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ル・オペラ スクール紹介動画はコチラ ↓ http://www.youtube.com/watch?v=azziDUpZi9w

フライフロント②

本格的に梅雨に入り、以前作ったレインコートが大活躍!かと思いきや、ちょっと暑くて、今の時期はきつい・・・もう少し薄手で丈短いの作らないとダメですね・・・

 

生徒さんの中ではパターン検定2級の筆記試験もあり、本格的に実技に向けて練習しだしました。結果が出てから動いては遅いので、早めに練習しておきましょう。

動画もアップしておりますので、是非参考に見てみて下さい↓

 

では前回の続きです。

パンツの前明きですね。

前明きは本当に色んな種類があります。現代的なものはいかに効率良く縫うかに重点を置いていますし、昔のものはテーラー的な作りの名残が多く残っています。

 

↓1900年頃のパンツを資料用で購入しましたが、今と全然違います。前の股グリのカーブ凄いですね :roll: 有名ブランドでも見ますが、持ち出し裏のスレキがバイアスでした。角が丸いのは昔のものでちょこちょこ見ますね :roll:

てまつりがほとんどなので縫製手順はあまり気にしなくていいのはメリットですね。

調べてみると本当に沢山あるので見てみて下さい :lol:

 

 

では、最後短いですが、まとめです。

ウエストが謎仕様で・・・

なんとウエストとベルト表裏中縫い・・・ 8-O このパンツでしか見た事ないです・・・

知り合いの縫製してる人何人かに聞いたら、「やりたくない」と口を揃えて言われました :roll: なぜかというと・・・↓

そうです、上端を「綺麗にはみ出さないように折る」事をしないといけないので、正直かなりの精度が求められます。ちょっとでもはみ出たら裏見えますので・・・

この理由はベルトループを上下ベルトに流し込みたかったからかなと思いますが、それだけではない気もします・・なぜこんな事をしたかったのか、謎です・・・他のディティールの部分でも中縫いしている箇所が多かったです。そんなに中縫いしたいの?

 

 

ベルトが縫えたら持ち出しを挟んでステッチです。

最後に股グリを中縫いして(縫えるところまで縫っていました)表から貫通のステッチをかけて完成です。

 

裏の股グリ部分がしっかりするのと見た目キレイなのはかなり好みですが、結構ゴツイので厚手生地だと縫う事が難しいかもしれません。

 

 

↓最後にもう一度実物です。

ちなみに後ろパンツは縫い目ずらしの為に後ろ股グリ右高でした :lol: ミリタリーものでたまに見かけますね。

 

こんな風に、前明きだけでも多種多様の仕様があり、今の形になった歴史があると思います。使い方によってはすごく綺麗に(ロックを見せないで済む)できるのでオススメです!

 

ではまた次回に!

 

 

 

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2019年パターンメーキング検定2級②

 

みなさま、こんにちは。

O岩です。

 

梅雨入りして、ジメジメしております。

パターン用紙やシーチングの縮み等、苦労するかと思いますが頑張って練習して下さい(^^)/

 

 

パターン検定試験、二つ目のジャケットです!

 

 

今回のジャケットのパターンを引いてる動画もございますので合わせてご覧ください↓

 

 

 

 

 

 

デザイン画はコチラです↓


 

4つの面のジャケット、プリンセスラインと呼ばれる4面体です。

衿も1型目のジャケットと似たような感じのベーシックな形ですが、4つボタンになります。

 

 

今回もバランスの取り方が難しかったです。

第一ボタンの位置で衿の印象は大きく変わります。

私も何度か修正したので、ここは確実に決めておきたい箇所です!

