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2014 年 1月 – パタンナーズライフ

タイトスカートの質問

こんにちは K です。

さて、では三つ揃えの続き…と言いたいところですが、本日の更新は先日生徒さんに聞かれた内容の検証という形で記事を書かせて頂きます。

その質問とは

「先日某ショップにて脇線からダーツをとったタイトスカートがあり、それを店員さんに”ウエスト周りにダーツが無いので着用しやすいですよ”とすすめられました。脇線にダーツってとっていいのですか?何がちがうのですか?」という質問でした。

↑形はこんな感じのものとのこと、少しローウエスト気味

 

では検証と解答をしていきます。

 

①脇線にダーツってとっていいものなのか?

A:いいです。ヒップにかけてのふくらみが表現できるのであればどこでもいいです。

あとは位置とダーツバランスの問題です。基本的な考えなどはウエストでダーツをとっているときと変わりません。ただ脇線が歪まないように気をつけないといけません。

 

②どう違うのか?

A:変更する手順や考え方は同じ、ただ脇線のダーツのバランスが前後異なります。

脇線に絵型のようにダーツを一つにまとめてとってみました。もちろん処理しきれない寸法でしたので、自然なふくらみになるようにヒップ廻りを少し削ったり、ウエスト寸のバランスを変更してダーツ分量を調節しました。これは立体で調節するのがいいです。

修正前

修正後

 

この操作はウエストダーツのときにもみられる操作です。ウエストからヒップにかけての差を少なくしようとしました。。

今回はウエスト寸を大きくしてしまうと身頃から離れてしまいウエスト周りがゆるくなるので、ヒップと同じくらい1.3c平行に削っております。

※ウエストは今回ローウエスト&ベルトなしなので全体的にフィットさせました。

 

 

では、ちょっと遊んでみます。

”脇線上にダーツがある”ケースと照らし合わせてみて、ウエストにダーツをとったものとの違いをみてみましょう。本ダーと、脇線上だが曲線にはかからない位置にダーツをとったものを見てみました。

2本ダーツ

やはり、二本のほうがよりフィットさせやすいですね、

二本ダーツのヒップ削り分量は一本ダーツの約半分ぐらいですみましたが、ウエストはやや多めに削る必要がありました。

 

ヒップライン下ダーツ

 

ヒップラインより下にダーツをとったもののウエスト寸法はほとんど原型寸法と変わりませんでしたが、

ダーツを長く大きくとったことにより、(キレイな丸みの帯びたシルエットにするため)ダーツを曲線にしたのでその分がヒップ寸法に少し追加されました。

前後差は変えるつもりは有りませんでしたが、1~2ミリ削ることになりました。

この検証から分かったことは

●脇の曲線上にダーツをとると、本来の前後差にさらに+して脇でとるダーツ分量が増える。

ということ。

曲線上にダーツがなければ、原型と同じく前後差に変更はほぼありません。

(ややこしいってことですね…)

 

 

↓それぞれのパターン形状

 

③着用しやすくなるのか?

A:可能性は有るが効果は少ないのではないか

パターン上の変更の考えなどは同じだが、ダーツを脇線にとることにより、脇線とウエストラインが交わる点が上に↑あがり、結果ウエストラインのバイヤスが強くなる、そうすると少し柔らかい仕上がりになるのでウエスト周りのしめつけが楽になる、またはウエスト周りにダーツの存在がなくなることで薄く仕上がるなどが考えられます。

(↑A点が原型(赤色表記)より上がっている図、傾斜が強くバイヤスになっている。)

そういった意味でウエスト周りのストレスが軽減されるかもしれないが、大きく変わるかというと、気持ち程度ではないかと思われます。

そういったことよりも、ここにダーツをとる行為は地の目やデザインに関わる意味合いの方が強いのではないかと思います。

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メンズシャツ①~体型に合わない既製服~

こんにちはhappy01

寒い日が続いていますが、皆さん風邪等引かれてないでしょうか?
春までもう少し、お身体ご自愛下さいconfidentheart

では、今回のテーマはメンズシャツです。
と言っても、既製服ではなくて、人体に合わせたオーダーメイドです^m^
モデルになってくれたのは私のダンナ様です :lol:
(あっ、年末に結婚しました!!)

