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袋縫いベンツ②

皆さん、こんにちわ

 

4月期の生徒さんが入学されてから2週間程経ちました

入学された方は少しずつパターンのラインが丁寧になってきたように感じます

パターンを手引きで作製する際は寸法の確認やトレースする際に線が何重にも重なっているととても見にくいので、常に丁寧なラインを引く事を心がけてみて下さい(^^)/

 

1mm単位で拘れるようになるとトワルを組む時のシワや、縫製の細かなミスにも気が付ける様になるので製品に劣らないクオリティの服が作れるよ様になります

最初は「また修正かぁ(‘Д’)」と思うかもしれませんが是非細部まで拘って洋服作りをしてみて下さい

 

5月入学もまだまだ出来ますので、少しでも興味のある方は是非一度見学にお越し下さい!

 

 

 

 

背中心が袋縫いの時のベンツの仕様紹介の続きです

 

先月のブログで参考にした古着の解体と、パターンの解説をしていますので

気になった方は3月のパタンナーズライフをご覧になって下さい!

 

それでは今月は縫製の解説をしていきます(^^♪

 

 

 

裁断のあと後ベンツ見返しを中表で地縫いし表に返します

 

 

 

後ベンツ見返しと右後身頃の持ち出し部分を中表で縫い、縫代をロックした後

見返し側に裏コバSTを入れます

ここの裏コバSTを貫通で入れてしまうと、裾の二つ折りや三つ折りが出来なくなってしまうので間違えない様に気を付けましょう!

 

 

 

続いては右後身頃のベンツ部分を三つ折りで始末し、

CBのラインで二つ折りします

背中心を縫う前が右の写真の様になります

 

 

 

左右の後身頃を背中心からベンツまで外表で縫います

 

 

 

先程L字で縫った箇所の縫代角に切込みを入れてから

中表になる様に縫代を包みます

 

 

 

袋縫いで後ベンツ見返しを避けながら明き止まりまで縫います

 

 

 

最後に表からベンツ押さえSTを入れて完成です!

 

ほつれやすい生地やカジュアル寄りの一重ジャケットなど縫い目をどうしても袋縫いにしたいけどベンツの仕様をどうしようかとお悩みの方は選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか

 

興味のある方は是非一度試してみて下さい(^^♪

 

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袋縫いベンツ①

皆さんこんにちわ

 

先日の東京ではあらしのような雨風が明け、遂に春の陽気が訪れましたね(^^)/

夜も暖かくなり新橋駅付近の公園では仕事終わりの方たちで活気に溢れています

春は気持ちが良くて好きな季節なのですが、今年から花粉症が発症してしまった様で少し辛抱が必要になりそうです(-_-;)

 

それでは、自分の持っている古着の一重ジャケットで面白いベンツの仕様があったので紹介致します(^^)/

 

背中心の縫い目が袋縫いになっていて続きでベンツが縫われています

 

 

 

 

今回も縫い目を解いてみて仕様がどのようになっているか調べてみたいと思います(^^)/

 

まずはベンツ押さえSTを解いてみました

ココの部分は背中心からベンツに向かってL字に袋縫いされています

 

 

 

続いては袋縫いのSTを解いてみます(^^)/

背中心からベンツに向かってL字で地縫いし、角に切込みを入れてから縫代を包んでいます

袋縫いは外表に地縫いしてから中表にひっくり返してSTをいれるので、写真の赤丸の部分の様に角に切込みを入れる事で縫代が吊らなくなります( `ー´)ノz

 

 

 

袋縫いの地縫いを解いてみるとこのような感じでした

 

左身頃の持ち出し端は三つ折りで始末されていて、右身頃には持ち出しにベンツが縫われていると言った仕様でした!

 

 

 

↓パターンはこのような感じでした

 

 

それでは次回のブログで縫製の解説をしますのでお楽しみに(^^)/

 

 

 

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剣ボロ風?明き①

皆さん、こんにちは

 

2月に入りましたが東京は大雪警戒警報が発令しています(@_@)

去年の12月は比較的暖かく感じましたが、2月に入ってから雪が降るなんて段々季節がズレてきているような気がしますね(;´Д`)

気持ちの良い小春日和が待ち遠しいです(^^♪

 

 

引き続きのお知らせとなりますが、3月3日(日曜日)から4月期入学生徒の募集スタートです!!