 

 

 

 

寸法はコチラ↓

 

着丈 = 56cm


肩幅 = 38cm


バスト = 94cm


ウエスト = 78.6cm


裾周り = 98cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.4cm


袖口 = 24cm


袖山 = 16.2cm

 

 

ボディは10missです。

会場によってボディは異なりますので注意して下さい。

 

※キプリス9ARが用意されていた場合は肩幅を少し出しておいた方が良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

パターンはコチラです↓

 

 

 

ウエストダーツは、後中心1cm、後ろの切替4.2cm、脇で2.4cm、前の切替で1.9cmです。

 

こちらも参考の寸法になるので自分の数字を見つけて下さい(^^)/

 

サイドネックは1型目と同じで4mm削り、衿ぐりには8mm(約3度)程度逃がしています。

前展開の際には7度たたんでいるので計10度程たたみました。

 

 

 

 

 

 

衿腰2.5cm、衿幅4cm、衿の開きは20度くらいです。

ボタンは21mmです。

 

1型目とほぼ同じなのです!(^^)!

 

 

 

 

 

 

 

袖は上記イセ分量を配分しています。

こちらも1型目同様に、ピン打ちの練習は必須ですんでたくさん練習して下さい(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

 

袖下です。

当日、迷わないようにパターンを何度も引いて、作図を頭に叩き込んで挑んで下さい!

 

あ、本番は焦らないように落ち着いて引いて下さいね。笑

 

明きのボタンは18mmにしています。

 

 

 

 

 

 

トワルになります↓

 

 

シーチングへの写し、裁断、ピン打ち、目安の時間は1時間です。

 

袖口のボタンを付けるの忘れた~!という人が過去にいたので、お忘れのないようにお願いします(^▽^;)笑

 

 

 

 

 

 

完成パターンです↓

 

 

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!

 

 

 

内袖は反転しての提出です。気を付けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工業用パターンです↓

 

 

実際の2級試験では縫代は必要ありませんが参考までに。

 

 

以上、2級の2型目(4面体)でした!

 

練習の数だけ余裕は持てると思います。笑

 

落ち着いて、作図し、落ち着いてトワルを組んで下さい!!!

 

 

ではまた3級のご案内で会いましょう(*^_^*)

 

 

 

ご清聴、ありがとうございました。

 


 

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フライフロント①

天気が安定しませんね・・ :-|

雨が降ったり急に寒くなったり・・一番体調崩しやすい季節だと思うので、空調管理と着る服の調整にはお気を付け下さい・・

こんな時期の休みには↓を参考に家に籠ってイメージトレーニングをw

 

さて、続いて2、3級パターン検定の動画を作成中ですが、ちょっと間に部分縫いを。

 

 

パンツの前開き部分のボタン仕様のでちょっと面白いの見つけました :roll:

↓これです

右の持ち出しでパンツを挟み込んでいます

普通はファスナーが付くのでこの仕様は無理で(ファスナーを折らないとダメになってしまうから)ボタンフライならではです。

40年代くらいのフランスのミリタリーパンツと店員さんは言ってました。

この年代のものはどれも股上が深い :lol: 結構好きです。

 

もひとつ変わっているのは、持ち出しと見返し端が後ろ股グリまで流し込まれていることです。かなりごつくなるので、現代ではあまり見ない仕様です。ほかにもところどころ「?」という仕様があり縫製の手順はかなりイレギュラーになりそうで、やってみることにしました。

この前開きの仕様ですが、ステッチが1本増えるだけでも、縫製手順が大きく変わったり、むしろ縫えないことも多々あるので、実際縫うべきだと思います。

 

・・やはり意外にややこしい・・・

パーツはこれだけあります。比翼布になるので、前見返し側3枚必要ですね。サンプルでスレキのものはチェックで分かり易くしておきました。

持ち出しと比翼布、見返しがややこしいのでいちおうパターンも↑

 

 

前パンツです。これは特にどうということはありません。

まず右パンツを挟む持ち出し(ボタン付いてる方です)の端を地縫いしてひっくり返します。

そのあと裏は地縫いするので、表だけ縫い代を折っておきます。

 

 

次がややこしい見返しと比翼布です。持ち出しと同じように比翼布の表と裏の端を地縫いしてひっくり返します。

次に比翼布と見返しの端を地縫いしてひっくり返します。

↑こんな状態になります。比翼布の裏は生地の厚みを減らすために控えました

出来たらこのタイミングでボタンホールを比翼布の表と裏のみ貫通で入れます(今回ステッチで簡単に表現しています)

