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2017 年 4月 12 日 – パタンナーズライフ

パンツバックポケット部分縫い

寒い・・・

さすがにここまでは初めての経験ですね・・天候がちょっとおかしいです :oops:

体調管理皆さんもお気をつけ下さい!

さて新規の方が入学されて1週間たちましたが、皆さん細かさにちょっと驚かれているようです :-P 1月もすれば線がキレイになっていくのでご安心を :-P

 

さて、前回のシャツも1段落したので今回はディティールを少し。

 

↓こんなディテールです :roll:

 

 

 

 

なんてことのないパンツのバックポケットですね。

袋布の中に切り込み等の縫い代がキレイに収まっているタイプです。

質問もあったのでちょっと載せようと思います ;-)

 

 

 

まず土台の布です。(パンツなら後ろパンツですね)

 

 

 

 

 

向こう布当て布下端にロックをかけ、袋布にたたきつけます。

 

 

 

土台布と袋布の裏同士(出来あがりに置く。ここで間違えると縫代がキレイに袋布に収まりません)を合わせて、

 

 

口端を返し縫いします。(10mm幅であれば寸法きっちりになるよう注意します。)

オリジナルですが、私はカジュアルのときのみやっています。あとでカンヌキを入れるのでこのステッチが見えないようになります。

ドレス系の表にステッチが無い場合はこの工程は飛ばして口布真ん中に仮止めのステッチを入れるだけです。(横ステッチ)

 

 

口布の上下を分けます。(分けなくてもできますが切り口をキレイにしたいので)

 

 

※口布上下を1cで折ります。この時厚みがあるものは11mmになったりします。(生地によって調節しましょう)

 

 

一度開いて上下口布を土台布に仮縫いします。

口布真ん中の線より3mmくらいの場所です。

 

 

折っていた布を戻して5mm幅で地縫いします。

ここで出来上がりが決定します。(先ほどの※の時11mmで折ったのであれば5.5mmで縫製です。細かいですが1度サンプルを作らないとここは判断しにくいですね。

この縫い方最大のメリットで折れ線を確認しながら縫う事が出来るので出来あがりの幅は均一にしやすいです。

 

下を縫い、

上を縫う。

角まで縫う事が出来ている事を確認して、切り込みを入れます。

口布をカットしないように注意しましょう。

 

 

先に口布端を縫製しているので、ほつれにくいかなと思います。表にステッチやカンヌキがない場合はステッチが目立ちますのでやらないほうがいいかなと思います。が、やはりほつれやすいので怖いですね・・・

 

 

 

ひっくり返した状態でアイロンをかけて

 

 

口の下をコの字で縫います。(向こう布は貫通しない)

 

 

口布の上端と下端を袋布にたたきつけます。

 

 

表の口からひっくり返してきて・・

 

 

袋布左右端を中縫い。

その後0.7cでステッチをかけ中の縫い代が中でピラピラしないようにします。

 

 

あとは出来上がりにセットして全てぶち抜きで口布上をコの字でコバステッチをかけて両サイドカンヌキをかけて終了です。

 

 

この仕様はカジュアル仕様でドレスではないのでカンヌキを入れる事を想定した縫い方をしました。

口端にカンヌキをしなければちょっと返し縫いが見えるので汚いかなと思います。

あと縫製的にはやりやすいですが、口布の段差が気になりますのでやはり出来れば口は縫い割りしたいところ。

判断は難しいですが、ステッチを入れる、入れない、割る、割らないで大きく縫製手順が変わりますし、場合によっては難易度がグンと上がりますので注意しましょう。

 

キレイと簡単のバランスは難しいものですねえ・・・

 

 

 

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