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※体験セミナーは東京校のみの開催ですのでご注意下さい!

少しでも興味のある方はお気軽に授業見学にお越し下さい!

 

 

 

今回も袖口明きの面白い仕様があったので紹介します!

 

一見剣ボロ明きの様に見えますが、良く見ると剣ボロパーツが無く

表から三角にstが縫われているだけです

通常の剣ボロは袖、剣ボロ、下ボロの3パーツで出来ている物が一般的かと思いますが、

今回紹介する仕様は袖パーツのみで構成されています!

 

 

 

更に面白いポイントが、三角で剣ボロの様にstを入れる時にタックを折り込んでいます

アメリカ製の古着のシャツなのですが、初めて見る仕様でした(◎_◎;)

 

 

 

↓結構無理やり縫われているのと年代が古い為状態があまり良くなく、仕様が分かり難かったので今回もステッチを解いて確認してみました(^^♪

まずは、表から貫通で入れている三角のステッチを解いてみました

通常の剣ボロ明きの下ボロ部分はパイピングが多いかと思いますが、今回は三つ折りで縫われていました

 

 

パイピングで縫うよりも三つ折りの方がパーツ数も少なく縫製も簡単なのですが

切込みが丸見えになってしまうのが難点かなと思いました

(ボロボロで少々分かり難いので次回縫製する時に解説します(-_-;))

 

三つ折り部分のステッチも解いてみました(^^)/

 

生地の織りが粗く無理やり縫っているので明き止まりがボロボロになってしまっています・・・

ここからどのように縫われているか予想してみたいと思います!

 

 

↓パターンです

参考にした仕様は明き止まりの切り込みをY字ではなく真っ直ぐ切り

無理やり表に縫い返していたので、丁寧に縫ったらこんな感じかなと思いY字

に切込みを入れる仕様にアレンジしてみました(^^)/

タックの中に小さいタックの指示がありますが、恐らく無理やり表に縫い返した時に

タックになってしまったのかなぁと思います

 

それでは次回のブログで縫製の解説をしますのでお楽しみに(^^)/

 

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厚み軽減剣ボロ②

皆さんこんにちは

 

早いもので1月ももう数日で終わってしまいますね( ;∀;)

体感時間が子供の時よりも短く感じるのは、日々新しい発見や体験をしていないかららしいですね(・・;)

今年は何か新しい趣味を見つけて充実した2024年を過ごしたいと思います!!

 

 

 

3月3日(日曜日)から募集スタートです!!

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それでは前回の続きの厚み軽減剣ボロの縫製からです(^^♪

 

裁断をした後、明き止まりの5mm手前まで土台布に切込みを入れます

 

 

下ボロを縦半分に折り、剣ボロは出来上がりでプレスします

 

 

下ボロと剣ボロの裁ち端と切り込みを合わせて5mm幅で縫い、

明き止まりの少し手前から止まり位置に向かって斜めに縫います

 

 

 

裏から見るとこのような感じです

行ってこい明きと似たような縫い方ですね(^^♪

地縫いをした後、明き止まりの5mm手前まで入れた切込みを明き止まりまで延長します

 

 

剣ボロと下ボロを表に縫い返し、下ボロを表からコバステッチで縫います

 

 

剣ボロを表からSTで叩いて完成です!

 

 

 

裏側から見るとこのような感じになっています

切込みの隙間を無くしたかったですが、切り込み同士をくっつける事によって

明き止まり付近でタックになってしまい、表から剣ボロにステッチを入れる時に噛んでしまいます

 

 

↓今回はタックになってもステッチを入れた時に噛まない程度まで切込みを閉じてみました

実際に縫ってみて結構無理がある縫い方でしたが、ウールシャツで袖口を剣ボロにしたい場合は厚みを軽減できるので、明き止まり付近の仕様を工夫すれば有効だなとおもいました

 

 

 

参考にした仕様は、明き止まり位置と地縫いの縫い止まり位置に隙間が空いていたのが原因で切り込みが表から見えてしまっていたので、今回は明き止まりと縫い止まりをピッタリにしたのですがギリギリまで縫いずらかったです( ;∀;)

やっぱり実際に縫ってみないと分からないですねぇ

改良した仕様が思い付きましたらブログで紹介したいと思います!