・・で見返しと比翼布貫通で押さえステッチを入れて・・(1本だけ入っていてかなり簡易版という感じでした。ちょっと下のほうがペラペラめくれる感じがするので、もう1本入れてもいいかも :-P

 

見返しと左パンツを地縫いして・・(明き止まりまでではなく、下まで地縫いします。これが普通のパンツと違いますね

表から見返し貫通のステッチを入れます。(カジュアルなので股部分は地縫い無しでした。)

 

・・・と長くなってきたので次回また続きを。ウエストベルト挟み込みが中縫いという謎仕様・・・ :roll:

 

ではまた!

 

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続き衿の芯➁

今週も天気が良すぎて、日中の気温が30℃超えています・・・

暑くなるのはいいんですが、夜は寒くなったりするので体温調節が非常に難しいですね・・・今月は花粉症も重なって、結構大変です :cry:

アパレル業界は結構天気に左右されるのですが、さすがにここまでの天気の変動は読めないだろうなあと思います。

 

 

さて、前回のブログでも紹介しましたが、2019年パターン検定試験のジャケット参考動画をYouTubeにあげています。

↓内容濃いめですので、検定を受けない方も見てみて下さい :lol:

 

 

 

・・・で前回のシャツの続きです。

シーチングで縫っても分かりにくいかなと思い、余っていた生地でまるっと縫ってみました :lol:

 

 

ちょっとハリがあり過ぎましたかね :-| もすこし柔らかくても良かったです。

 

衿は結構キレイにつきました。

 

 

さて検証です。

衿先が変わった芯の貼り方をしていたので、結果↓こういう形になることが分かりました。

左の方が衿折れ線がより直線的になり、右のほうは衿先に芯が無ければこうなるだろうという形です。右はカーブしていてサイドネックが少し抜けています。

内側から見ると線が入っているところで折れようとするので、こういった形になるようです。

正面から見ると、テープを貼っている所が折れて立体の面が出来ています。

 

実は同じ続き衿の形のもので、同じ芯の貼り方(台衿先だけ芯を貼らない)をヨーロッパの古着のシャツで見た事があります。

1着だけたまたまだったのかなと思っていたのですが、2着あるとなると、わざわざこの芯の貼り方をして表現したい形があったんだろうと思います。

衿折れがV状になってくれているおかげで、のど元には適度に空間があいて、サイドネックあたりはぴたっとフィットすることが分かりました。特に喉元に空間が空くので、第1ボタンを留めても気にならないです :lol: いいなコレ

 

芯の貼り方1つで形が変わるというのは非常に面白かったですし、まだまだ色々ありそうです・・・ :lol:

ちなみに身頃と袖は↓こんな感じでした。

身頃も袖も普通でしたが、袖口は微妙にカーブにしていました。

ドレス系のシャツに見られるパターンですね。そこまで特筆する事はなかったですが、直線的で非常に縫い易かったです。裏ロックでしたしね :lol:

 

今回変わった衿のものをたまたま見つけました。

衿は芯の貼り方やステッチの入れ方で形が大きく変わるので、もっといろいろ調べてみようと思います :roll:

 

 

ではまた次回!

 

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2019年パターンメーキング検定2級①

 

みなさま、こんにちは。

 

毎年、気温が高くなるこの季節になると『あ~、そろそろパターン検定の時期だな~』っと感じます。どうもO岩です。

 

今年からパターン検定の試験内容等、少し変更がありました。

3級と2級の試験が別の日に行われるので、まずは2級のジャケットの一つ目からです!

