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フードが収納された衿

皆さんこんにちは

 

新年が始まったと思ったらあっという間に一月が終わろうとしています

 

今期入学された生徒さんも課題が進むごとに新しい発見があるようで、毎回新鮮な反応をしています

 

オペラの課題はアイテムが進むにつれて徐々にパターンの力が付くように設定されているので、進めてもらえると自然と自分で不具合を見つけられるようになったり、自分用の原型も作れ、既製服にはない着心地の服を作れるようになります!

 

 

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今回はよく見るけれど意外と仕様が分からない、フードが収納された衿についてご紹介します!

 

 

 

元々はミリタリーに見られる仕様で、現在はアウトドアやスポーツウェアなど、多くのジャンルで採用されています

 

縫い方自体は意外と簡単です!

 

表衿と裏衿を中縫いしたら、ポケット口に平行なステッチを入れ、ファスナー位置に矢羽状に切込みを入れます

裏から切り込んだ縫代をプレスしてから表に返します。出来上がった窓にファスナーを縫い付けていきます

 

 

このタイミングで綾テープやマジックテープが付いたりしますが、今回は割愛しますが、他にもドローコードやスナップボタンなどを付けてみても良いかもしれません(^^)/

 

また、フードインカラーは収納時の見た目と展開時の実用性を兼ねたいアイテムなので、ムシ隠しにしたり止水ファスナーなどにしても良いかと思います(^^♪

 

 

ファスナーが付いたらフードを差し込み、フード表面と表衿裏面を合わせて縫います

 

 

 

基本的には縫い方は以上になりますが、ここで起きやすい不具合としては、フード収納時、またはフード展開時において、衿が後ろに引かれてしまう不具合です

 

 

この時、考えられる原因をいくつか挙げてみます

 

・衿ぐりが広く作られている

 


 

フードを収納すると衿が膨らみネックに近くなるため、製品を見ていても衿ぐりが広く設定されているものが多く、それが衿が抜ける原因になっていると言えます

 

・フードの素材が重すぎる

 

フードの素材や厚みが重く、衿の構造がその重さを支えられないため、なるべく軽量なもの(ナイロン、ポリエステルタフタなど)にするのがオススメです!

 

また、フードの大きさを小さくすることも、場合によっては必要かと思います

特にミリタリー物のフードはヘルメットの上から被る想定で設計されていることが多いので、サイズの見直しは効果的な場合が多いです

 

ちなみに今回はウールの衿に対しフードはポリエステルタフタを使用したことで、そこまで厚みは出ませんでした

 

 

ここで、見かけたことのある衿とフードの素材の組み合わせを表にしてみましたので、ご参照ください(^^)/

 

 

・収納に問題がある


収納方法が適切でないため、内部で重さに偏りが生まれて衿が抜けてしまうケースもあります。ちなみに、後ろに抜けた写真はフードを一箇所に偏らせてしまい込んだものになります。この場合はフードの折り目状にステッチを入れるなどして対応しても良いと思います

 


・衿の構造がフードの重さに対応していない

 

衿側の幅や強度に問題がある場合もあります。内側で厚くなりすぎる場合は衿幅を考え直す必要があります。固めの接着芯を使用したり、デザイン上許されるのであれば補強のためのステッチを入れることで強度になり、膨らみを抑えることができます!

 

 

また、重さという意味ではミリタリーのように前身頃のポケットを多めに付けることで後ろに引かれるのを防ぐ役割もありそうな気がします

 

他にも

・フードの形状が抜けやすく出来ているため付け線側を修正する

・衿ぐりのカーブに問題がないか確認する

・衿自体をもう少し畳み、首に近づける

 

など、パターンの観点からも見直す場合もありますので、縫ってみて着用した際に窮屈に感じたり、後ろに引かれる感じがした場合は、素材選び、縫製、パターンそれぞれに立ち返ってチェックしてみてください!

 

ではまた!

 

 

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カットソーの衿ぐり始末

皆さんこんにちは

 

あっという間に秋も終わり、いよいよ本格的な冬に差し掛かろうとしています

新規の生徒さんを見ているとかなり丁寧に作業される方が多く、トワルの修正や最終的な完成度も高いように感じます(^^♪

 

課題は少しずつ難しくなってゆきますが、この調子で取り組んでもらえると嬉しいです!

