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2021 年 1月 30 日 – パタンナーズライフ

誰にも聞けない!地直し動画 共生地スウェット

こんにちは :-P

いつのまにかもうすぐ2月でもう今年1ヵ月が過ぎようとしています・・・

 

あっという間に4月期の入学を考える時期ですね・・・

入学をお考えの方は見学もそうですが、動画を見て頂いて、どんな授業かイメージして頂ければと思います。

 

今回は「今さら聞けないシリーズ」の「地直し」です。

 

「地直し」は服作りに必須です。

正確に地直ししておかないと後で崩れてしまって「なぜ間違ったのか?」が分からなくなります。

また、縫製時にも「地の目」を確認しながら縫わないと、衿ぐりなどが伸びてしまったりしても気付かなかったり、服を作る上で基本ですが必要です。

慣れてくるとなんとなく、「縦糸がこう通っているな」とか見えるようになります。

技術職特有の「目」ですね。何十年やってもほんとにこの基礎は今になっても非常に必要だと感じます。

 

 

最初はホントに難しいと思います。最初の頃を思い出すと「頭ではわかってるつもりでも手が動かない」というもどかしい感じになったのを覚えています :roll:

 

ハンカチとかでも練習は出来るので、興味のある方は思いっきりハンカチを引っ張ってみてからアイロンをかけてみてください。

地の目が分かると普段のアイロンがけで、買った当初の形に近い状態まで戻す事も出来ます。

是非お試しを :lol:

 

 

 

 

では、前回新生児用のベストを作っていて、「あ、この縫い方してみたい」というのを思い付いたのでやってみる事にしました。あとついでに気に入っていたスウェットを作り直そうと思います。

 

背中がいつものように跳ねてますね :cry: 大体そうなります・・

サイズだけは上に重ねて着る事が出来るので頻繁に着ています。。

 

 

ここくらいは修正して作りたいと思います。

 

 

ちなみにパターンはこんな感じ↑でした。

超量産のパターンに比べると、比較的前後差をつけて立体で作っています。

まあ私には合わないですが、、、サイズは気に入っているので、、

縫製は家庭用でも縫えるような簡単な縫い方が多いです。

 

 

 

ではやってみたかった仕様です。

 

ジグザグ縫いの応用です。

テープを4つ折りしないで、端にロックをかけて↑のように折ります。

 

 

挟み込んでそのままジグザグステッチです。

単純なようですが、メリットが

「伸びすぎないで戻る」ことです。

普通にTシャツのようにフライスで縫ってしまうとどうしても着ていくうちに生地が薄いので伸びやすいです。

この方法だと端まで生地があるので強度がかなり増します

 

デメリットはある程度衿ぐりを大きくしておかないと伸びないので頭が入らないところです。あまり首の詰まったデザインの時は出来ない仕様です。

 

 

こんな感じ↓の仕上がりになりました。

 

少しだけバランスを変えただけであとは同じ仕様です。

 

 

袖口と裾も伸び率が少ない仕様で共生地です(共生地でやる場合は戻り率が少ないので倍率は少ない方がいいです)


Tシャツはみ出てしまっていますが :lol: 強度的には満足の出来上がりです。

 

こんな風に家庭用でもちょっと考えて縫うだけでクオリティが上がります。

ただその分その縫い方に合ったパターンを引かないといけません。

 

ではまた次回子供服に戻ります :-P

 

 

 

 

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