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厚み軽減剣ボロ①

皆さんこんにちは

 

去年の12月は例年に比べて暖かく、このまま春になってしまうんじゃないかなと思っていたのですが、年が明けた途端に寒さが増してきましたね( ;∀;)

毎朝布団から出るのが辛いので春のポカポカ陽気が待ち遠しいです(-_-;)

 

 

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それでは私が持っていた古着のシャツで面白い剣ボロの仕様があったので紹介します(^^)/

またまた剣ボロかって思われるかもしれませんがホントに色々縫い方があるんです(笑)

表は一見普通の剣ボロですが、剣ボロと下ボロは二つ折りで地縫いをし、表に返してからSTで叩いています

そうする事で、裏面が剣ボロと下ボロが重ならなくなり厚みが軽減されています

 

 

 

↓今回紹介する剣ボロのポイントは厚みを軽減している事かと思いますが、個人的には明き止まりの部分がどのように縫われているのか気になってしまいました(笑)

 

 

 

 

切込みが見えるのでどうやら無理やり縫っていそうな気がします

詳しく見たかったのでステッチを解いて確認してみました!

 

良く見かける剣ボロは剣ボロと下ボロを地縫いする際に、平行に真っ直ぐ縫ってY字に切り込みを入れて表側にひっくり返しますが、コチラの仕様は明き止まりに向かって段々ステッチ幅を細くしていっていました

切込みと地縫いの止まり位置が離れている為やはり無理やり表にひっくり返していますね

 

明き止まりの切り込み位置と地縫いの縫い止まり位置をピッタリにすれば、綺麗に表側にひっくり返せるのではないかなと思ったので、次回のブログでアレンジバージョンの縫い方を試してみます(^^♪

 

 

 

↓パターンはこのようになっていました

そこまで難しくはありません(^^)/

下ボロはパイピングで縫う事が多いかと思いますが今回の仕様

は二つ折りで地縫いをし、袋縫いのように縫代を包んだ後STで叩くので縫製もそこまで難しくなさそうです(^^)/

 

それでは次回のブログにて縫製についてを紹介しますのでお楽しみください(^^♪

 

 

 

 

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額縁始末 縫代優先?角度優先?

今年最後のブログ更新です。

今年も早かったですね・・年末の新橋は去年よりもかなり人が多い気がします。

コロナを気にしなくなってきたので皆さん呑みに出ているようです。年末はえらい事になりそうですね・・ :roll:

 

年末年始は12月26日~1月9日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。

年が明けるといよいよ4月入学の準備が始まりますが(早い・・)申し込みをお考えの方は一度見学に来て頂けるとイメージが掴みやすいと思いますので是非ご検討下さい ;-)

 

では年末年始にゆるっと見る事の出来る動画を↓

ダッフルコートを解体してます :roll: どんな仕様になっているかはばらしてみるのが一番です(ばらしても分からない事は多いですが、とても勉強になります :lol:

そんなばらしている様子を長めに撮影してみたので、年末年始にゆるっとご覧頂ければと思います!

 

 

 

さあ、今年最後は「額縁始末」についてです ;-)

生地が厚い場合角の部分の縫い代が分厚くなり過ぎるので、それを防ぐため斜めに縫うやり方ですね。

本来は左だけが多いですが、左右どちらもやってみました :lol: 多く見られるのはベンツや袖口の本切羽と言われる仕様のものです(基本ベンツと同じです)

 

↓パターンです

 

裏地付きの方が多いので付けました。

右側持ち出しの表地が2枚になっているタイプです(ここは本来裏地にして薄く仕上げているものが多いです)

裾は30mm控えました。キセは10mmです。

ここで大事な事は「どこを縫うか」を良く理解しておく事です。

持ち出し幅が40mmで縫代10mmで、合計50mmです。

対して裾は控えが30mm、10mmキセ分+縫代10mmで、50mmです。

そうすると、額縁の角度は45°ではなくなります。ここが結構ややこしいところなので、必ず紙を折り畳んで確認するようにしましょう :roll: 以外な見落としがあるかもしれません・・

