ル・オペラは企業で通用する「高度なパターン技術と縫製」を学習、研究する教室です。

パタンナーズライフ

スラックス修正

皆さんこんにちは

 

 

お盆も終わり、夏も後半に入っておりますが、暑さは相変わらず収まる気配がありません。

 

この時期になるとラジオでは夏の終わりソングが流れるため、現実とのギャップに毎年違和感を覚えます。お盆明けの体調不良が多いらしいので皆さん気を付けましょう!

 

9月14日(日曜日)から新規の募集がスタートします!

10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!


また


東京校のみ9月14日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施しますので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!


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東京校 TEL03-5473-1519

東京校のみの開催となりますのでご注意下さい !

 

 

 

 

 

さて、私物のスラックスを修正しましたのでご紹介したいと思います。

 

縫製については『パタンナーのたまご』にてご紹介しておりますので、良ければそちらもご覧ください。

 

まず、今回型を抜き、縫製の練習もかねてそのままの形で一度縫製しました。

 


 

それがこちらです。気になった点としては、

 

・タックが開きすぎていて、〇の部分で余っている

・後ろのヒップのゆとりが少ない

・後ろのしわが多く。前が少ない

・後ろのヒップ下の斜め皺

・股ぐり形状

 

タックに関しては、元の設定の角度が大きすぎるため、履いた時に開いて太腿あたりで布が余ってしわになっている状態です。

また、タックが開くことによって脇線が後ろ側に流れています。そのためタックの角度はきつく修正します

 

後ろのヒップが足りていない原因としては、寸法を確認すると、前後のウエストの寸法差が大きすぎるからと考えられます。脇線が前側すぎるため、本来脇位置で取りたいダーツが前進してしまい、ゆとりがなくなっています。修正としては、脇線を後退させつつ後ろのヒップにゆとりを入れるためにダーツ分量を増やしました。この時、脇でダーツを取り過ぎても脇が丸く見えすぎるので必要最小限の追加にします。

 

次に前後のしわについてですが、後ろの太腿に布が当たっています。これは後ろの寝かしが多く、前の寝かしが少ないのが原因です。また、体型的にも私は反身体なので、パターンで設計した運動量以上に、体型に対して後ろの丈がより長く、前の丈がより短くなってしまい、しわがかなり目立つ状態になっています。既製品だとどれもこのようなしわが出てしまうので、反身体の人間にとってはこのしわはよく見るしわかと思います

 

 

 

原理としては上の図のように。後ろの寝かしを増やしていくと脇から見たとき、筒自体が前に振っていきます。

 

 

 

 

反身体になると腰が反り上がってくるので、余計に前に振ってくることになります。

 

このように、寝かしの不具合は体型的な問題によっても起こるので、修正の際は適宜股上の長さを調節する必要があります。

 

 

次の問題としては、後ろのヒップ下に斜め皺ができている点です。内股のカーブが強く、脇線のカーブが緩いため、中心線が脇寄りになっています。ジーンズなどカジュアルなものに見られる形状になります。開脚気味に作られていますが、スラックスなので、今回は内股線と脇線の位置を移動することで修正しました

 

最後に股ぐり形状ですが、前の股ぐりが当たっていたので、少し削りました

 

 

以上の修正を行ったパターンがこちらです。

 

黒が修正前で、赤が修正後のラインです

 

修正前と比較しながら見てみましょう。

 

 

後ろのヒップで不足していたゆとりを追加したことで当たりがなくなりました。

ヒップ下の斜め皺もさほど気にならなくなり、修正前よりスラックスらしいシルエットになりました。

 

また、後ろから見たときの皺も少し減りました

 

 

股下が少し長い点や、タックの分量や角度が左右違って見える点など、一回の修正なので微調整でまだまだ修正の余地はありそうですが、気になっていた問題はそれぞれ解消に向かったように感じます。

 

 

 

今回はいくつかの修正を同時に行いましたが、修正は同じ生地で一箇所ずつ変化させていった方が不具合に対しての修正が見えやすいので、より細かいところまで勉強できると思うのでオススメです!

