正確なボディシルエットを出すために

ル・オペラの技術を紹介いたします。

正確なボディシルエットを出すために

シルエット変更に伴った脇線の修正方法

原型に対し、後の削り分を前後で均等に増やした場合、脇線は、原型と同じ位置になります。後の削り分を後ろのみで増やした場合、脇線が、前に振ってしまいます。○の分量ダーツをとっても、脇線が後ろに引っ張られるわけではなく、後見頃が、体に近づいていくだけであり、脇の位置は、そのままである。

原型(B)、に対してダーツで削れた分量を、前後で均等に幅だしした(A)、後身頃だけで幅だしした(C)。(C)の脇線が前に移動しているのが解ります、実際の商品の場合は前後のデザインバランスが崩れます。

前の天幅が後ろの天幅よりも小さいのは何故?

前後の天幅を同じにすると、図aのように、前の天幅が広くなり、前衿のゆとりが増えます。図bは、後ろよりも天幅を小さくしているので、後ろよりも小さい部分を、前が引っ張り、肩線が前に向いて、背中にも丸みがでます。

スカートのダーツ移動等の原理をわかりやすく解説

ダーツ分量を3本のダーツに振り分けます。この時に、脇のダーツを少し減らし、一緒に振り分けます。断面図1のように、ダーツを3本にすることによって、2本の時よりもダーツをとっている部分がなだらかになるので、脇を2本ダーツの時と同じ分量にしていると、脇だけが出ているように見えます。

修正前と修正後の比較

企業からの依頼で商品を修正した際の画像です。商品は前身頃が釣り上がっていて、バストの膨らみが出ていません。袖付けにも不自然なしわが出ています。前後のバランスをとり、袖付けの角度を適切に設定したのがとなりのトワールです。身頃が立体的に成っているのが良くわかると思います。袖付けも無理なく自然な感じに、付いています。