↓別のタイプ(45°を優先して)もやってみました。

45°を優先すると縫代幅や控える量が変わります。

欲しい持ち出し幅や、裾の縫代幅、額縁の角度どうしたいかを決めてからパターンを引くようにしましょう :-P

ちなみに

裾は控えが40mm、10mmキセ分+縫代10mmで、60mmになります :roll:

ややこしいですね・・・

ちなみに45°の方が綺麗に縫代を折る事が出来るので収まりが良い気がします。

 

あとは縫って確認する事をオススメします!かなり角の部分が複雑なので、縫わないと構造を理解するのは難しいかなと思います・・

裁断あと止まり位置、ベンツを縫います。(通常のベンツの縫い方なのでここはサラッと気味に)

裏もキセを入れて縫っておきます。裾も20mmで折っておきます。

裏を持ち出しに縫います。ここも通常の縫い方ですが、裏の裾は先に折っておく事がポイントです。

その後額縁始末します。実はタイミングが大事で

額縁→持ち出し→裾などの手順だと上手く縫う事が出来ません。

実際に手順を変えて縫うと(↑これはうまくいっているやり方です)ここの縫代が・・

最後こんな感じで飛び出してきます。

ベンツ(持ち出し)コの字に裏と縫い合わせて→額縁始末→裾の順番で縫うようにしましょう。

縫い終わってひっくり返すとこんな感じです。裾が最後だと7mm手前くらいまで縫い込む事が出来るので、ほぼ隙間は出来ないです。(ちょっと出来ます、これは私では解決出来ない問題でした :cry: 思い付いたらトライしたいと思います)

生地がかなり集まっているので、縫う箇所は要確認です ;-)

↑完成です。

「額縁始末」は存在は知っていて「あの斜めに縫うやつね」とイメージはすぐ出来るのですが、「条件が変化した際の額縁の角度と縫代設定」はかなり複雑です。

また、裾の角などが手まつり出来るような場合は良いですが、速度を考えると極力ミシンで全て完結してしまいたいところです。

ベンツの角や見返しの裏地を手まつりしない方法は意外に難しいので(縫ってみるとやり難い事が多いです。)確認をするようにしましょう!

 

では冬休みに入るので、生徒の皆さんは部分縫いをしてみてください!

あれ?ってなる事が多い仕様です!

 

では良いお年を :lol:

 

 

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キセ入り箱ポケット

寒くなってまいりました :-P

ただ、気候が安定せずに寒くなったり、厚くなったりで風邪をひきそうです・・

皆さんもお気を付け下さい・・この時期が一番風邪をひきやすいですよね・・・

 

今年も残すところあと1月ちょっとです :roll:

ほんとに驚きですよね・・・この前入学されたばっかりなんですが・・今年の内に教室内をちょっとずつ掃除をして大掃除を中掃除くらいにはしておきたいですね・・・ :-|

 

 

 

↓今回はちょっと変わり種の「アイロンかけ」です。

初心者の方というか、服を作製されない方も見て頂けると「着心地がラクになるアイロンがけ」をしていますので、是非皆さんご覧頂ければと思います!

普段のアイロンかけにひと手間で格段に着心地が良くなりますよ ;-)

 

 

 

さて今回は「なんとなくこんな仕様があった気がする」シリーズです(笑)

ちょっと見て完璧には覚えていないので、そのあたりは工夫してます :lol:

 

という事で「キセ入りの箱ポケット」です 8-O

見た時は驚きました!「ここまでする?」と・・

前回のステッチを表に出したくない系の仕様ですね・・この手の仕様は沢山ありますが、「わざわざ」というものが多いので値段の高い服に多い印象です。

なので、こういった仕様があったりすると他と差別化出来ますね!

 

 

こんな感じです!↓

ぱっと見た所ステッチが表の7mm程のステッチしかありません(実際にカンヌキでした)

ぺらっと捲るとステッチが見えています!

そうですね・・わざわざキセを入れて控えておいて表のステッチを隠した仕様(また :lol:になっていました・・・マニアック過ぎる・・

 

 

では縫ってみましょう!