 

今回のパンツは通常のベルトタイプに比べて少し変わった仕様や厚み軽減の意図が見られたので、縫製面でもとても勉強になりました。

 

自分の着ている洋服をパターンを抜き出し、実際に同じ仕様で縫ってみることは勉強に最適ですし、オペラの生徒さんは普段の授業で修正や仕様の引き出しが養われていると思いますので、自分の体型に合わせつつお気に入りの仕様やデザインに変更させることもできるかと思いますので、難易度は高いかもしれませんがぜひチャレンジしてみて下さい!

 

ではまた!!

 

 

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PM検定3級①

皆さん、こんにちは

 

9月14日(日曜日から10月期入学生徒の募集スタートします。

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同日9月14日(日曜日)に行われる体験セミナーのご予約も受付中です!体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。

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体験セミナーの空きが少なくなってきましたので、参加希望の方はお早目にお電話ください!

 

 

 

11月29日(土)に行われるパターン検定3級の1型目をご説明します

 

ちなみに、出願期間は9月1日(月)~10月10日(水)になりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください

 

1型目のデザインがこちらです。

 

 

シャツカラーの半袖ブラウスです

肩にヨークがあり、後ろ身頃にタックがあるデザインです

タックが後身頃にあるので、前後裾のフレア分量のバランスを取るのが難しかったです

 

 

 

以下が寸法です↓

 

着丈 = 56cm

肩幅 = 40cm

バスト = 97cm

裾回り = 105cm

袖丈 = 19cm

袖幅 = 36.8cm

袖口 = 34cm

袖山 = 12.1cm

 

以上になります

ボディはキプリスの9ARです


 

 

 

↓身頃パターン

原型の衿ぐりからSNPでは4㎜削り、FNPでは13mm下げました。

前後の脇線でウエストを5㎜削り、裾で10㎜ずつフレアを追加しています。

肩のイセで7㎜展開した際に処理される肩甲骨のダーツと同分量のダーツをヨーク切替線で取ります

前身頃は裾で20㎜フレア展開し、裾で5㎜の前下がりを付けています。

 

 

 

 

後身頃のタックは切替のライン上で30㎜開き、裾で6㎜展開しています。

バストダーツの角度はデザイン画を参考に決め、8度分のダーツ量に設定しています

ボタン直径は11.5mmで、FNPから1.5cm下がった所に第1ボタンを決め、ボタン間隔は93mmに設定しています。

 

 

 

 

↓袖パターン

イセの分量は14㎜で設定しています

イセ量は多く設定してしまうとピン打ちの際にイセ込み難くなるので、画像の分量を参考に練習をしてみて下さい

 

 

 

↓衿パターン

シャツカラーは衿幅、外周りのラインと展開量のバランスを取るのが難しいので、何度か練習でトワルを組みラインの形状を覚えて試験本番に備えましょう

 

 

 

↓完成トワル

トワルの練習をする際は裾廻りのフレアが均等か、衿やボタン間隔はデザイン画と同じバランスで組めているかなどを確認してみましょう

 

 

 

 

↓完成パターン

地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。

 

 

 

 

↓工業用パターンです

提出は縫代なしのパターンになりますが、参考までに工業用パターンも紹介します。

 

試験本番まであと3カ月あるので、今から練習すれば筆記試験、実技試験ともに十分に間に合います。

受検を考えている方は余裕を持って勉強していきましょう!

 

2型目のデザインもこちらのブログにて近日投稿しますので、是非参考にしてみて下さい(*’▽’)

 

 

 

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パンツ研究

皆さんこんにちは

 

9月14日(日曜日から10月期入学生徒の募集スタートします。


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※8月6日~8月16日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。

 

 

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今月はストレートパンツトワルを組んだ際に発生した不具合の原因と修正方法を解説してしていきます

 

↓タックパンツ研究も過去にブログで解説していますので是非ご覧ください!