 

 

 

 

デザイン画はコチラになります↓

 

 

3つの面のジャケット、3面体です。

3つボタンで衿もベーシックな形ですが、簡単そうに見えて大きさ等バランスを撮るのが少し難しい感じです。

 

 

 

 

寸法はコチラ↓

 

着丈 = 61cm

肩幅 = 38cm

バスト = 95cm

ウエスト = 83.4cm

裾周り = 101cm

袖丈 = 58cm

袖幅 = 33cm

袖口 = 24cm

袖山 = 16.1cm

 

 

ボディは10missです。

会場によってボディは異なりますので注意して下さい。

 

※キプリス9ARが用意されていた場合は肩幅を少し出しておいた方が良いでしょう。

 

 

 

 

 

パターンはコチラ↓

 

 

ウエストダーツは、後中心1cm、後ろの切替4cm、脇1.4cm、前の切替1.2cmです。

 

こちらは参考の寸法になるので、自分の数字を見つけて下さい(*^_^*)

 

サイドネックは4mm削っています。

衿ぐりには8mm(約3度)程逃がしています。

前の展開の際に7度程たたんでいるので計10度たたみました。

 

 

 

 

 

衿腰2.5cm、衿幅4cm、衿の開きは20度くらいです。

ボタンは21mmです。

 

衿のデザインもそうですが、第一ボタンの位置は失敗すると致命傷になるのでトワルを組んで確実な位置を決めておきましょう(^^)/

 

 

 

 

 

袖は上記イセ分量を配分してます。

少し多めの方が調整しやすいと思いますが、ピン打ちは難しくなるのでたくさん練習して下さい!笑

 

 

 

 

 

袖下も練習して15分を切れるようになりましょう(^_-)-笑☆

明きのボタンは18mmに設定してます。

 

 

 

 

トワルになります↓


 

本番はピン打ち勝負です!

以前にピンが足りなくなったという方がいました。笑

余分に準備しておきましょう!

 

目安としては1時間くらいで完成させるのがベストです!

 

 

 

 

完成パターンです↓

 

 

名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク、必要と思われる記号は忘れず記入しましょう。

 

 

 

内袖は反転しての提出になります。

気を付けましょう。

 

 

 

今回のジャケットのパターンを引いている動画もございますので合わせてご覧ください↓



 

 

 

 

工業用パターンです↓

 

 

 

試験は縫い代付けまでしませんが参考までに!(^^)!



では、たくさん練習して余裕を持って本番に挑みましょう!!!



ご清聴、ありがとうございました。


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続き衿の芯①

 

暑いですね!生徒さんもTシャツだけの方もちらほら見かけるようになりました!

一気に夏に近づき、ブルゾンやジャケットの出番はありませんでしたね :roll:

この時期は体調を崩しやすいので、シャツ1枚は必ず持って外出する事をオススメします。

 

GWは瀬戸内芸術祭に行ってきたのですが、人があまりにも多すぎて・・・ごはんを食べるところも一杯ですし、移動の待ち時間も凄かったので、ちょっと後悔しました :cry: ただ、後半に行ったので天気が良かったことは非常にありがたかったです。わざわざ行く価値がある作品が多かったので、今度はもうちょい空いてる時に行こうと思います・・・ :cry:

 

 

さて、古着屋さんでへんてこなシャツ見つけました。

生地で有名なMから始まる某ブランドなのですが、10年くらいの前のシャツは持っていて、もっと前のものを手に入れました。多分90年代くらいと古着屋さんは言ってました。

 

最近のものは簡単に作られ過ぎているのですが、(正直雑・・・)

このころのものはまだ丁寧に作られている感じがします。

 

気になって着用すると衿が綺麗で、気になって調べてみました。

 

 

 

サイズが大きい事もありますが、古着特有でVの字になるように前下がりかなりついています。

 

衿をめくると台衿先変わった所に折り癖が付いています。わざとかな?

触ると芯の貼り方が変わってそうだったので、外して確認してみました。

裏は芯無しで、表衿は全面バイアス芯で、羽衿部分は増し芯していました :roll: 他のブランドのものでも見た事あります。

これ生産管理の方に聞いたら、「工場さんがものすごく嫌がる」って言ってました 8-O

芯貼って、さらに芯だとどうしても縮んでしまうから寸法が安定しないんでしょうね・・・古着ならではのざっくりとした作り方ですね。

右の写真の赤い糸部分まで増し芯です。台衿部分だけがバイアスに芯を貼っているので、衿が丸く曲がってくれるようです。

パターンは↓の感じです。

 

お?やっぱり変な芯の貼り方してました。台衿先は明らかにわざと貼り方変えてますね・・・ :-) はずした甲斐がありました!

