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2015 年 9月 12 日 – パタンナーズライフ

パターンっておもしろい②

のこりの座席数がわずかになってきました。

10月から入学をお考えの方はお早めにお電話下さいね!
授業自体は19日までありますので、是非お越し下さい :lol:

相変わらずの雨模様で洗濯物が乾かず、今日ようやく干せたましたね :-|


さてさて前回のへんてこパターンの続きです。

マフィンみたいな袖です


早速見てみるとこんな感じです。












腕を上げたものが分かりやすいですかね。まだちょっとピョンしてますが・・・
通常ならばここまで身幅があるアロハのようなものはもっと袖口がピョンとはねた形になります。
実際もっと削ってもいけそうでした。運動量は問題ないです。
実はこの形を気にする方は多いので、そのため半袖が嫌いという方もいます。

身幅を大きく作ること限定でいけば、このピョン袖 ;-) にしなくてつくれます。

ここで思うのは、「形を覚えている」のでパターンを引いているとき違和感を覚えます。

そりゃあそうかと思います。
こんなマフィン :roll:

でもいつも引いているものからむしろ逆の作り方をしたらどうなるだろうと検証、研究してみることが大事だと思います。





このマフィンの形が変な形なので「普通」とされるパターンを見てみましょう。






まあ普通こうですよね。

でも問題(というよりデザイン、要望)は袖口を小さくしたい。ピョンを少なくしたい。すっきりした袖にしたい。です。

では重ねて検証してみましょう。



袖をすっきりさせたいので後縫いです。(セットイン)

普通の袖はどうしても袖口が大きくなり袖巾も広く、袖山が低いというものになります。
当然袖口はハネ、下ろしたときの袖のしわは多くなります

対してマフィンだと




斜線を引いた分だけ削ることになるので、細くでき、袖山を高く、袖巾を減らせます。袖ではなく身頃側で運動量を確保します。
なので身頃がタイトな場合は絶対出来ません
運動量が一切無くなってしまい動かない袖になるからですね。

最近のデザインでは身幅をとり、袖は極端にタイトというものを見かけます。
これからさらに増えていきそうな気配です。
個人的にはこのまま緩めのデザインが一過性のものではないことを望みます。


「普通」の袖の「形」を覚えすぎて、「変」だからといって普通の袖をつけてしまいがちです。
でもそこにきっちりした理論があれば自信をもって自分にゴーサインを出せるかなと思います。

ほんとうにこれでいいのかな?と思っていたことも「理解」すれば楽しくなると思います。
今回のように固定概念が覆されるのもまたパターンの面白さです ;-)
入学を考えている方は私たちと一緒に服づくりで「理解」して楽しんでもらえたらと思います。


私はとっても楽しいです :lol:

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