2025/6 タックパンツ研究

 

 

 

それではまず前パンツの修正前トワルから見ていきましょう

 

 

中心に向かって引かれ皺が発生しているのが写真を見ると分かると思います

 

原因はヒップ寸法が足りず太ももに当たり引かれ皺が出てしまっています

 

今回の修正方法はCFを平行に出してヒップ寸法を追加しました

CFを平行に出しているので、ウエスト寸法も大きくなった分はダーツに組み込んでいます

修正前のトワルは下腹部のゆとりも少なかったので、ダーツの位置を少し中心側に移動しています

 

 

 

 

脇線側でヒップ寸法を追加すると言った修正方法も考えられますが、腰回りが大きく見えてしまうのでシルエット面を考慮するとあまり好ましい修正方法ではないです

 

 

 

 

パンツボディを使用する際の注意点は、前ヒップライン上よりも太ももの方が張り出しているので後ろヒップと太ももにゆとりがあるヒップ寸法を設定しましょう

 

 

 

 

 

 

 

続いては後ろパンツの修正前と修正後のトワル写真を見ていきましょう

 

 

 

コチラの修正前と修正後のトワルを見比べると、修正後トワルの方が細くスッキリとしたシルエットに見えると思います

ですが、なんと寸法上は修正後トワルの方が大きくなっています(@_@)

 

 

 

 

それでは、修正前トワルのヒップがもたついている原因から見ていきましょう!


修正前トワルは寝かし分量(足を開脚、前に出す際に必要な運動量)を多く設定していたのが原因で、ヒップのゆとりが余ってしまっています

 

寝かしは追加していくことでことでパンツがハの字に開いていきます

ワークウェアやスポーツウェアなどの運動量を多く必要とするカジュアルなパンツはシルエットよりも可動域が優先なので寝かしは多く設定しますが、スラックスなどはシルエットを綺麗に見せたいので、ヒップの余りを減らす為には寝かしを減らす必要があります

 

寝かしの分量を減らすと股ぐりの寸法が短くなるのでワタリの寸法を追加しているので、

結果的にパンツの幅は修正前のトワルよりも広くなっています

 

それに加えて股ぐりのカーブのラインを修正前よりも削る事で、ヒップに沿ったスッキリとしたシルエットを作る事が出来ます

 

 

 

 

パンツに限った話ではありませんが、特にパンツはパターンの設計でとてもスタイルが悪く見えてしまいます

 

今回の修正方法の様にしっかりとパンツのパターン構造を把握していると、寸法上では大きく広げているのですが、見た目は細く見えると言ったシルエットに修正できます

是非参考にしてみて下さい!

 

 

 


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オペラの生徒さんが雑誌『SPINNUTS』にて連載を開始しました!

皆さんこんにちは

 

東京では蒸し蒸ししていた暑さがここ数日嘘のように涼しくなっています。いよいよ体調管理が難しくなる気温変動が続いています。私事ですが、最近は暑さでなかなかご飯が食べれない日が続いていました。巷では100日咳も流行しているらしいので、皆さんも体調管理には十分気を付けましょう!

 

 

いよいよパターン検定2級の時期がやってきました。筆記試験に臨まれた方々、お疲れさまでした!


ですが一息付いている間もなく、9月には実技試験の時期がやってきますので、対策動画を参考に、実技試験対策も少しずつしていきましょう!

 

 

 

オペラに通われている生徒さんがなんと雑誌『SPINNUTS』にて連載をされています!

 

 

『SPINNUTS』とは羊毛と手仕事、そしてそこから広がる衣食住をテーマにした雑誌で、羊毛を紡ぐことから始まる、様々な手仕事や文化、暮らしに焦点を当てています

 

生徒のAさんは裂き織りの先生をされている方で、雑誌ではベトナム北部の少数民族による伝統的な手仕事への取材記を交えながら、手で作ることについて深く考察する内容になっています。

 

本誌では個性溢れるリメイク作品や編み物、織物の数々が紹介されています。

 

 

ここで、雑誌掲載について、Aさんにインタビューを行いましたので、ご紹介します。

 

 

 

↑元々真っ白いシャツをご自身で段になるように染め、カード織りのバンドを前立てに付けたシャツだそうです

 

 

Q.『SPINNUTS』で連載することになったきっかけや経緯を教えてください

 

2024年秋に横浜で開催された染物のイベント『スピニングパーティー』に自分の作品を着用して行ったところ、『SPINNUTS』の編集長さんにお会いし、面白がっていただけたのがきっかけです。

 

 

Q.自分の作品が載ったときの感想は?

 

これでお世話になった方々に自分の作品を見てもらえるので、これも一つの恩返しとして嬉しかったです。ただ、印刷物になるとなんだか凄そうに見えてしまうので、勘違いしないように気を付けようと思います。

 

 

Q.裂き織りを学んだきっかけは?