この台衿先だけプラスで貼る事がどんな影響するか見てみようと思います。

次回は縫製してみますね :lol:

 

 

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ZOZOジャケット②

GWですね!皆さん如何お過ごしでしょうか?

学校は明日4/28~5/6までお休みさせて頂きます。お問合せ、見学は5/7~になりますのでご注意下さい。

 

早速初日から寒い+雨と何とも言えないスタートになりましたが、後半は晴れそうですね。気温はちょっとおかしいので、ちょっと羽織れるものを着て外出したほうが良さそうです。(私は今日フリース着ました 8-O 流石にこんな時期に着るのは初めてですね)

GWはどこもかしこも人が多いので、家に籠って服作りましょう ;-)

 

 

さあ、最後になりました、ZOZOのジャケットです。

・・・ばらしてどうなっているか確認しました ;-)

まず仕様ですが、裏は背抜きの仕様です。

このあたりの表の見た目はそこまで特筆するような事はなさそうでした。

他の量販のスーツブランドでも見られる仕様です。

 

 

さて実際中身はどうなっているか見てみました。

前回の環縫いは生地が柔らかいので吊りジワを減らす為に、一緒に伸びる縫製方法を選んだのかなと思います。

 

「ハンガーにかけていたら勝手に綺麗になる」はこれのせいですね。

 

中身も見てみましょう

まず裄綿です :-)

手前が前側でしたが、前に毛芯が2枚で後ろ側だけにフェルト入ってました。メンズなので前のほうが大きいですね。フェルトも2種類使用して肩先にのみ硬さを出すなどかなり工夫が見られます。

 

肩パットは3枚と非常に薄く肩先にだけさらに芯が足されていました。パット自体にクセはほぼ付いておらず、比較的フラットでした。

 

前身頃です。

ダーツが1本で、鎌底あたりまで芯が貼ってあります。

芯はかなり粗目のコートなどでよく見る芯でした。

生地が柔らかいのでアタリが出ないようにしているようですね。

 

?まったくわかりませんでしたが、間違えて貼っちゃったのかな?

 

ポケットの裏は縫い代を割って、厚みを分散していました。

正直これは知りませんでした 8-O 。テープも縫っていてどうやら形を作っているようです。

 

前端はうまく捌かれていて芯もずらして貼っているので、厚みの段差はほとんど感じません。伸び止めは出来上がり手前に貼って表のAMF(ハンド風のミシンのステッチです)で固定していました。このあたりは量産のスーツブランドと同じ感じです。

 

 

前の胸増し芯です。結構枚数多いですね 8-O

芯の膨らみはさほど感じられず、そこまで立体的ではありませんでした。

衿折れ手前をかなりガチガチにしたかったように思います。

 

肩の切り込みは切り込んでから接着芯で貼っているだけで結構簡易な感じでした。

 

毛芯をベロンとめくると・・AH部分は伸び止めではなくて、テープを縫い代にたたいていました。これもメンズっぽい仕様で本格的です。

肩先にも割り布を入れて、補強や、肩先の形に対する拘りを感じます。

 

 

衿の芯とカラークロスを止めるのステッチはすごい少なかったです。少な過ぎない?

衿折れにテープ入れてステッチ入っていました。カラークロスならではの仕様ですね。

表衿は衿先だけ芯を貼って、衿の曲がるサイドネックあたりから後ろは芯無しでした :-) 。衿が曲がった時柔らかく曲がるようにしたかったのかな?

