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2019 年 11月 – パタンナーズライフ

部分縫い モッズコートポケット②

こんにちは :-P

本格的に寒くなってきたので、服装にご注意下さい。(毎回言ってますね :-P 気温10度差は風邪ひきますよね・・・)

早速ツイードのコート着ていますが、結構派手なので目立ちますw

 

 

いつの間にか師走なので、大掃除になりすぎないよう今の時期からちょこちょこ掃除をしています。毎年1日でやると大変なので今ぐらいからやっておくと楽になるのでおすすめです :-P

 

では前回の続きです。

 

 

フラップを地縫いして縫い代をカットします。

角は生地が重ならないように、カーブはシワにならないようにカットしました。カジュアルならそこまで気にしなくていいかもしれません。

 

ひっくり返して端にステッチをかけます。今回は途中で止めています。

 

ややこしい口布です。見返し端にロックをかけておいて、写真のように縫います。

わざわざこんな縫い方をしているのは、少しでも縫い代の厚みを軽減したいためです。

パターンが鋭角になると縫い代が集まってしまうため、微妙に角を落としていました。パターン的にはややこしいので、ちょっとしたテクニックだと思って貰ったらいいかなと思います。

生地が厚すぎる場合は、切り込みから下は中縫い無しの切りっぱなしでもいいと思います。

 

 

ひっくり返します。

写真撮るの忘れてしまったんですが :cry: この後口布上端にステッチをかけておきます。

 

できたらフラップ口布、裏には袋布をセットし、上下縫います

 

 

出来たらYの字に土台布、袋布を一緒に切り込みを入れて一度ひっくり返します。口布端の縫代が飛び出ないように。

 

 

表からコの字に口布側にコバステッチをかけ、見返しおさえのステッチもかけます。

 

 

一度袋布を出して、向こう布と袋布を地縫いします。

 

 

もう一度戻して、外周ステッチをかけます。

 

 

今度は表から向こう布貫通でコの字のステッチをフラップ側にかけます。

 

 

最後口布端とフラップに止めステッチをかけて・・・

 

 

完成です。

口布の角の縫い方が少し変わっているだけですが、生地が薄く仕上がるための工夫は必要です。

メルトンなどの生地の場合はこういった細かい縫製のテクニックでかなりクオリティが変わりますので是非試してみてください。

このブログを見て縫ってもらえたらなと思って、今回写真が多くて長くなってしまいました。以前に作った部分縫いもまとめていこうと思いますので迷ったら参考にして下さい。

 

ではまた次回!

 

 

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部分縫い モッズコートポケット①

雨が続きます。

昨日は息が白くなるくらい寒かったですが、月曜は暖かく10℃くらい違うようです 8-O

暖かいからといって油断しない様に気を付けます・・・

 

そういえば現役の学生さんがスカートの説明に非常に感動してくれました :lol: 学校では聞いた事ない知識なんかも交えて話したりするので、凄く喜んでくれました。こちらもなんだか嬉しくなります。お互いに楽しく出来るのは大事ですね :lol:

 

 

ではちょっと部分縫いを。いいのありましたw

 

 

所謂モッズコートのポケットです。

ただ、ほんのちょっとだけ仕様変更していました。本家はもう少し縫い難かったと思います。

 

↑こいつです。口布が長く折り返して使うやつですね。ドットボタンではなくバネホックタイプで開け閉めは本家より非常に楽です。

 

 

このあたりの角の処理の仕方が良かったです。縫い代が極端に薄くというわけではないですが、ちょっとだけ工夫されていて、面白い仕様です。

 

 

裏側は袋縫いされていて

パンツのバックポケットと同じようにめくっても縫い代が見えない綺麗仕上げです :-P

 

 

早速パターンです↓

土台布

口布端がややナナメになっているのがモッズコートのポケット口の特徴ですね。

 

 

口布とフラップ

口布が続いていて複雑化していますが、そこまで難しくはありません。さすがに縫わないとちょっと分からないかな?表、裏と表記しているので良く確認してください。フラップ両サイドに口布貫通のステッチが入ります。

 

 

袋布・向う布

袋布はスレキです。生地がごつくなければどちらも表地でもいいかなと思います。角を丸くカットしているのは、縫代の厚み軽減とポケットの底にゴミが溜まらないようにかなと思います。

 

 

裁断です。

 

これに+土台布を用意しておいてください。

 

今回隠しでバネホック付くので、フラップ裏に力芯プラスで貼っておきます。

で、生地が薄いのでプラスでパッキンを余った革で作りました。薄手の生地の場合は入れておいた方が無難です。破けてしまうので。

 

裏フラップに先に付けておきます。パーツ間違えないでね :roll:

 

では次回縫製手順です。

 

お楽しみに!

 

 

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ベンチコート➁

こんにちは。

かなり寒くなってきました :-P 秋服が着る期間が極端に減っている気がします・・

1枚仕立てのコート着る期間いつ?w

10月期も始まり、少し落ち着いてきましたがそういっている内にもう年末近づいています。早くないですか?

 

 

では、前回の続きで、少し修正かけたベンチコートです。

 

生地が大幅に違うので、雰囲気は変わります。

少し仕様に工夫をしてみました。

ツイードのコートなのでこれからちょうどいいです :lol: 久々に季節感ありますw

パターンは後ろのネックまわりだけ少し修正してほとんどそのままいきました。

後ろのハネは抑えられています。(もう少し少なくても良かったかも :-|

後ろはドレープもう少しあっても良かったかもしれません。・・猫背だなあ・・

袖は裏がしっかりしているのでかっちり形が出ました。

前を開けるとこんな感じです。

 

 

 

裏は今まで使用してきた生地の余っているものをパッチワークのように使いました。(もったいなくてw)ついでに胸にポケットも足しています。

オリジナルは裾を表貫通で叩きつけていましたが、ツイード生地の柔らかさを生かしたかったので、ふらしています。

今回やってみて一番面白かったのが袖のパイピングです。

イードと裏地縫い代をパイピングで挟んで、それから身頃高でステッチ。生地が10枚くらい重なっていますwゴツゴツ音をたてながら縫いましたw

そのおかげでアーム周りが硬く仕上がりアームホールが丸く仕上がったので(柔らかいと下にダレます)脇のダレを防ぐことが出来ました

ここまで硬い生地でやったことはなかったのですが、アームホールのステッチで全体のシルエットが変わるいい例になりました。

 

 

ポケット裏も余っていたテープを使いました。

ファスナーの下端は2cmほどふらしてファスナーをひっかけやすくしています。

裾と後ろ中心の縫代は割って、その上にニットテープをたたき付けています。これが一番薄く仕上がるかなと思います。

あとはツイードの生地と同じくらいの柔らかさなので、一緒に少し伸びてくれます。吊らなくて良いですが、製品だと丈が変わってダメでしょうねw

前見返しの端もやってみました。ここもある程度伸びてくれるので表地を吊り上げなくて良かったです。芯を貼ったり、固いパイピングだと吊りやすくなってしまうので。

 

 

最後にポケットを2重にして少し硬く仕上げました。口の位置にボタンでもつけようかと思いましたが、生地が硬くなれば、口は開きにくくなるなと思い、こちらを採用しました。

機能的にもハンドウォーマーと実際に携帯などを入れるしきりになって結構よかったです。

 

さてほとんど同じパターンでも生地や仕様を変更するだけでここまで形が変わるので、「同じパターンを生地変えで作る時は全て変更しなければ完成度の高い服は出来ない」と思います。

 

いろんな生地で試してみる事をオススメします。

 

それではまた!

 

 

 

 

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