 

もともと大学で機械工学を学んでいましたが、機械を作るよりも自分の手で作ることに興味が出て、独学で編み物や洋裁を始めました。洋裁を初めて気づいたのは、結構布のごみが出るということです。その時に裂き織りという技法を知り、この技術なら布を有効活用できるのではないかと思い、裂き織りを始めました。

 

 

Q.自ら現地へ足を運ぶことで得られる経験等があれば教えてください

 

自分の目の前にある物がどのような風土で、どのような生活をしている方々が作ったのかを知ると、その物の後ろ側にある広がりを想像できるようになります。そして、それを想像できるということは、ものを作る上でとても大切なことだと思います。繊維の選び方、色の運びなど、その物がなぜその形にできているのかを納得できるようになり、自分の制作が小さくならずに済むのではないかと思います。

 

 

Q.オペラで学んでいる内容は、普段の創作活動にどう生かされていますか?

 

ずっと独学でやってきましたので、教えていただけることに本当に感謝しています。独学では分からなかったところを、一つ一つ納得しながら進んでいます。独学と言うと凄そうに聞こえますが、効率も悪いし完成度も低いので遠いところには辿り着けないと思います。今オペラで見ていただいたパターンで裂き織りのジャケットを作っていますが、パターンの完成度が高いので、安心して布を織ることができました

 

 

Q.これから挑戦してみたい作品や技術はありますか?

 

ずっとメンズのものばかり作ってきたので、レディースも作ってみたくなっています。ただ、漠然とレディースを作るよりもある特定の人に向けて作る方が良いようにも思います。挑戦してみたい技術のアイデアはあり、実験しているのですがなかなか良い表現にならず日の目を見るかどうかは微妙です。

 

 

Q.最後に、これから服作りを学ぼうとしている人に伝えたいことがあれば、お願いします

 

自分も修行中の身で偉そうなことは何も言えませんが、恩師の先生が「服は最初の発言である」と仰っていました。色んな物作りがありますが、服の良いところは何も言わなくても会ってすぐに発言しているというところだと思います。それは恐ろしいことでもありますが、それ故に人と繋がるきっかけになると思います。こんな服を着たい、着てほしい、喜んでほしいという気持ちを胸に、お互い頑張りましょう!

 

 

 

 

 

 

インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

 

 

オペラでは、その方の本業や背景にあった服作りを行うことができます。基本的なパターン理論を学べば、自分がやりたいジャンルでパターン知識を活用することができるので、自分の武器にもなります。皆さんも自分だけの服作りをぜひオペラで実現してみませんか?

 

講師一同お待ちしております!

 

 

 

 

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タックパンツ研究

皆さん、こんにちは

 

↓昨今話題となっているChatGPTを服作りに活用した動画がyoutubeチャンネルにて投稿されました!

これからの服作りに関わってくるかもしれないので皆様必見の内容です!

私はアナログな人間なので凄まじい技術の発展に驚いています(@_@)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月はタックパンツのトワルを組んで、発生した不具合の原因と修正方法を解説していきます(^_-)-☆

 

 

 

↓まずは2つのトワル写真を見比べてみましょう!

左のトワルは脇側のタックが開いてしまっていて、右側のトワルは脇側のタックがしっかり閉じているのが写真を見ると分かると思います

 

 

 

 

タックが開いてしまっている原因は、ウエストからヒップ間(中ヒップ)のゆとりが少ない事で腰に当たりタックが開いてしまっています

そこで、ついついやってしまう修正方法は脇線でヒップのゆとりを追加する操作です

脇線を膨らませる事で中ヒップのゆとりは確保できますが、腰回りが大きく見えると言ったシルエット面でのデメリットがあるので、コチラの修正方法はあまり好ましくないです

(元々の脇線が直線的である場合は、脇線を多少膨らませて修正しても問題ありません)

 

 

 

 

今回は以下の画像のように中心側のタック先を上げると言った修正をしました

 

修正前はダーツ先を下げ過ぎていた為、中ヒップのゆとりが不足して

脇側のダーツが開いてしまっていました

ダーツの様に三角に中縫いしている場合はすぐに不具合の原因が分かりそうですが、

タックだと不具合の判別が難しくなりますねぇ(-_-;)

タックでもダーツと同じよう長すぎるとヒップ周りのゆとりが削れる事は

忘れないように設定をしましょう!(^^)!

