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2015 年 4月 7 日 – パタンナーズライフ

肩周り⑥(ヨークの高さ)

春の気温ではないですね・・・ :-|
皆様風邪をひかれないようご注意を

では
前の続きでヨークのお話を

前回は位置が高いものと普通のものを組んでみましたが、ちょっと分かりにくいので低いものを準備しました。結果は・・・






うーんこれでも分かりにくいですかね。

ちょっと説明を・・・


赤マルの部分が袖を付けると押されます。(矢印方向に押されるわけです。)
結果ドレープになっている事が分かるでしょうか?
ヨークが上だとドレープが出る位置がかなり上ですね。

ではヨークが下の場合は?

結構下の方でドレープ出てますね。勿論縫い目があるので邪魔されてこの位置からドレープが出ているというのもありますが・・・

気になるのはこの浮きです。
ヨークが上の場合はヨークから上に出ていません。(当然ですが、)

これは上のほうでダーツ処理されて、それ以外はドレープになってくれているからですね。
浮きを直接つまんでいるので当然といえば当然ですが・・・
なので寸法的には何も変わっていないですが、コレだけ見た目が変わるわけです。

コレは前肩をつくる時に参考になりそうですね。
ダーツの位置を上でとるのか下でとるのか。
アームの形を操作するのに役立ちそうですね :roll:

ちなみにもっと大げさにやってみました。


上が浮いてますね。
後ろのアームに当たって、結果後ろに相当引っ張られてますねえ。
上が余っていますが上は正直浮きはいらないですね。腕を斜め前に上げた時運動量が必要なのは、今ダーツをとってしまっている箇所ですね。いわゆる「ダキ」を処理してしまっています。
キレイなドレープも出そうにありません。


タイトやゆったりしたもの、タックをとっているものでヨークの高さが違う理由はこのあたりでしょうか

これで気になっていたヨーク位置ですが、どんなシルエットにしたいかで、適正な位置が存在しそうです。
ついでに前身頃にも影響しそうですし、イセをどこで入れるかなど応用できそうです。
ダーツの位置でアーム形状を調整するというのは前肩作りにはとても重要そうです。


次は「肩線の場所は肩線じゃないとだめなの?」です。どういう事でしょう?

いやあ色々出てきますね。お楽しみに!!

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