パターンはそこまで難しくありません。

口布の両端を15mmにしておいてキセを入れるだけです。

 

 

芯を貼って裁断しておきます。

向こう布あて布は先に叩きつけておきます。出来上がりより2mm程控えています。

 

 

ここですね!箱ポケットの両サイドを中縫いする際キセを入れておきます

ひっくり返してキセが入った状態です。

 

 

あとは通常の縫い方をしていきます。

袋布(手前)と口布を↑の写真のように縫い(上から袋布・口布・身頃の順にセット)

 

 

切り込みを入れて(口布はカットしない)

ひっくり返してアイロンで整えておきます。

 

 

その後一度元に戻し、向こう布と袋布の周囲を袋縫いし

ひっくり返して周囲0.7cでstです。

 

 

あとは口布をめくって、向こう布貫通のステッチをいれます。

三角の切り込みはこの時折り込んでおいても良いかもしれません(折り込むと少し厚みが出るので今回はやりませんでした)

 

 

あとは先ほどのキセを入れた箇所にステッチを入れて・・・

表からカンヌキ(今回は返し縫いだけです)を入れて完成です!

縫製は特に難しくありませんでしたが、敢えて言うとキセを入れたところにステッチを入れる時狙いにくかったですね・・生地がもっと分厚いと難易度が上がりそうです。

ただ出来ないことはありませんでした。

表にステッチが見えない仕様として研究し甲斐があると思いますので、皆さんも口を表裏で接いでみたり是非アレンジして試して下さい!

 

 

ちなみにこの縫い代は前説明した「タック入り」のやり方で綺麗に見せることが出来ると思います!

 

工夫次第でオリジナルの仕様は出来ると思います!

 

ではまた!

 

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落としミシン比翼(キセ入り)

やっと寒くなりましたね・・ :roll:

こんなに暑さが続いたのは記憶にないです・・・

半袖でいい11月とか・・アパレルの売り上げが気になりますね・・

 

 

さて10月から1月経ちまして皆さん少し慣れてきたようです。早い方は原型作りが終わり、フレアスカートに入ったりしていますが、「線は丁寧に」引きましょう ;-)

本校では手引きでパターンを引いてもらっていますが、大事な事は「手が線を覚える」事だと思います。

専門学校を出て、会社に入るとすぐにCADで引いてしまう事が多いようですが、最初1,2年は手引きの方が良いんじゃないかな?と個人的には思っています。

感覚の問題というよりは、「ラインの質」はとても大事で、それは手で引いてしまった方が覚えが早いと思っています。

本校はプロの方も多く通われています。専門学校を出てすぐ会社で働いてみたものの、「有り型」の修正をするだけで基本が全く分からず困っている。という方が多いです。

確かに色んな会社があって、色んな引き方があると思いますが、「原理」というものは存在します。デザインやシルエットなどには正解は無いでしょうが、「そのデザインにしたいならこういう修正をしなければならない」はあると思います。

 

1つの会社だけでは「色んな引き方」に触れる事も少なく、「原理」を知るタイミングも無いかなと思いますので、悩んでいる方がいれば強く本校をオススメします。

是非見学だけでもいらして下さい。お悩みを解決できると思います ;-)

 

 

という事で「原理」です↓ 8-O

またまた無料なの?という内容です!

バスト寸法が小さく、肩幅が大きい(ドロップしている)デザインのものだと悩ましいAHのお話も入っています :-P

学校のセオリーなどでは、「前後SPの2点間の半分の位置からAHの高さを割り出して・・・」というような考え方でパターンを引いている事が多いようですが、この例では、その考え方だと全く狙った袖になりません。

是非一度見て頂きたい内容です。「一定の引き方のルール」だけでは色んなデザインに対応出来ない事が分かるかなと思います 8-O

 

 

 

では今回はかなりマニアック路線で・・・ :lol:

「落としミシンの比翼前立て(キセ入り)」です。

まあマニアック・・・一部のデザイナーにしか喜ばれない仕様です :roll:

↑こんな感じの仕様です。

そうですね、表からステッチが全く見えない仕様となっております。

ステッチがないのでドレスっぽいアイテムに良いんじゃないでしょうか。

ポイントは裏側にステッチが2本見えている所と表の落としミシンが隠れている所です。

 

 

 

↑パターンはこんな感じで、断面図も用意しました。

ちょっと見ても分かり難いですね :lol: 早速縫っちゃいましょう!

