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2020 年 3月 – パタンナーズライフ

フリースベスト④

4月期の入学募集中です。4月から難しい場合でも一度お電話でご相談いただければと思います。

振替の制度も実施しておりますので、今後入学をお考えの方や在校生の方はご相談下さい。

 

 

小さい教室で少人数で開校しております。換気、手洗い、うがい、アルコールによる除菌を徹底しており衛生面に注意をしながらの開校になります。生徒の方も手洗い、うがいなどご協力お願い致します。

 

 

さて、前回の続きで今回完成です。

ファスナーを縫って、裾、アームをジグザグで縫って完成です :-P

ファスナーを縫う前に前端には伸び止めを貼っていた方がいいと思います。

硬いファスナーのテープ生地に対してニット生地がずれてきますから、伸び止めは必要かなと思います。設備がある量産の工場さんとかだと大丈夫でしょうし、縫う人にテクニックがあれば問題ないと思います。

「ただ誰でも簡単に」になると伸び止めを貼るかどうか?で大きく縫いやすさは変わります。

このフリースだけでなく、カットソーの生地を扱う時で縫うのが難しい場合こういった工夫をすると非常に簡単になります。(部分的に布帛にしてしまうイメージです)

 

 

衿先だけファスナーを包み、ファスナーを付けます。

衿ぐりテープも裏からロックミシンを隠すようにステッチをかけます。(ロックミシンがガイドになり縫うのが非常に楽でした。

 

 

裾はジグザグミシンです。(今回は裾を先縫いしましたが、衿と同じように包んでも良さそうです。)

衿回りは少しだけ硬くなり、他は柔らかく仕上がりそうです。

 

 

アームホールが最初ちょっと失敗しまして :cry: ・・最初前身頃のメッシュ生地との捨てミシンを取らないでジグザグミシンをかけたところ・・

赤〇のところが内径外径差で非常に引っ張られるシワがでました。縫う前に捨てミシンはとっておいた方が良さそうです。(ジグザグで縫った後に取ろうとしたら捨てミシンの糸が見えなくて凄い苦労しました :cry:

 

 

出来上がり!

ちょっとシワになりやすい生地ですね :cry: もう少し厚めのフリースがあれば良かったんですが、、、衿は喉に当たらない状態で作ることが出来たので良かったです。

 

 

後ろはかなり柔らかい生地なので、ダーツを取らなくても背中がフィットしました。もう少し硬い生地ならこのパターンだとフィットしないでしょう。フリースなど柔らかい生地用のパターンだなと感じました。

縫い代の付け方は↑こんな感じで :-P もちろん生地の伸びや厚さに応じて微調整します。

 

 

 

今回やってみての感想は・・・

①ジグザグミシンを使えば色んなカットソーが出来る(下着なんかもいけそう)

②試し縫いが凄く大事(。カットソーは特に大事です。ここさえしっかりしていれば縫うのは比較的ラクになります。)

③乗せて縫うというやり方もやり方次第。(ロックミシンを隠すように縫えばかなり簡単)

④芯の使い方でかなり縫いずれを防ぐ事が出来る。

 

他にもいろんな事に気づけた回でした。またカットソーの講習に生かして皆さんにお伝えしたいと思います :-D

 

それではまた!!

 

 

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フリースベスト➂

引き続き4月入学募集中です :lol:

 

来週3/24~28、3/31はイレギュラーな時間帯になりますので来校される前にお電話お願い致します :-P

 

 

さて・・・手洗いうがい、アルコール消毒での予防徹底は当然行い、マスクも自作出来るとして・・・トイレットペーパーはこまりますねえ・・・ :cry: 紙を作るのはさすがに・・・作れないかちょっと考えていますw

 

 

暖かくなってきましたが、すぐに寒くなるのでコートを片付けられない状態です・・

油断してコートを着てこなかったりすると風邪を引いてしまいそうで、普段より天候と気温をかなり注意するようになりました。いつもカバンにベストを忍ばせています。

そう以外に重宝するんです。ベスト。ほんとにおすすめです

 

では縫っていきましょう!

 

まずロックをかけられるところはかけておきます。試し縫いは何度もしますし、縫ってみてパターンで寸法が縮んでいないかの確認もするようにしましょう。このパターンの確認は本当に大事です。

 

実際に縫っていきますが、ここでちょいテクです。

生地と生地が縫いズレしやすい場合があります。

その時はサンドペーパーなどを押さえ金の間に入れて縫うと縫いズレを減らす事が出来ます。(人によってはインサイドベルトなどを使う人もいるようです。)

特にフリースの地縫いはズレやすいのでこういったテクニックは必須になります。

 

 

先にポケットを・・・ものすごい簡易版ですw

口布を見返しにセットして、前後縦に地縫いします。(この時フロント側に口布がある状態です)

