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2025 年 6月 – パタンナーズライフ

タックパンツ研究

皆さん、こんにちは

 

↓昨今話題となっているChatGPTを服作りに活用した動画がyoutubeチャンネルにて投稿されました!

これからの服作りに関わってくるかもしれないので皆様必見の内容です!

私はアナログな人間なので凄まじい技術の発展に驚いています(@_@)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今月はタックパンツのトワルを組んで、発生した不具合の原因と修正方法を解説していきます(^_-)-☆

 

 

 

↓まずは2つのトワル写真を見比べてみましょう!

左のトワルは脇側のタックが開いてしまっていて、右側のトワルは脇側のタックがしっかり閉じているのが写真を見ると分かると思います

 

 

 

 

タックが開いてしまっている原因は、ウエストからヒップ間(中ヒップ)のゆとりが少ない事で腰に当たりタックが開いてしまっています

そこで、ついついやってしまう修正方法は脇線でヒップのゆとりを追加する操作です

脇線を膨らませる事で中ヒップのゆとりは確保できますが、腰回りが大きく見えると言ったシルエット面でのデメリットがあるので、コチラの修正方法はあまり好ましくないです

(元々の脇線が直線的である場合は、脇線を多少膨らませて修正しても問題ありません)

 

 

 

 

今回は以下の画像のように中心側のタック先を上げると言った修正をしました

 

修正前はダーツ先を下げ過ぎていた為、中ヒップのゆとりが不足して

脇側のダーツが開いてしまっていました

ダーツの様に三角に中縫いしている場合はすぐに不具合の原因が分かりそうですが、

タックだと不具合の判別が難しくなりますねぇ(-_-;)

タックでもダーツと同じよう長すぎるとヒップ周りのゆとりが削れる事は

忘れないように設定をしましょう!(^^)!

 

 

 

 

 

↓続いてはコチラのトワルをご覧ください

写真だと少し分かりにくいですが、後のヒップが当たってしまっています

 

 

 

 

 

 

同じトワルを上から見ると前のヒップには十分にゆとりがありますが、後ろは当たっている状態になっています

これらの画像からヒップの寸法には問題はなさそうですが、どこに原因があって後ヒップが当たっているのでしょうか?(p_-)

 

 

 

 

以下の方法で修正しました

ボディの形状に対してダーツ分量のバランスが悪いと、

ヒップの寸法はボディよりも大きいにも関わらず円筒(パンツ)が前進して

前はゆとりが多くなり、後ろヒップが当たってしまいます

 

 

 

従って今回は前パンツのダーツ分量を減らし、後ろパンツのダーツ分量を増やして不具合の修正をしました!

ダーツ分量を決めるイメージは、ヒップ寸法+ゆとり分量を含んだ周長の円筒から

ウエストの余りを削った分量がダーツになります

 

 

 

 

 

 

 

今回のブログはタックパンツで発生した不具合の解説でしたが、スカートやトップスのアイテムでもこの円筒を削ってシルエットを作ると言った考えは同じなので、是非イメージしながらパターン作成やトワル修正をしてみてください!

 

 

 

 

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2025年PM検定2級②

皆さんこんにちは!

 

暑くなったり寒くなったりが続いていますが、徐々に湿気が増えてきているように感じます。もうそろそろ東京も梅雨入りでしょうか、、

 

蒸し暑さに負けず頑張りましょう!

 

 

 

さて、youtubeにてパターン検定1級動画を公開しました。今年受検を考えている方は、ぜひ一度ご覧ください↓

 

 

 

今回はパターン検定2級2型目の要点を解説していきます。

 

↓2型目のデザイン画がこちらです

 

 

 

3面体で衿はピークドラペルで2つボタンになります。

 

形としてはかなりシンプルなデザインですが、バランスの取り方が難しかったです。

 

第一ボタンの位置が正しくないと。ラペルの角度、ボタン間隔、ポケット位置などのバランスがすべて崩れてくるので注意が必要です!

 

 

 

↓寸法です

 

 

着丈 = 59cm


肩幅 = 40cm


バスト = 94cm


ウエスト = 80.9cm


裾周り = 105cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.1cm


袖口 = 23.7cm


袖山 = 16.6cm

 

 

ボディはキプリスの9ARです

 

 

 

 

↓パターンです

 

 

 

ウエストダーツは、後中心10mm、後ろの切替40mm、脇で16mm、前のダーツで12mm取っています。

 

サイドネックは4mm削り、肩のいせは7mm入れています。

バストダーツは衿ぐりで3°開いて4分の1残しで処理しました。

 

 

寸法はあくまで参考値になるので、練習しながら自分の数字を見つけましょう!

 

 

 

 

↓前身頃です

 

 

 

ボタンの大きさは21mmで間隔は125mm程度になります。第一ボタンの位置はバストラインの32mm下に設定しています。第一ボタンの位置は寸法を覚えておくと、試験当日もスムーズに作図できると思います!

 

 

 

↓袖山です

 

 

イセは全体で36mmです

 

イセを入れながらの袖付けの練習は必須になります。特に2級はいせの分量が多いうえに組みなおしている時間もないので、何度も組んで確認することをおすすめします。

 

 

 

 

↓衿です

 

 

 

 

衿腰25mm、衿幅44mm、衿の開きは24°で設定してます。

ラペルと衿外周り、衿先の角度、ゴージラインの位置などのバランスを取る練習は本番までに何度もして試験対策をしておくようにしましょう!

 

 

 

 

↓提出パターンです

 

 

 

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!

また、内袖は反転しての提出になるので気を付けましょう。

 

 

 

 

↓完成トワルです

 

 

 

 

 

第一ボタンの位置、衿の大きさなどの位置のバランスを取るのが難しく、何度か組みなおしました。

 

試験までに自分のバランスを決めておくようにしましょう。また、シーチングへの写し、裁断、ピン打ち含めて目安として1時間で終えられるように意識できると、かなり見直しに時間をかけられるかと思います。

 

見直しでは提出用パターンだけでなく、トワルのフラップや袖口ボタンの付け忘れなどないよう、練習の段階から抜かりなく確認するようにしましょう。

 

 

 

↓工業用パターンです

 

 

 

 

提出は縫代なしパターンになりますが、工業用パターンも参考までにご覧ください。

 

今年度から最優秀成績者には協会から賞が授与されるとのことなので、トワルだけでなく筆記でも高得点を狙えるように細部まで勉強し、ぜひ表彰目指して練習してみてください!

 

 

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