 

 

 

 

 

↓続いてはコチラのトワルをご覧ください

写真だと少し分かりにくいですが、後のヒップが当たってしまっています

 

 

 

 

 

 

同じトワルを上から見ると前のヒップには十分にゆとりがありますが、後ろは当たっている状態になっています

これらの画像からヒップの寸法には問題はなさそうですが、どこに原因があって後ヒップが当たっているのでしょうか?(p_-)

 

 

 

 

以下の方法で修正しました

ボディの形状に対してダーツ分量のバランスが悪いと、

ヒップの寸法はボディよりも大きいにも関わらず円筒(パンツ)が前進して

前はゆとりが多くなり、後ろヒップが当たってしまいます

 

 

 

従って今回は前パンツのダーツ分量を減らし、後ろパンツのダーツ分量を増やして不具合の修正をしました!

ダーツ分量を決めるイメージは、ヒップ寸法+ゆとり分量を含んだ周長の円筒から

ウエストの余りを削った分量がダーツになります

 

 

 

 

 

 

 

今回のブログはタックパンツで発生した不具合の解説でしたが、スカートやトップスのアイテムでもこの円筒を削ってシルエットを作ると言った考えは同じなので、是非イメージしながらパターン作成やトワル修正をしてみてください!

 

 

 

 

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2025年PM検定2級②

皆さんこんにちは!

 

暑くなったり寒くなったりが続いていますが、徐々に湿気が増えてきているように感じます。もうそろそろ東京も梅雨入りでしょうか、、

 

蒸し暑さに負けず頑張りましょう!

 

 

 

さて、youtubeにてパターン検定1級動画を公開しました。今年受検を考えている方は、ぜひ一度ご覧ください↓

 

 

 

今回はパターン検定2級2型目の要点を解説していきます。

 

↓2型目のデザイン画がこちらです

 

 

 

3面体で衿はピークドラペルで2つボタンになります。

 

形としてはかなりシンプルなデザインですが、バランスの取り方が難しかったです。

 

第一ボタンの位置が正しくないと。ラペルの角度、ボタン間隔、ポケット位置などのバランスがすべて崩れてくるので注意が必要です!

 

 

 

↓寸法です

 

 

着丈 = 59cm


肩幅 = 40cm


バスト = 94cm


ウエスト = 80.9cm


裾周り = 105cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.1cm


袖口 = 23.7cm


袖山 = 16.6cm

 

 

ボディはキプリスの9ARです

 

 

 

 

↓パターンです

 

 

 

ウエストダーツは、後中心10mm、後ろの切替40mm、脇で16mm、前のダーツで12mm取っています。

 

サイドネックは4mm削り、肩のいせは7mm入れています。

バストダーツは衿ぐりで3°開いて4分の1残しで処理しました。

 

 

寸法はあくまで参考値になるので、練習しながら自分の数字を見つけましょう!

 

 

 

 

↓前身頃です

 

 

 

ボタンの大きさは21mmで間隔は125mm程度になります。第一ボタンの位置はバストラインの32mm下に設定しています。第一ボタンの位置は寸法を覚えておくと、試験当日もスムーズに作図できると思います!

 

 

 

↓袖山です

 

 

イセは全体で36mmです

 

イセを入れながらの袖付けの練習は必須になります。特に2級はいせの分量が多いうえに組みなおしている時間もないので、何度も組んで確認することをおすすめします。

 

 

 

 

↓衿です

 

 

 

 

衿腰25mm、衿幅44mm、衿の開きは24°で設定してます。

ラペルと衿外周り、衿先の角度、ゴージラインの位置などのバランスを取る練習は本番までに何度もして試験対策をしておくようにしましょう!

 

 

 

 

↓提出パターンです

 

 

 

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!

