです。

(個人的にこう思うだけかもしれませんが…)

それなら糸調子をゆるめに整え、ミシン針を細い号数やニット用ボールポイント針

(普通針より針先形状がなだらか)にして生地に対する抵抗を少なくし、

バッチリあわせて普通に縫えるほうが楽だと思っております。

さらに糸の抵抗もシルク形状糸やレジロンにして、少なくするようにし、生地の負担を軽減していけば相当縫い易くなるはずです。

参考までに今回私は7号針の80番手シルク形状と90番手糸、ミシン目幅2mmぐらいでゆるめの糸調子の設定で縫いました。

 ③ 縫製 (本縫い)

さて、縫製です。

と、いいましても縫うのは普通生地となんら変わりないです。

脇線→裾→ギャザー→ベルト→ファスナー→合体

という順番、その中でもなかなか苦労したのは裾の三つ折り端ミシンですね。

 

工程はたいしたこと無いのですが距離があるので大変でした。

この縫い方を綺麗に仕上げるコツは、とにかく横着しないことですね。

しっかり裁ち端を落とし、アイロンも地縫いの後と折り返したときと、工程のたびに入れてました。

基本薄地は生地としての強度があまりないので縫い直しなどがないように慎重に縫う必要があります。

アイロン工程は大事だと思います!

 

あとはシフォンを挟んで縫うときの工程が少し複雑です。

下スカートは表地と一緒に縫うことが出来ますが、上のスカートはファスナーが付いてから

表地の縫い代に貼り付けるようにして縫うという工程で、シフォンのファスナー止まりは表地から少し離して縫わなければいけませんでした。

 

表地の縫い代と一緒に挟み込んで縫うこともできないことは無かったのですが、そうなるとシフォンの脇線が表の脇線と固定されてしまうのでやめました。

そうこうしてるうちにシフォンのウエスト部分がほつれてきました!ここは裁断してから裁ち端にほつれ止め貼っておくべきでした…

 

ちなみに今回はファスナー部分はこのテープにしました。アピコです。

アピコの芯地ってソフトなものが多いですよね。

薄地の場合、透けますのでファスナー伸び止めは共布かオーガンディ挟み込みますが、今回はこのテープで影響なく、それなりに伸びなくなったのでこれにしました。

最後にホックなどつけて完成。今度また薄地縫うときは、もう少し上達していると思います。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

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ボーカラー縫製!

こんにちわ K です。

さて今回はお待ちかねの(?)縫製にはいります。

が、その前に…

 

今回のブラウス縫製にあたって最も難しいと思われるところが比翼の衿付けとまりです。

この仕立て方に関しては工業用パターンを作るときに色々試行錯誤しました。

紙で折ってみたり、実物を部分的につくってみたり、市場のブラウス縫製も参考にしました。

 

 

うーん…しかしなかなか決まりません、襟で持ち出しまで挟む仕様ならそこまで難しくないのですが…

今回は前でリボンを結ぶため少し前を空けたのでそこをどうやって縫うか、

あとは比翼の折り方によっては裏が表に出るのでそれにも困りました。(表と裏では表情が違うため)

で結果、前の持ち出しを別でつくって後からくっつけることにしました。

そこが決まったらあとは難しい事無いので縫っていきます。

 

まず裁断して印つけ、白い生地は汚れないよう気を使います。芯も貼ります。

 

先にロックミシンかけてしまいましょう。

 

身頃ダーツなどを縫って脇で接ぎ合せ裾を三つ折り、

スリットはイメージに合わなかったのでつけませんでした。

※このとき脇を片倒しにする予定でしたが、三つ折りしたときに裾線に段差ができるので、

今回はつながりの見栄え優先で割りに変えました。

 

自分で縫ってると問題に対しての理解とすぐに対処できるのが強みですね。

前立てを作ります、上に来る比翼側は別裁ちなのでそのパーツを作ってから合体、

ボタンホールも合体の前にかけておきます。(合体したらかけにくくなるので…)

 

 

肩線を縫ってボーカラーをつけます。これで身頃完成!

 

次に袖つけます。スリットあきとタックをつくります。

 

私はよくタックの向き間違うので気をつけないと…

  

袖下が縫えたらカフスをつけてボタンホールを作ります。

身頃と合体、ちょっとこの生地だとイセ分量多かったかな?バランス見ないと…

 

最後に出来上がり寸やシルエットバランスを見てボタンを付け完成です。

  

さて縫ってみたところの反省と感想です。

やはり、衿付け止まりの仕様が難しかったですね、問題ない程度に若干強引に縫いました

比翼使用とボーカラーの相性が悪いんですかね、

いや、でももっと良い仕様があるはずなのでそこはまた研究します。

ボーカラー自体はただの長方形なので簡単に縫えました。

台衿のシャツなどよりも単純なパターンですがデザイン性がある衿なので皆様も一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?

ただこれをバイヤスで縫うとなったらちょっと縫いにくいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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