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2021 年 10月 – パタンナーズライフ

2021年PM検定試験3級②解説動画 メンズフリースブルゾン②

こんにちは :-P

いよいよ本格的に寒くなり(今年は秋がない :-| )セーターを着ている人もちらほら。

ただ、昼が暑いので汗をかいて寒くなって風邪をひくパターンが多いです・・皆さんも気を付けましょう!

 

前回のパターン検定3級の2型目の解説の動画をアップしましたので参考にして下さい!

試験を受けない人も解説でタメになる事を説明していますし、デザイン画からパターンをイメージする練習になると思いますので是非見て下さい!

 

 

 

ではではフリースの続きです!

 

前回がこんなパターンを引いて・・

縫製しました!間違えるにしてもせっかくなので最後まで作って、ダメなところを実感しようと思います ;-)

 

 

衿ぐり先を割りにしたおかげで少し薄くできたのは良かったですが、フリースは縫いずれが激しいので難しかったですね・・・ :cry: ボア素材や毛足が長いものは苦手意識があるので・・むしろ頑張らないといけませんね!

 

 

出来あがりがコチラです!

ぱっと見ただけでは分かりにくいですが・・

 

 

後ろに比べると・・

袖が後ろ振りになっているのでここの前のシワが多い事が分かります。その分運動量になってはいますが、私の生活をする上でこのシワはいらないと思います :-|

実は後ろ振りの袖を見たことがあって、それが「ハンティングジャケット」です。

多分銃を構える時に腕が後ろに振るのでそのような作りになっていたのかなと思うのですが、通常生活する上でそこまでの運動量はいらないですね。むしろ邪魔になってきます。

ただ「袖は前に振るもの」という考えを持つにはおおげさに失敗したものがあったほうがより分かるようになると思うのです。

プロの方は失敗をする時間もないと思いますが、時間が出来たら是非普段しない事もやってみて欲しいと思います :-P

 

 

もう一つポイントが・・

ここの縫い目が集まって硬くなっているので、張りが出てしまっています。

かなり目立ちますし上胸巾が太く見えます。

縫い目をどこにするかで形(シルエット)は大きく変わります。

イメージとしては硬い骨組みがあるイメージでしょうか。

だから紙で作成しただけでは、思ってもみない形になる事が多く、生地の特性でも変化します。ステッチ1本でも硬くなりますしね。

だから「縫ってみよう」だと思います。

失敗は成功(完成度)の元!ひとまず縫ってみましょう!

 

 

縫製に関してはこの部分も角にしているせいで切込をいれないといけません

表からステッチを入れるので、見えませんが、フリースで切込をいれるのは怖いですね・・・ :-|

 

 

 

逆にうまくいった点もあります。

 

ファスナーは硬いのでよくフルジップのものはここの部分が顎やのどに当たってしまうものが多いのですが、(もともとのベースのものは思いっきりあたってしまってすごく痛かったです。)この部分がくの字になりうまくいきました。結構パターンの方では大げさにしました。

 

 

そしてパターンを修正しました。

今度は袖を大きく前に振り・・

 

切替の位置、ラインも目立たないようにカーブさせ、縫製上でも切込を入れなくていいようにしました。

次回またどまた縫ってみてどんな形になるかお見せしたいと思いますので、イメージしてみて下さい!

 

何着フリースつくろうかな :lol:

 

 

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2021年PM検定試験3級②

急激に寒くなってしまったので、皆さん衣替えに戸惑っている様子です :lol: 私もまだ半袖シャツが出しっぱなしです・・

ちょっと今年は急過ぎましたね・・

 

では!お待たせしました!

 

今回は12月11日(土)に行われる3級の試験の2型目をお届けします。

 

既に1型目は静止画を張り付けた解説付き動画もYouTubeにてアップしています↓

※今回の2型目も解説付き動画は作成致しますので、是非ご覧ください。

 

出願期間も10月15日(水)で締め切りになりました。

 

あとはひたすら練習して本番に挑むのみです!!!

 

 

実技の練習はもちろんですが、筆記の方も勉強よろしくお願いします ;-)

 

 

そして、こちらは2019年の3級のブラウス作図動画です。

デザイン等は違いますが、実際の作図の様子等もご覧いただけます。

参考までにご覧くださいませ↓

 

 

それでは、パターン検定3級の二つ目のブラウスやって参ります!