また、内袖は反転しての提出になるので気を付けましょう。

 

 

 

 

↓完成トワルです

 

 

 

 

 

第一ボタンの位置、衿の大きさなどの位置のバランスを取るのが難しく、何度か組みなおしました。

 

試験までに自分のバランスを決めておくようにしましょう。また、シーチングへの写し、裁断、ピン打ち含めて目安として1時間で終えられるように意識できると、かなり見直しに時間をかけられるかと思います。

 

見直しでは提出用パターンだけでなく、トワルのフラップや袖口ボタンの付け忘れなどないよう、練習の段階から抜かりなく確認するようにしましょう。

 

 

 

↓工業用パターンです

 

 

 

 

提出は縫代なしパターンになりますが、工業用パターンも参考までにご覧ください。

 

今年度から最優秀成績者には協会から賞が授与されるとのことなので、トワルだけでなく筆記でも高得点を狙えるように細部まで勉強し、ぜひ表彰目指して練習してみてください!

 

 

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縫製不良

皆さんこんにちわ

 

パターンメイキング検定2級の筆記試験が7/12実技試験が9/6と残りの日数も少なくなってきました

 

↓今年の2級対策ブログが早速投稿されていますので、受験予定の方は是非参考にしてみて下さい(*’▽’)

2025年PM検定2級①

 

 

 

 

私は前回まではPM検定1級対策のブログでパターンについての内容を投稿していましたので、今月は縫製についてのお話をします(^^)/

 

 

↓針目が一部広くなってしまう「目飛び」と言う不良の写真になります

今回はこの不良が起こる原因と改善策を紹介します

 

 

 

 

厚地を縫っていると下の写真のように縫代が集中している箇所に段差が出来てしまいます

この段差を乗り越えて縫う際に「目飛び」が起こります

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは本題の目飛びが起こる原因の前に、ミシンがどのような仕組みで縫い目を作っているのか解説していきます

 

 

針が生地に刺さり上昇する時に天秤が下がる事で糸に緩みが出来ます

この上糸の緩みがポイントです!

ボビンケースを入れる釜の周りにある剣先」と言うパーツが上糸の緩みに入り回転する事でループを作ります

剣先によってできた上糸のループが下糸を引き上げて縫い目を作ります

以上が縫い目を作る仕組みです

 

 

 

 

 

 

それでは本題の「目飛び」が起こる原因について説明していきます

 

 

 

 

厚地を縫製する際に縫代が集中する箇所を乗り越える時に押さえ金が斜めに反り返ります

押さえ金が平行ではないと圧力が分散され、上昇する針と共に生地も動いてしまう事が原因で上糸の緩みが無くなってしまいます

上糸の緩みが無くなると釜の周囲を回転する剣先が空回りして、上糸のループが作れず

下糸を引き上げられないので目飛びしてしまいます

 

 

 

 

 

ここまでミシンの構造からどのようにして縫い目が出来ているかを説明してきました

上記で説明したことを踏まえて目飛びの改善策を見ていきましょう!(^^)!


 

ズバリ、押さえ金の先を指で押さえつけて圧力を均等にかける

目飛びが起こらなくなります

 

 

押さえ金に上から圧力を加えると針だけが上昇し、上糸の緩みに剣先が引っかかり回転する事で出来るループが下糸と縫い目を作ります

目飛びが起こる原因が分からなかった方は是非試してみてください(^^♪

 

 

 

今回のブログで紹介したように、一つ一つ不具合が起きた原因を紐解いていくと予め対策を打つことができます

またパターンの段階でも縫代を薄くする仕様に変更するなどの選択肢が増えていきます

それらが積み重なっていくと既製品にも劣らない綺麗な服が作れますので、ミスは見逃さずに何故起こったのか研究してみて下さい(*’▽’)

 

 

 

 

 

 

 

 

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2025年PM検定2級①

皆さん、こんにちは

 

 

5月に入り、東京では気温が徐々に上がってきており、毎日汗の量が増えていくのを実感しています。

 

今後梅雨時期に入るとアイロン操作が苦痛になりますが、我慢しながら来る夏に備えましょう!

 

引き続き途中入学も募集中ですので少しでも興味のある方はお気軽に見学にお越し下さい(^^)/

東京校TEL03-5473-1519

 

それでは今年もパターンメイキング検定の季節がやって参りましたので、2級の参考作図を紹介したいと思います!