 

 

裁断した状態です。一応分かり易いかなと思ってチャコで線を引いています。

あと表地には芯を貼っています(これは本番では貼らない方がいいと思います。今回は裏と視認しやすいよう貼っています。)

身頃は普通に0.5cst三つ折りです。

 

と、ここで早速問題が・・ :cry:

 

↑赤の丸の部分の縫代が折ってみると生地の厚みで5mmになってしまいました・・ :cry:

急遽赤の丸部分の縫代を15mmに変更して裁断し直しです。

生地が厚い場合は何度も折るので厚みで「持っていかれ」ます。そこは生地と相談して縫代を調整して下さい。

 

↑実際折ってみた状態です。

折り方はパターンに山と谷と記載していますので参考にして下さい :-?

 

身頃は裾にステッチをかけておきます。

身頃と中縫いします。この時キセが2mm入っている状態です。10mmで縫いましょう。

 

ここが1つポイント。比翼布が開くのを抑えるステッチを入れて・・

↑の写真のように見返しの裏側から比翼布表裏を抑えるステッチを入れておきましょう。

このステッチが入らず表からのステッチだけだと比翼布が出てきてしまう可能性があります。

↑反対側から見た状態と表から見た状態です。縫代は開いておくのがポイントです。(あとでこの縫い代で角の縫代を包む事ができます。)

 

 

↑今度は下端を地縫いします。写真のように折って、片側の縫代は縫わない状態にしましょう。

ひっくり返して、この時に先程の縫代で包むと綺麗な角が出来上がり、縫代の飛び出しがありません。

↑最後に表から落としミシンを入れ完成です。

この時キセが入っているので隠れて見えなくなるという仕様です :-P

ただ、キセをよけて縫う際に若干横に生地がズレるのでやり難さを感じました。

生地が柔らかく「沈む」生地であれば、キセを入れなくても見えにくいかと思います。

あとは1mmでもいいかもしれません。

裏からみるとこんな感じで下端も綺麗に収まっています。

 

こんな感じで「使うタイミング」が分からないような仕様ですが、知っておくと、「あ、こんな仕様あったな」となると思いますので、是非「ステッチ表から見せたくないデザイナーっさん」とのお仕事の際はお使い下さい :lol:

 

ではまた次回!!!

 

 

 

 

 

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飾り前立て②

いよいよ今週末日曜日10月期の生徒さん募集開始です!!

いよいよ服の価格が上がってきて着たいものを着る事が出来なくなる時代にある前に、是非「つくる」を視野に入れてみてはいかがでしょうか? ;-)

ただつくるだけではなく、洋服の色んな事が「見える」事もオススメの理由です!

洋服が好きな方は是非一緒につくってみましょう! :lol:

 

 

 

10月期生徒さんの受付は・・

東京 9月3日~随時*当日は17:00まで受け付け

大阪 9月3日~随時*当日は12:00まで受け付け   です!!

 

 


無料体験セミナーはまだ若干数残り席がありますので、是非お電話でご予約下さい!!

9月3日(日) 1回目10:00~12:00/2回目13:00~15:00

東京校のみの開催ですのでご注意下さい!

東京校TEL 03-5473-1519


是非お越し下さい :-D

 

 

さてそんなパターンの面白さをお伝えするのがコチラ↓

またまた「無料でいいの?」という内容です 8-O

コチラの内容も普段の授業もそうですが、「見える人には見えている景色」があると思っています。細かい事のように思えますが、ここが違うと「美しさ」に繋がると信じております。

個人的には「洋服の歴史」を学んでいるような感覚で凄く面白いと思っています(オタク気質ですね・・ :lol:

 

こういった内容のお話が授業では沢山出ます!

是非パタンナーの方も、初心者の方も一度見学にいらして下さいね!!

あと、登録、いいねもお願いします :lol:

 

 

 

ではマニアックなお話の続きです :-P

「続き飾り前立て」です

?となる方も沢山いらっしゃるかもですが、、縫っていきましょう!!

上になる方は一応芯を貼っています。硬い素材だと必要ないかなと思います。

そうですね、ただ中表に合わせて地縫いするだけです :lol:

あとはロックをかけて、前中心を縫って、表からステッチをかけるだけ!