口布を切らないようにYの字に切り込みを入れてひっくり返して・・

三角布を縫って・・

周囲コバステッチで完成ですwめちゃくちゃ簡単バージョンです。理由は・・

このメッシュ生地が前身頃の裏に全面に付くので、これが向こう布代わりになります。めっちゃデカいポケットですねw

 

 

次に衿を表裏合わせて、ロックをかけときます。

衿裏のニット芯地(接着ではないです)を使ったこと無かったのですが、かなり良い雰囲気になりそうです :lol:

 

・・・で乗せて縫うです。ジグザグで縫いますが、幅は5mmで縫いました。これ以上細いと裏の縫代がペラペラめくれてきそうでした :-| ちなみに片側の縫代は0mmです。(また次回パターン載せますね :-P

脇を乗せて縫った状態です。いい感じ!・・・しかしほこり付きやすいなあ・・・ :cry:

 

 

衿です。今回は(サンプルもそうでしたが)衿回りがふにゃふにゃだと着る気が無くなるので、しっかりとしたニットテープにしました!布帛のテープでもいけるかも知れませんが、ニットテープを使う事で少し引っ張って縫い、戻る様にします

 

 

裏衿端にコバで叩いて・・・

こんな状態です。

 

さああ・・次はファスナーですね。という所で写真が一杯になってきたので次回です!ミシンの設定とかは大変だけど、縫うのはラクです :lol:

 

お楽しみに!

 

 

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マスク 子供用、幼児用 フリースベスト➁衿ぐりまわりテープ縫い

体験セミナーも終わり、4月期からの募集が始まりました!

・・例年通りですが、もう既に埋まってしまっている時間もあります 8-O

入学をお考えの方はお早目にご連絡をおねがい致します!

 

ではでは、前回のマスクですが、最後におまけで子供用サイズも乗せておきますね。

ちっちゃ!可愛いですね :lol:

 

 

子供用仕様、寸法↓

 

幼児用仕様、寸法↓

 

皆さんくれぐれもお体お気を付け下さい!

 

 

 

さあ、間があきましたが、フリースベストの続きです。

最近のアウトドアの縫い方は難しいですけど、少し前くらい(90sくらい)のものであれば頑張って家庭用で再現できると思います!

 

 

まずはロックミシンの調子を確認します。

ロックには差動送りというものがあります。

当然ですが、伸びる生地は縫っていると伸びてきます

それを防ぐ為に縮めながら縫うという機能がある(ないものもあります)のでその調子を見なければなりません。

無しで縫うとやはり波打ってしまうので伸びているという事になります。

 

 

ただ、スパン(商品名で言うとシャペスパンとか書かれているものです)だと引っ張ると千切れそうでしたし、あまり「戻らない」状態になってしまいました。

なので使う糸を変えて「ウーリーロック糸」で縫ってみました。

差動送りも合わせて使うと、引っ張っても元に戻ってくれます(思いっきり引っ張ったら厳しいですけど(-_-;))

この生地(フリース)に関してはウーリーロックで縫う事にしました。

 

 

さて次にどうやってサンプルの縫製に近付けるかですが、、

とりあえず厚みは出したくなかったので、重ねて地縫いしました。乗せて縫うというやり方です。

・・・だめですね、ピラピラとロック端がめくれます・・・

 

 

ということでコレ↑使える縫い方「ジグザグ縫い」です。

ほんとに優秀な縫い方です。いろんな所に使える縫い方なので工夫次第では新しい縫い方も発見できるかも?しれません。

 

 

重ねてジグザグです。生地は2枚しかないので薄く仕上がり、尚且つジグザグの幅のおかげで縫代のピラピラ問題も解決です。サンプルの縫い方にも近いものがあります。

 

 

ただ、ここでも下糸を「レジロン」(ニット用とされるもの)を使ったのですが、「戻り」が悪かったので、下糸を「ウーリーロック」で試してみました。

これは良い :lol: あまり普段やらない事ですが、縫っている内に伸びてしまう生地が「ウーリーロック」のおかげでほとんど伸びなくて済みました!

採用ですw

 

 

縫い方、糸が決まったら実際少し難易度の高いところで練習してみましょう。

前端、衿の部分縫いです。ファスナーは無しで練習しておきます。一番難しそうだったので・・・

 

肩を縫います。もちろん乗せて縫ってみましたが仕上がりは良いです。前身頃も本番同様2重で試しています。

衿も2重でワの状態です。

ニットテープで衿ぐりの補強をして、サンプルとほぼ同じ縫い方を試してみます。

ここまでが中縫いがなく、全て乗せ縫いです・・・工場さんには嫌がられそうな縫い方ですね・・・ :-|

 

前端を中縫いしてひっくり返して、衿の上端をジグザグで縫うと・・いいですね!

凄く本格的w見た目にも家庭用で作ったとは思えない出来です。

 

縫う前にこれくらい慎重になると出来あがりのクオリティを格段にあげることが出来ます。

では次回本番です!

 

 

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