 

まずは2型あるうちの1型目です。

 

 

↓1型目のデザイン画がこちらです

 

 

ポケットは両玉縁でボタンが4つ。着丈が短めのデザインになります

第一ボタンの位置が高いので、そこの位置をバランスよく決めるのが難しいジャケットでした

 

 

↓寸法です

 


着丈 = 55cm


肩幅 = 40cm


バスト = 94cm


ウエスト = 80.5cm


裾周り = 100.7cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.5cm


袖口 = 23.7cm


袖山 = 16.9cm

 

ボディはキプリスの9ARです

 

 

↓パターンです

 

 

 

ウエストダーツは、後中心(背削り)10mm、後ろの切替37mm、脇で24mm、前のダーツで13mm取っています。

数字はあくまで参考値になります。会場によってはボディが異なる場合があるので、目安として覚えておきましょう。

サイドネックは4mm削り、肩のいせは6mm入れています。

バストダーツは衿ぐりで3°開いて4分の1残しで処理しています。

 

あらかじめダーツ処理する分量を決めておくことで、アームホールの寸法が変わらないので同じ袖を付ける事が出来ます。

 

 

↓袖山です

 

 

イセは全体で36mmです

イセの分量は参考値ですがあまり多くし過ぎると、ピン打ちの際にシワになりやすいので注意しましょう

袖山はピン打ち次第では一か所にいせが多く入ったり身頃がイセられたりと影響が出やすいので、何度も練習して一回で綺麗な袖が付けられるようにしておきましょう。

 

 

↓衿です

 

 

 

衿腰25mm、衿幅43mm、衿の開きは24°で設定してます。

衿先の角度やゴージラインの位置などのバランスを取る練習は本番までに何度も練習し、定数として覚えておいても良いでしょう。また、衿の角度は外回りの状態に応じて調整するようにしましょう。

 

 

↓前身頃です

 

 

ボタンの大きさは20mmで間隔は81mm程度になります。初めにも書きましたが、第一ボタンの位置がすべてのバランスを決めるので、そのポイントを基準にボタン直径、間隔、ラペルの大きさ、ポケット位置を考えていくようにしましょう!

 


↓提出用パターンです

 

 

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう。試験中は見落としやすいのでチェック項目を自分の中で作って臨みましょう!

 

 

↓完成トワルです

 

 

今回はバストラインから5.5cmくらい上の位置に設定しています。この位置だけは外さないように覚えておくと良いでしょう。

また、ボタンやフラップの付け忘れ、ピン打ちのミスなど、予期せぬ事態が起こらないように、毎回時間を計りながら、最後に見直しが出来る時間を作れるように、作業のペースを上げておきましょう。

 

試験本番では、作業の順番が異なる受験者(トワル組みの前に提出用のパターンを仕上げるなど)もいるので、周囲のペースには惑わせれず、自分が練習したペース通りに進めることだけに集中して本番に臨みましょう!

 

 

↓工業用パターンです

 


 

 

 

 

提出は縫代なしパターンになりますが、工業用パターンも参考にご覧ください。

ちなみに、今年度から最優秀成績者には協会から賞が授与されるとのことなので、何度も引いてはトワルチェックを繰り返し、より完成度の高い綺麗なトワルを目指しましょう!

 

 

 

 

 

この度オペラでは公式SNSを開設いたしました。

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2025年3月 大阪クリエイティブホリデー

皆さんこんにちは

 

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3月30日にル・オペラ大阪校で開催されたクリエイティブホリデーの様子を紹介致します!

 

クリエイティブホリデーはLE*OPERA大阪校で半年に1度開催されるイベントです

 

 

当日のスケジュールは午前中に『初回セミナー』『衿に沿った美しい衿の作り方』

午後からは『生地の特徴と芯地の種類』『グレーディング』の4つの講習が行わました

東京校から第3日曜日の特別講習で行っている生地講習をこの度大阪校にて講習をしました

 

 

 

生地講習は東京校でも人気の講習で今回のクリエイティブホリデーでも20名近くの生徒さんに参加して頂きました(^^♪

 

講習テキストの中に表地と芯地の生地見本帳がセットで入っていて、生地を触りながら講習が聞けるので実際の縫製やプレスをかける際のイメージが付きやすいです!