 

 

↑今年のパターン検定も残すところ3級の試験のみとなりました

受検される方もそうでない方も参考になる動画になっておりますので是非ご覧ください!

 

 

カットソーによくある衿ぐりの始末や、より簡単に縫う方法をご紹介します

今回はリブネックやフードなどのアイテムの衿ぐり始末を説明していきます!

 

 

まずよく見る仕様としては、共布をパイピングの要領で包んでいる縫い方です

リブの場合でもフードが付く場合でも、基本の縫い方は同じですが、前端の処理の仕方は見返しがある場合とない場合とで違います

 

 

まず、見返しがある場合は衿ぐり始末は前衿ぐりの途中(見返しとの切り替わり付近)で縫い止めているものが多いです

これは前端まで見返しと一緒に縫い付けると厚くなりすぎるためだと思われます。また、見返しと一緒にステッチを入れることで、見返しが伸び止めの役割をになっているとも言えそうです

 

 

 

フードの場合は倒した縫代とファスナーの間に挟みこんで縫い付け、見返しがない場合前端まで一緒に縫います

 

 

ここで、よく見かける縫い方を、直線ミシンのみで縫う方法をご紹介します

 

①共布を包んで縫い付ける場合


 

 

上図は共布を縫い付けた場合の断面図ですが、このようにくるんで縫い付ける仕様はどうしても分厚くなってしまうデメリットがあります(-_-)

 

 

また、場合によってはこのように表から見た時に衿ぐりが膨らんで見えることもあります

 

ここで、共布ではなくテープで縫い付ける方法をご紹介します(^^♪

 

 

このようなニット素材のテープが売られているので、これを共布の代用として縫います

伸縮性があり、薄い素材のものもあるので、衿伏せテープには最適です!

 

②テープを地縫いしてSTする場合


 

テープを縫い付ける仕様として多いのはテープ、フード(またはリブ)、身頃を地縫いし、その後テープを折り込んでSTで叩きつける仕様です

 

 

縫い方自体はほとんど変わらないのですが、裁ち端を折り込む必要がないので、一枚分厚みが減ります

 

 

ここで、さらに薄く仕上げたい時の縫い方として、以下のような仕様があります

 

 

③テープをそのままSTで叩きつける場合


テープを包まずに両端をステッチで止め付けるだけなので、最も厚みのない縫い方になります(^^♪

 

ここで、①、②、③の場合の衿ぐりの厚みを確認してみました。

 




 

 

同一の生地ではないので単純な比較は難しいですが、やはり①と③を比べるとかなり厚みに違いがあります(*_*)

 

③はかなり薄く仕上がるので厚手の生地を使う場合はおすすめですが、縫いズレしやすいので③の場合は洋裁用の両面テープなどを使うと綺麗に縫うことが出来きます

 

また、手元にテープなどがない場合は共布でなく薄い別生地を使って縫うこともおすすめです!

 

手作りで作る方は衿ぐりの始末をロックのみで終わってしまうことが多いようですが、テープ始末をすることで、後ろ衿ぐりの伸びを抑える効果だけでなく、見た目的にもロックを隠せたり、首回りの違和感を和らげることが出来ます


ぜひ参考にしていただき、ワンランク上の洋服を作ってもらえればと思います!

 

ではまた!

 

 

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少し変わった両玉縁ポケット

皆さん、こんにちは

 

10月期の生徒さんが入学されてから1カ月程が経過しましたが、パターンや縫製の授業はいかがでしょうか

「こんなにmm単位で修正するのかぁ」と思った生徒さんもいるのではないでしょうか(笑)

最初は手引きでの原型作図、シーチングの地直し、トワルのピン打ちなど物凄く細かくて一見地味な作業ですが課題の原型作りは綺麗な服を作る土台となりますので、ココをしっかり身に付けて頂くと今後服を作っていく際の目が養われます

製図する際やピンを打つ手つき、考え方の基礎をしっかり固めて様々な服作りをしていきましょう!