なんて簡単なんでしょう・・・

初めて見た時は感動しました(大げさ) :cry:

ポイントはロックがかけやすいカーブの縫代にするくらいですかね。

 

 

 

さあ今度は最後の「飾り前立て、縫代袋縫い、前中心キセ」バージョンです :lol:

長!と思いますが、↓早速縫ってみましょう!

 

?なパターンかなと思います・・

先程の縫い方と同じスタートですが、袋縫いをしますので、「外表で地縫い」を気を付けて下さい!

そうですね、端が袋縫いになっているので、メンズに好まれる仕様ですね :lol:

そんな事?と思われるかもしれませんが、メンズはそういった「違い」を出している事が多いです ;-)

そして、前中心は「キセ」を入れて縫います!

まあマニアックです・・・おそらくより「前立てっぽさ」を求めた結果かな?と思います。

遠目だと実際に開くのかな?と思ってしまいますね ;-)

あとはステッチを入れて完成です!

 

 

どうでしたでしょうか?かなりマニアックな内容になってしまいましたが、こういった細かい所にパタンナーのクセや、仕事っぷりが現れると思っています。

ただ、難しくすることで縫製する方が大変になったりするので、金額とデザインとのバランスが必要になるかと思いますが・・

 

他にも変わった「飾り前立て」はあります。

今回前中心でキセは5mmでしたが、結構控えて20mmというものも見たことがあります。

 

いやあ色んな仕様があるものですね。。。

是非お持ちの服を見て確認してみて下さい!これは!というものが見つかるかもしれませんよ ;-)

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飾り前立て①

暑くて出たくないですねえ・・・ :cry:

日傘はまだ抵抗がありましたので、麦わら帽子的なものを買って対策してみましたが、効果は薄く、日陰を探しながら出勤しております(笑)

みなさんも熱中症には十分に気を付けて下さい!

 

 

引き続き9月3日(日曜日)から10月期の生徒さん募集スタートです!!

http://www.leopera.com/news/20230720/1217

埋まりやすい曜日もありますので、10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!気になる方は見学にお越し下さい!


と同時に東京校のみ

9月3日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施します!!

東京校 TEL03-5473-1519

東京校のみの開催となりますのでご注意下さい !

 

 

↓かなり皆さんに見て頂きたい動画UPしております!

代表が生徒さんのアンケートにお答えしていく動画になっているのですが、

・これから通う事を考えている方

・既に通われている方

・パタンナー、縫製されている技術職の方

は必見の内容になっていますので是非ご覧ください!!

 

 

 

 

さてマニアックなお話をまたさせて頂きたいと思います :lol:

スウェットパンツなどに見られる「飾り前立て」です(正式名称かはちょっと分からないですが・・)

前開きの無い、ファスナーが無いタイプの仕様ですね。

「なぜあるか」は定かではないですが、あるとちょっと固さが出てシルエットが変わる気がしてます 8-O

 

その仕様で「これは手が込んでいるなあ」と思う仕様を見つけましたので、お付き合い頂ければと思います!!

 

 

ではよくあるタイプで簡単なものから↓

まあほんとに「飾り」という感じですね。ただ開きが無く「見返し」のパーツがあるだけです。

早速縫っていきましょう。前見返しには芯を貼っています。

左パンツに見返しを叩き付けるだけですね。(見返し端にはロックをかけた方がいいかと思います。)

先に叩きつけて、そのまま右パンツと中表に合わせて地縫いするだけ。

非常に簡単なやり方ですね。

裏側はロックをかける事がほとんどですが、縫代がちょっとペラペラめくれて気にはなります

何も考えないとこんな感じの仕様かなと思います ;-)

 

 

さて続いて↓の仕様です

パターンは完全に同じです。

3枚一緒に縫います。

見返しに先には叩きません。

↑そうですね「見返しと左パンツで右パンツを挟む」という仕様です。

そのあと見返しの飾りステッチを入れます。

これだと裏側の縫代がペラペラめくれる事が無いですし、見栄えは良いですね。

色々市場調査しましたが、この仕様が多い見られ、主流のやり方と言えそうです。

 

 

これくらいが「普通」のやり方かなあ・・と思うのですが、ちょっと変わった

「袋縫い」「キセ」という凝った仕様を見つけましたので次回お伝えしたいと思います!!

 

 

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