 

見た目が可愛いからと選んだ生地とパターンの相性が悪くて仕上がりがイマイチ(;´Д`)

なんてことが起こってしまったらせっかくの生地がもったいないですからね

 

 

 

今回のクリエイティブホリデーと東京校で行った生地講習では

『生地とパターンの相性』生地と作製するアイテムの相性』『発生しやすい縫製不良』などパタンナー目線の生地の説明をしています

 

他にも

・接着芯の種類と貼り方、相性の良い生地

・針と糸の種類と選び方

・縫製不良の原因

 

などなど生地選びから発生した縫製不良まで網羅できるので、生地講習に参加して頂いた生徒さんは是非沢山の生地に触れ、パターンを引く際には縫製している時の事を想像して

今後の課題や作業に活かしてみて下さい(^^♪

 

↓クリエイティブホリデー当日の講習がYouTubeから見れますので是非ご覧になってみて下さい!

『生地の特徴と芯地の種類』

『衿に沿った美しい衿の作り方』

『グレーディング』

 

 

最後に大阪校の生徒さん作品を紹介します

 

半袖やノースリーブなどの涼し気なデザインが多く春を感じますね(^_-)-☆

 

ル・オペラでパターンやソーイングセミナーのカリキュラムを組み合わせる事によって

この様に既製品レベル、それ以上の綺麗で着心地の良い服が作る事が出来ます(^^)/

 

沢山の知識、技術、製作物に触れる事が出来るクリエイティブホリデーはとても刺激になりました!

 

生徒さんインタビュー

皆さんこんにちは

 

4月入学の生徒さんもカーブの引き方や地直しなどに苦労していますが、原型を作るうえでいかに細かい作業が重要かを実感されているようです!

 

5月入学の生徒さんも募集中ですので少しでも興味のある方はお気軽に見学にお越し下さい(^^)/

 

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↓今期入学された生徒さん向けに、「各部の名称と採寸方法」「パターンに書き込む記号」「地直し」についてまとめた動画になります。

始めに苦労する箇所を分かりやすく解説していますので、是非ご覧ください!

 

 

今回は生徒さんへのインタビューをご紹介していきます!

 

(Tさん オペラ歴半年)

 


Q入学したきっかけは?

 

服飾の専門学校に半年間通っていたのですが、パターンを理論的に学べる機会が少ないと感じていました。

そこでパターンを基礎から理論的に学べるオペラを知り、入学を決めました

 

 

Q通ってみた感想は?

 

とても理論的で、解像度の高いパターンについての説明をしてくれるおかげで、応用する思考が養われているなと感じます

 

 

Q週に複数回通われていますが、専門学校との違いは感じますか?

 

パターンを引く上での線のくせや自分のトワルに起きている不具合を細かく教えてもらえたりして、専門学校と違いマンツーマンでの指導が自分には合っていると感じました。専門学校では理解できなかった数字の意味を理論的に教えていただけるので、パターンが楽しくなり、これまで以上にパターンを引けるようになりたいと感じています

 

 

Q今後の目標はありますか?

 

これまで以上にパターンの理解を深め、自分で不具合に気付き修正していくための引き出しを増やすことで、いつか自分のブランドを立ち上げたいです!

 

 

インタビューにお答えいただきありがとうございました!

 

今回インタビューにお答えいただいたTさんは入学して半年ほどですが、通常よりかなり速いペースで課題をこなされています。一人一人の課題について、起こっている不具合の現状とその修正方法の引き出しを増やしてもらうのがオペラの特徴でもあります。

 

・大勢の授業形式では確認しきれなかった

・会社で引いたパターンが分からないままになっていた

・趣味で作った服の着心地が悪いが、どこに不具合があるのか分からない

 

オペラにはそのような悩みを抱えて入学される方が多くいらっしゃいます。一人一人に合った説明の仕方で、出来る限りのサポートをしております。

 

課題もアイテムごとに豊富にご用意していますので、今回お答えいただいたTさんのように複数回受講することで課題をよりスピーディーに課題を進める方もいらっしゃいます。

 

カリキュラムの組み方は自由ですし、課題の内容等もその方の興味のある課題を通常の講習課題に加えて取り組んでもらうこともできます

 

ご興味のある方は是非一度見学にお越しください!