メンズシャツにとりかかったのはちょうど1年前。
途中夏になってしまい半袖になり(パターンも縫製も手間が省けてラッキーって思いつつ…)、
しかしまた冬になり結局長袖に…(汗)

縫製もおおよそ出来ました!
でもそちらはまた後日UPしますね(*^_^*)




それにしても、時間の合間にやっていたという事はもちろんあるのですが、やはり人の体型に合わせてパターンを引くというのはすっっごく難しかったです。
(おしゃくれ先生がよくメンズのオーダーメイドは難しいから勉強になると口にされていたのを思い出しましたdashdash


うちのダンナ様の体型ですが、お世辞にもスタイルが良いわけではございません。
(あまり言い過ぎると怒られるんですけど‥crying

体型の特徴としては、
ネコ背
なで肩
前肩
横に厚みがある

です。

なので試着をせずに既製服を購入してしまうとこんな事になります(笑)

①第1ボタンが閉まらない。


②第2ボタンから肩先に向かって吊りシワがでる。


③身頃のカマ底に向かってシワが入る。




なぜこの様になるのか原因と、それを解消したパターンについて次回お話しようと思います。

でもその前に→
<クリックして拡大図を見て下さい。>

ボディの様なバランスのとれた体型と比較した図です。(手書きですがsweat01
これを参考に皆さんも1度改善パターンを考えてみて下さいflairflair

ではでは次回をお楽しみに(^_^)

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トレンド講習 トレンチコート縫製(ポケット)②

あけましておめでとうございます。
年末1回UPするつもりでしたが、風邪でダウン。パソコンもダウンして、てんやわんやでした・・・。休みの日になると気が緩んで、いつも風邪をひくので、もったいないです・・・。

ちなみに年越しは布団の上で、天を仰いでました。


まあ、新年明けたので気持ちを切替えて頑張っていきます:-P

今年はディティール研究に力を注ごうと思っているので、より男子向けになるかもしれません :-D



さあ、前回の続きで、箱ポケットに切り込みを入れて、ひっくりかえしたところで終わっていましたね。

箱ポケット差込口身頃側にステッチをかけます。
(強度的にも、生地を固定し安定させるためにもかけた方がいいかなと思います。返し縫いは強度が不安だったのでしました。)

ここで切り込みが甘いと、タックになったり、シワがよったりして見た目が綺麗ではないので、必要であれば、切り込みを入れたり、アイロンできっちりと形を作っておきましょう。(特に厚みがある生地、メルトンなどは注意しましょう)


角をひっくりかえすとはこんな感じです。



ここでこの幅のお話ですが。

初めのステッチの幅を1cmでとってしまったために、箱ポケットの縫い代1cmを0.5cmに落としました。やはり初めのステッチの幅は最低でも1.5cmはとっておくべきだったかなと。
場合によっては2cmくらいとっていたほうが、切り込みもいれやすく、アイロンでも形が作りやすいかもしれません。厚みによっては0.5cmもおりにくいですからね。

次は一度、表に袋布を出してきて・・・

向こう布をセットします。

で、周囲にステッチをかけ


またひっくりかえして0.7cmステッチをかけます。



後は箱ポケットををひっくり返して、ステッチをかけ、(ここは捻れないようフラットにしてから)


表からステッチをコの字にかけて、完成です。


いや、ながながとすいません。できる限り、細かく伝えられる様に研究していきたいので、(そのほうが、分かりにくいかもしれませんが、応用は利くと思います。)
今年はこんな感じで進めていこうと思います!!

では今年も宜しくお願いします!! :lol:

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