厚み軽減か、台衿側に芯を全く貼っていなかったのは珍しいなと思いました。幅が狭く縫い代が芯替わりになっていました。形はちょっとくずれそうな気がします。

 

カラークロス、衿芯の外回りはかなり浮いていました。衿芯の地の目を見ると、襟ぐり付け側が相当伸ばされていました。表衿になじませた結果ですね。

 

前見返しにも工夫が見られます。わざと全面芯ではなく、少しずらして貼る事で柔らかくロールさせたかったのかなあと思います。

 

それ以外にもほんとに沢山工夫が見られました。・・・生地代と工賃いくらなんだろう・・・聞くのが怖い・・これで4万円切るんですね

多分、以前からスーツ専門でやっていた工場に頼んで作ったのではと思われます。

自社工場で1からだと最初からここまで完成度の高いものは出来ないんじゃないかと・・自社工場とかになったらもっと安くなるんですかね?

 

 

今回は一般的な体型のジャケットでしたが、すごい大きいサイズとかのも見てみたい :-P

仕様的にも変わるのかな?どこかダーツをとったり?前身頃1枚だけでは肥満体などの体型に対応でき無さそうですが、どうなんでしょう?このまま2つボタンだけで進むとも思えないので、新しいスーツが出たらチェックしてみたいですね :-P

 

 

 

最後に・・・

 

まとめると単純に「すごい 8-O 」と思います

 

・・があえていえば、パターン力アップの必要性を感じました。データ上の寸法だけでは、無理が生じやすいなと。

現状、特殊体型の人に対してはそこまで対応していないようですが、今後データが蓄積されフィードバックされれば、ぴったり合った服作りが出来るようになるかもしれません。

計測の方法の精度、計測されたデータをどうパターン上に反映していくか。是非とも続けて、「既製品の先」を目指して欲しいなとおもいました。今後が楽しみです。

 

 

以上レポートでした :-P

ではまた!!

 

 

 

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ZOZOジャケット①

やっと暖かくなりました :lol:

4月最初の寒さはどこへ・・・急激な温度変化についていけないですね・・ :-|

この頃よく風邪ひくので、大分注意して生活しています。皆さんも十分注意して下さいね ;-)

 

さて、新規の方も色んな方が入学されました。プロの方から初心者までほんとにばらばらです。この時期は特に、皆さんには服を作る楽しさを少しでも伝えられたらいいなと思って授業を行ってます。

やっぱり初心が大事ですね :-) 気を引き締めてがんばりたいと思います!

 

 

では、結構時間がかかりました・・・最後のジャケットです。

 

 

 

前回こんな感じで着用しているものを見てもらいましたが、もう一度おさらいを。

 

 

やはり一番気になる袖のシワ。

あとは開いてしまっている衿ですね。

問題にはならないレベルなのかなあと思いますが、ちょっとこうしたくなる感じですね↓

ということで実際パターンがどうなっているか調べてみました。簡易版ですが、結構大変でした・・・ :cry:

柄(ヘリンボーン)の生地なので精度はそこそこ高いと思います。

イセとか伸ばしとか大量に入っている箇所もありますし、縫製で変えていそうなところもあるので、完璧とは言えませんが、参考にはなると思います。

 

身頃です。

結構変わった形をしています。

全体的に丸くてちょっとレディースっぽい気もします。

 

 

前端のラウンドがかなり激しいですね :roll: 第一釦しか止められない設定のジャケットのようです。

第二ボタン止めたらヒップパツパツでした :-|

 

脇身頃は前とくっついているタイプのパターンです。用尺はかかりそうだなあと思いますし、パターンの調整や縫製が難しそうですが、何故これを採用したのかは謎です :roll: なんででしょう?ダーツ1本にして縫製減らしたかった?うーん :-?