 

デザイン画です↓

 

 

1型目同様、フラットカラーの半袖ブラウスです。

前は横に切り替えが入り、タックが2本。

後ろは切り替え無しで肩ダーツのデザインです。

 

衿はフラットカラーは同じですが前下がりの付け方等、少々異なる部分があります。

こちらの型も全体のデザインバランスを決めるのが難しいため、早めにトワルを組んで決めておきましょう。

 

 

 

 

寸法はコチラ↓



着丈 = 57.5cm


肩幅 = 40cm


バスト = 98cm


裾廻り = 111.7cm


袖丈 = 18cm


袖幅 = 35.4cm


袖口 = 33cm


袖山 = 13.1cm


 

以上になります。

ボディはキプリス9ARです。

 

 

 

 

 

パターンです↓

 

 

 

SNPは0.5c削り、FNPは1.3c程下げてます。

全体のバランスを取るために少し下げ気味です。

 

ボタン間隔は9.2cに設定しています。

 

裾は前後脇でそれぞれ2.2cずつだし、ウエストでも少しダーツを取っています。

 

 

9ARの場合、前の部分が当たるので裾で2.5c程、フレア展開しています。

あとで裾起点でタック展開をし、フレアが少なくなる事を見越してやや多めに出しています。

 

 

裾の前下がりは0.5c程付けています。

 

 

前の切り替え位置はバストラインから3c上に決めました。

全体の着丈、ボタンバランス、切り替え位置、衿、すべてのバランスを取るようにしましょう。特にこれ以上切り替えを上にすると、ダーツ先がバストポイントから外れるのでバストダーツ処理がしにくくなります。

絵型的にはもう少し上な気もしますが、シルエット優先でやや下げました。

一番バランスが取りにくいですね :cry:

 

 

後ろの肩ダーツは1.5c取りました。

 

前の切替線上のダーツは1.3c取っています。

 

あくまでも目安の数字になりますので切り替えの位置に限らず、ダーツ量や裾廻り等のバランスは、トワルを組んで調整して下さい :-P

 

早めに自分の数字を持っておきましょう!

 

 

 

 

 

前見頃です↓

 

 

タックの位置はCFから6cの所に1つ目、そこから2.5cの所に2本目を設定しています。

 

タックの分量は下で0、上で片側1cの計2c開いています。

 

タックの位置はバストポイントで取るとタックが開きやすくなってしまうので、ややCF側に寄せて開きました。

この辺も、トワルを組んで確認してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

袖です↓

 

 

 

袖のイセの量は画像の通りです。

合計18mm入れています。

 

袖山は前回よりも低めで13.1cmです。組んでみて吊ったり、余ったりするようでしたら調整して下さい。少し低いほうが難易度は下がります。

 

本番では予期せぬ不具合に対応出来ないといけません。

 

修正する練習もしておきましょう

イセが多くなるとピン打ちも難しくなるので袖山付近のピン打ちは必須です!早く綺麗にを目指してください!

 

 

 

 

 

 

衿です↓

 

 

今回も①の時と同様に何度か修正しました。

 

自分ではこれくらいだろう。と思ったサイズ感でもいざトワルを組んで、全体で見ると切り替えやタックのバランスも相まって思っていたようにはなかなかいきません。

 

早めに取り組むべき箇所の一つです!

 

 

 

 

 

 

完成トワルです↓

 

衿先のプレスが甘いと浮きやすいので、外回りの縫い代はしっかりプレスしましょう。

袖山にシワがなく、きれいにイセも配分できると見た目の印象が格段に良くなります。

全部大事ですが、衿と袖は特に気合をいれて練習しましょう!

 

 

実技試験は3時間半です。

作図1時間半、写してトワル組みまで一時間、提出パターン抜き出して記号記入で30分、これで見直し時間に30分使えます!

