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2015 年 6月 – パタンナーズライフ

2015PM検定実技試験 二級 ①

こんにちは K です。

 

久々のこちらの更新…とはいってもマイブランドのほうで毎週更新させていただいてましたが、パタンナーズライフには最近手をつけられておりませんでしたので、懐かしい感じです。

もっとこちらにも参加したいところですが、現状不定期で申し訳ないです。

では、今月の初めに筆記試験も終わりまして、まだ結果は届いておりませんが実技に向けて勉強をなさってる方もいらっしゃると思います。

その皆さんの勉強の助けとなれば幸いです。

 

と、いうことでまずは二級の一型目の四面体(プリンセスライン)から、

二級試験にプリンセスラインとか、今まで担当してきてはじめてかもしれません。

着丈が長そうなシルエットしてる割に袖丈とこれだけ差があるとは…だまされますね。

これはショート丈のジャケットなんです!

使用ボディは10MISSです。以下はサイズです。

着丈=55cm

肩幅=38cm

バスト=92cm

ウエスト=79.3cm

裾周り=99.1cm

袖丈=59cm

袖巾=31.1cm

袖口=24cm

袖山=14.8cm

 

去年の4面体もそうとうウエストラインが上でしたけど、これはその更に上を行く感じですね…

デザイン画のようなシルエットになるように何度かトワルを組みなおしてウエスト削り位置を調節しました。

後ろ肩線は5mm展開、前は襟ぐりに6mmほど展開、その後バストダーツを2°ほど残しあとはプリンセスラインに展開してます。ボタンとポケットの位置も早く決めてしまって全体のバランスを見たほうがよいと思います。

袖のイセ分量は3.5cm高めの袖で引いています。最初30°で引くと高さが不足してしまったので、25°かそれより気持ち低めの数値の設定で引くと良いでしょう。

それ以外は授業でお教えしている通りですが袖山の形がとがらないように注意し、袖底がアームホールのカマ底から離れすぎないように注意しましょう。

ポケットはこのくらいです。

 

 

 

以下工業用です。

提出パターンの参考になさってください。

 

以上です。皆さん頑張って練習しましょう!

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講習の準備中に思う事

梅雨にはいり、家に帰ると水浸しになってました :-|  

最近は忙しくばたばたしています。
トレンド講習の準備やら検定の準備やらで大変ですが、おかげさまで日曜の講習はなかなか面白くなりそうです。

今回は準備をしている時の講師の考え事をちょっと・・・ :-|


カットソーの講習の準備をするたびにかなり調べないといけないので、勉強になります。
今回はステッチやミシンの種類、縫い方の工夫を色々調べました。

やはり長く続けているブランドはよく考えた仕様になっている事が多かったです。
ただ量産のために簡単すぎる仕様になっていました。
確かにより多く、より安くは分かるのですが、

「個人で縫うならこの縫い方はキレイにできる。」 

というのもあるなと常々思います。

既製品ではその縫製は無理だろうな。
この縫い方はやりにくいから製品安定しないな。などどうしても「簡単」 にしてしまいますが、そこは個人ならいくら難度を上げてもテクニックがあれば、時間があればキレイにできるのです。
ファストファッションがメインで買い手も安いものを求めていますが、(最近はその値段に見合った価値のあるものが売れるかと思いますが)
ゆっくりした時間(納期)でものがつくられることがあってもいいんじゃないかなと準備をしてて思いました。(その流れになってきている予感はありますがもっとあってもいいように思います。)

とくにカットソーはシンプルなパターンほど差が出しやすいものだと思います。

生徒さんにはそんな隙間を狙ったブランドや個人の服を生み出して欲しいと思います。

そんな思いでなにか生徒さんにはヒントになればなあ・・・と日曜日はがんばります!!
ご清聴ありがとうございました。

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デザイナーごっこ⑫

梅雨入りして雨でじとじとしますね・・・
パターン用紙もしっとりしているので生徒さんのパターンが破けやすいです。
私も前は何回も引きなおして破けていたものです。筆圧高すぎて・・・


前回の続きでディティールの縫製手順を研究しています。
実際に縫うことで「これなら裁ち端を見ながら縫える」とか、「押さえ金がファスナーに当たるなあ」とか縫製する人の目線でパターンを引けるようになります。
実際に縫うことが凄く大事な理由はそのあたりですね。


収納フードは最後コバでたたくところです。




これが以外に難しく、縫い代に段差があるせいで生地が捩れて上手くいきません
最終、厚紙を差込ながら縫ったので、うまくいきましたが、修正が必要そうです。
問題は厚みですが、フードの下の三つ折は必要なさそうなので、挟み込む場所だけ三つ折しないで本番は臨もうと思います。
あとシーチングよりも実際の生地は薄く、形状は安定するのでもうすこしやりやすいかなと思います。
このあたりは極薄手の生地じゃないと縫いにくいので、他の生地では出来ない仕様ですね :roll:
ここまできたらあとは簡単なので本番で・・・


ポケット


ポケットも同じような仕様でしたが、結構複雑だったのでやってみることにしました。

まず前回と同じように口布を縫い・・・


ファスナー端を返し縫いで用意して




袋布とファスナーを中縫いするのですが、

んー :-| 形状が安定しない上に前回と同じ用に捩れるので縫いにくい・・・

だったらもっと簡単なものはないかなと思い、先に切り込みを入れて縫うをやってみました。





あれ?きれいで簡単・・・
ファスナーの裏地角縫いの様に針先を落として切り込みを入れて回転
ではなく、ナイロンやポリエステルであれば先に切り込みを入れていても避けにくい特性を生かしてこのやり方でもいいかもと考えました。
本番の生地でやりやすいか要確認ですね :lol:


あとは前回と同じように口j布(身頃)をたたきます。
ファスナーの中心を合わせながらたたくのでやりやすいです。


片方出来たら先に向こう布です。



上端だけ袋縫いです。

袋縫いが出来たら・・・


表からもう片方貫通でコバステッチをし・・・


向こう布の端を折り込んで・・・

ステッチ・・・


ファスナー上をめくった状態

うーんすごい手間・・・ :-x


これができたら次は・・・


ファスナーの端で(練習なので裁ち切りですがオープンファスナーの端だと思って下さい :-|
前中心ファスナーの口布をこんな風に折り込んで・・・


ファスナー・口布を身頃と地縫い



ファスナー端と縫い代をパイピングテープで挟み込み・・・


後裾を折り込んで中縫いし、三つ折ステッチ。

出来上がり・・・



結構複雑な縫製手順でしたが、これも生地がかなり重なります。
薄地独特の仕様です。
裁ち端はほとんど出ないとても丁寧な仕様でなかなか手順を考えるのは面白かったです。
選ぶ生地によっては出来ない仕様なので、かなり注意しつつそろそろ生地買いにいってきます :lol:

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