 

前の肩線がラウンドしていましたが、かなりきつかったです。後ろと差がありすぎて縫い難そう・・・実際に着用した時は肩線は後ろに後退した場所にありました。実際のショルダーポイントの位置より結構後ろでした。

後ろのシワを吊り上げたかったのでしょうか。

 

アームホールは結構大きかったです。腕が上げにくい感じでした。も少し攻めて欲しいところ ;-)

 

ゴージーの位置は相当上ですね・・・

箱ポケットカーブきつくて縫製めっちゃ大変そうです・・・ :cry:

 

 

袖は幅が足りていない印象です・・アームホールも彼の体型だともうちょっと出して良さそうなものですが・・・あとは無理やり袖丈を変えている感じが・・・ :cry:

表衿は至って普通でしたが、地衿のカラークロスは相当クセをとっていました。

また次回お見せしようと思います。

 

 

全体の感想は、

肩先に引っ張られて全部の形がおかしくなっている気がしました。

これは着用している彼の体型の(前肩、猫背)せいですが、この「体型」までには対応出来ていない様子でした。

こういったところがもし改善されるならすごい事だと思いましたが、まだデータを生かしたパターンや、縫製は調整出来ていないのだろうと思います。

個人的にはぜひともこのあたりを改善して貰いたいと期待しています :lol:

 

前回から言っていますが、それでも・・買いにいって購入したレベルになっているのが凄いところだなと思います。

 

 

次回は縫製のお話ですが、なんと切り替えをチェーンステッチ(環縫い)で!! :roll:

 

ではまた!

 

 

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サイドポケットの部分縫い

みなさま、こんにちは。 O岩です。

 

 

4月期も始まって2週間が経ちました!

まだ空いてる席もございますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ!

 

 

現在、パタンナーのたまごの方のブログでもサイドのポケットをやっています。

 

ということで、こちらでも少し違ったサイドポケットの部分縫いをやってみようと思います!

 

 

 

今回、こちらのスカートのポケットを作成していこうと思います(^^)/

見返し付きのポケットです!

 

 

 

 

 

内側はこんな感じです。

 

 

 

 

それでは早速、縫っていきます!

 

まずは袋布と見返しです。

見返しには接着芯を貼っています。

 

 

見返しパーツは矢印の部分を先にアイロンで折っておきます。

アイロンができたら袋布に乗せて、出来上がった状態にセットします。

 

縫う前に出来上がった状態にセットして確認する事で失敗を防げるので私は必ず1度はチェックしてます ;-)

 

 

 

 

確認ができたら上画像の白矢印の箇所をコバSTでたたき付ます。

 

 

 

 

もう一方の見返しと袋布も同じ手順で作っておきます。

 

 

見返しは矢印の箇所をアイロンします。

 

 

 

出来あがりに置いてチェックも忘れずに(^_-)笑

全く同じ手順ですが、コバでたたきます。

 

ひとまず、見返しと袋布が完成しました!

 

 

 

 

 

次に先に作っておいた見返しと袋布のパーツを身頃のポケット口と縫い合わせます。

画像の赤い矢印部分がポケット口になるのでここを縫い合わせます。

 

 

 

ここでも出来上がりはどうなるか確認しました。

間違えて糸をほどく手間を考えたら全然面倒くさくないですよね♪

 

中表に合わせて中縫いします。

 

 

 

縫えたら裏コバSTをかけます。

見返しがポケット口から噴き出してくるのを防ぎます!

まずは縫代を見返しと袋布側に片倒しします。

 

 

 

倒せたら表側から見返しの方(縫い代が倒れてる側)にステッチをかけます。

 

 

 

これで出来上がった時に表側にはステッチが見えず、裏側のみステッチが入るので裏コバST完成です!

 

 

 

あとは袋布を縫い合わせていきます!

袋布外周は袋縫いになるので外表の状態にセットし、5mm幅で縫います。

 

 

 

縫えたら、袋布同士が中表になるように合わせて縫います。

縫代は1.5cmです。

先に5mmで縫ったので残り1cmで縫います。

 

 

 

完成です!!!(*^_^*)

 

 

 

パターン的に修正しないといけない場所も見つかったり、縫われる手順を理解する上でも部分縫いは本当に大事です!

 

改めて感じました!!!