 

自分でペース配分してみて、時間内に余裕を持って終えれるよう練習を重ねて下さい ;-)

 

 

 

 

 

 

 

完成パターンです↓

 

 

地の目・わのマーク・CF・CB・見返し線・合印・イセマーク・パーツ名称・ダーツの倒し方向、ステッチ、必要と思われる記号は忘れずに記入して下さい。

 

 

 

 

 

 

試験には出ませんが、工業用パターンです↓

 

 

 

 

提出は縫い代なしのパターンになりますが、参考までに工業用パターンも一応。

 

 

間もなく10月も終わります。本番まで1ヵ月ちょっと。

 

周りの受験者はとにかく見ないでおきましょう :lol:

 

人は人、自分は自分。

試験に合格するだけではなく自分が綺麗だなと思えるトワルを作れるようチャレンジしてください!

 

 

 

ではあと少しがんばりましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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手縫いの基本 メンズフリースブルゾン①

緊急事態宣言も解除されて少し落ち着いてきたのと、いよいよ涼しくなってきました。

新規の方も入学されて楽しく受講されています :lol:

経験がない方がほとんどです。もちろんパタンナーの方もいらっしゃいますが最近は趣味の方がほんとに増えました。

そんな初心者の方に向けて・・

最初のソーイングの授業でお伝えする内容を動画で作成しました :lol:

入学を考えている方はイメージしやすいかなと思いますので是非参考にしてください :lol:

簡単と侮ることなかれ。手縫いは手縫いで奥が深いものですし、もしかしたら習ってきたやり方と違うかも?経験者の方も一度見てください!

 

 

ではでは、また近々検定3級2型目を掲載する予定ですが、今回はメンズのフリースブルゾンで休憩しましょう ;-)

 

といっても失敗例ですが :cry:

もともとあるアウトドアメーカーのものが着にくくて修正しようとしたのが始まりですが、ほぼ元の形がありません :lol:

ちょっと面白い失敗をしてみましたので、参考になるかなと思い説明していきます!

 

では↓こちら

今回はクイズ形式でどんな形になるか想像してみてください。

 

さっそく修正したものを縫ってみました

 

かなり肉厚なフリース生地です。通常の2本糸直線ミシンで縫えるか心配ですがちょっと試してみようと思います。

芯替わりに以前使用したトリコットの生地を今回も使いたいと思います。

本格的なフリースでかなりあったかいです。

芯が必要な個所は先にトリコットを据えておきました。芯なしでもよかったですが、衿と見返しは固いほうがシルエットがしっかりするので好みで、どうしても入れてみようと思いました。

ステッチでかなりずれてしまうので縫う際に生地の引っ張り加減が難しかったです。

押さえ金もテフロン押さえに変えたり、糸はテトロン糸にしたり、色々試して上手くいきました。

接着芯より柔らかく仕上がりそうです。

 

 

ポケットはカーブしているタイプのシームポケットにしました。少し手が入れやすくなります。伸び止めは貼っておかないと着ているうちにビロビロになります :cry:

さらにステッチも入れてかなり固めに仕上げました。

裏↑向こう布はフリースにしています。温かさとシルエット保持を兼ねています。

 

 

そこからは縫うところが少ないのでここまで特に言うことはなかったです。

なんとなく形は見えてきました?

そうですね。変形のラグランです。

以前に作成したレインコートの切り替えを採用してブルゾンを作成してみようと思いました。

 

前はファスナーでスタンドカラータイプのものです。

縫製の時衿を地縫いするときだけはかなり気を使いました。かなり伸びやすい生地で縫製している間に衿ぐりは伸びてしまうことが多いので、地縫い前に衿ぐりを少しいせ込んでから縫製しています。

あと拘ったところはファスナー横の衿ぐりの縫い代を割りにした事です。かなり厚い生地なのでこれは必須でした。ただ縫製手順はかなりややこしくなってしまいましたが・・・ :cry:

縫い代の始末1つで縫製手順が大きく変化する事はよくあります。

結果「縫えない」ということもしばしば。

なので必ず工程はパターンを引いてる段階でよく確認しておきましょう。

 

オープンカラーでよく見る縫い方ですね。この縫い代を普通は身頃で挟んだりしますが、時と場合によっては割ってしまうのも手かなと思います。

 

 

そして次回お見せしたかったところ。

「袖を後ろに振る」です :roll:

さあどんな形になるでしょうか?

 

お楽しみに!!

 

 

 

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