 

 

軽い気持ちで久しぶりにスカート作ろ~っと思って始めましたが色んなスカートを見るとポケットだけでも色んな仕様があり、楽しくなってきちゃいました。笑

 

また部分縫い等でこちらにお邪魔するかもしれませんが、よろしくお願い致します(^^)/

 

 

 

ご清聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

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Creative Holiday in 大阪

 

みなさま、こんにちは。O岩です。

 

今回も半年に一度、3月末と9月末に大阪で行われているLE・OPERAのイベント『クリエイティブホリデー』に参加してきました!

 

今回はその様子をレポートいたします !

 

 

 

東京組は午後から生地・芯地の講習を行いました ;-)

 

午前の講習からお届けいたします!!!

 

 

 

 

 

 

 

まずは初回セミナーです!

到着した時には既に終わっていたので写真はございませんが・・・

 

4月期から通われる生徒さんを対象にオペラでの授業の受け方や、今のアパレル業界の話などをル・オペラの代表とお話します。

 

初回セミナーは東京校でも行われますので4月期から通われる東京校の生徒さんもぜひご参加下さい :-)  (日時 4月21日(日) 13:30~14:45)

 

 

 

 

 

 

もう一つの講習はグレーディング講習です。

 

グレーディングピッチの配分表と練習用のパターンを使い、A4用紙におさまる縮図で展開し、勉強する講習です!

 

 

 

 

教室は満員でしたが皆さま、真剣に取り組まれておりました( ゚Д゚)

 

 

 

 

 

パターン検定でもグレーディング問題が出題されるので、試験対策にもなりますね(^_-)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お昼の部です。

 

東京組の出番です!

 

今回は生地・芯地の講習を行いました。

 

生地の特徴や、どのようなアイテムにはどういった生地が向いているか等の説明や、相性の良い接着芯などこれから洋服を作成するにあたって必要な知識を勉強して頂きました!

 

 

 

 

 

毎回人気の講習ですが今回はちょっと少な目かな?っといった感じの人数でしたが、皆さま真剣に講義を聞いて下さいました :lol:

 

笑いも有り、楽しく受講して頂けたかな~っと思います!

 

 

 

 

 

実際にコートやジャケットを見てもらい、接着芯が必要な場所、どの様な接着芯が良いか等も説明します(^^)/

 

最後はミシンで薄地や厚地を実際に縫ってもらう体験型講習です!笑

 

今回も質問コーナーを設けたので、洋服作りの悩みが少しでも解決されていたら嬉しく思います!!

 

 

 

 

 

 

生地講習と同じ時間に行われていたのが大きな衿の講習です!

 

写真は撮ることができましたが、同時間だったので講習はそんなに見れませんでした。

 

しかし、こちらも大人気で教室は満員です!

 

 

 

 

 

大きな衿が付いたジャケットのデザインなど、起こり得る不具合等もテキストやトワルで説明されていたので凄く分かり易かったと思いますear

 

 

写真手前のパソコンにも映っていますが、今回もパターンを引いてる様子はフェイスブックにて生配信されました!!!

 

都合が悪くて参加できなかった生徒さんも見れますし、参加された生徒さんも復習できるので良いですね!(^^)!

 

 

Facebookのリンク先です↓

?ref=nf

 

 

 

 

 

 

そして最後に『気』の講習です!

 

クリエイティブホリデーの大取り、気の講習!!!

すっかりレギュラー化されましたが、未だ未体験の方には謎の講習になっていると思います。笑

 

 

『気』の不思議なチカラを使って、介護に役立てたり、ダイエットに役立てたり。

毎回毎回、新たな驚きも多いですが、楽しくワイワイと参加できる講習です!

(全く怪しいものではありませんよ!笑)

 

 

 

 

最後は『気』を使ったマッサージをして今日1日の疲れを癒して終了しました。

 

 

 

服作り・物作り・不思議な体験と盛りだくさんのクリエイティブホリデーです!

皆様興味のある講習は是非、ご参加下さい!

 

 

最後に、大阪校の生徒様の作品展示です!

 

 

 

 

素晴らしい作品の中に、革靴も展示されていました!

またレザークラフトがやりたくなってきましたよ(^▽^)笑

 

 

 

ご清聴、ありがとうございました。

 

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