 

 

それでは最近見かけたちょっぴり変わった両玉縁ポケットの仕様の紹介を致します!

 

ハイブランドのパンツで向布を袋布で挟んで裁ち端を始末している仕様がありまました

 

 

 

 

 

よく見かける向う布の下端処理の仕様は

①二つ折りしてコバSTで叩きつけ

②中縫いして縫い返し

③裁ち端をロックしてコバSTで叩きつけ

 

↓ポケットの内側を引っ張り出した写真です

向う布を袋布で挟んで縫うので内側の綺麗に見えるのですが、実際に縫製してみて他にも何かメリットがあるのか確認してみたいと思います(^^)/

 

 

 

↓他にもポケット口に入れる切り込みの解れ防止の為に貼る部分芯の角が丸くカットされていました

部分芯の角を丸くカットする事で芯の剥離を防止する役割りがあるので、恐らくここのブランドもその意図があってこの様な貼り方をしているのかなと推測しています

やはり高価格帯の服は細部まで拘りが詰まっていますね(◎_◎;)

 

 

 

まずはパターンから見ていきましょう!

袋布は向う布を5㎜幅で挟み込み

土台布の裏側の部分芯は

参考にした仕様と同様に角を丸くカットしています

 

 

 

 

それでは縫製手順を見ていきましょう!

まずはパターンの裁断後、土台布の裏側に部分芯を貼ります

 

 

 

 

向う布を5mm幅で袋布を挟んだ後、両玉縁ポケット付け位置に付けた印同士を合わせて

土台布裏側と袋布表側を合わせて仮止めします

 

 

 

口布下端の縫代を1cmで折り

袋布とポケット付け位置の印を合わせて中表で縫います

ポケット口12.5cm、5㎜幅玉縁×2の1cm幅で設定したので

2本のステッチ間が1cm、長さが12.5cmになっているかの確認はお忘れなく(^^)/

紙ヤスリ、PPテープなどを使うとステッチが真っすぐ縫えるのでオススメです

 

 

口布を2本のステッチの真ん中の位置で切った後、縫代を割り土台布にYの字で切り込みを入れます

割りアイロンした縫代を包んで口布を作る前に、写真の様に裁ち端を1mmカットする事で設定した口布幅を作る事が出来ます

カットせずに包むと生地の厚み分で口布幅が少し太く仕上がってしまいます

 

 

 

 

口布の形を整えながら裏側に返した状態です

 

 

 

 

土台布をYの字に切り込んだ時に出来た矢羽根を口布と縫い、

口布下側縫代を縫い止めます

 

↓途中経過がこの様になっています

 

 

 

口布下端をコバSTで袋布と縫います

 

 

 

土台布を包む様に袋布両端を5㎜幅で縫います

 

 

 

 

袋布が土台布の裏側になる様に引き出してから袋布の周囲を5mmSTで縫い、

ポケット口に手を入れた時に袋布が開かない様に、土台布は避けて下の写真の3辺を縫います

 

 

 

 

↓完成です

向こう布を袋布でタックの様に挟んで縫う事で中から見た目が綺麗に仕上がっています

 

 

 

ココからはあくまでも推測ですが実際に縫ってみて向う布裁ち端を袋布で挟んで縫う事のメリットが見た目が綺麗以外に何かあるのか考えてみました(^^)/

 

↓左:向う布裁ち端を袋布で挟む

右:向う布縫代を1cmで折りコバSTで袋布に叩きつけ

ウールとスレキで縫ってみると右の写真にはパッカリングが起こっている事が分かります

折りコバSTで向う布下端を始末しているので、厚いウール2枚と薄いスレキ1枚の厚みの違いがある生地を重ねて縫う事でスレキ側が縫い縮んでしまっています

それに対して、袋布で向う布を挟んで縫っている方はパッカリングが起こっていません

 

 

 

他にも何かメリットはあるのかもしれませんが気が付いたのは以上の点です

やっぱり実際に縫ってみる事で色々な気付きがありますね

ブログを読んで下さった皆様も自分が持っている洋服で「なんでこんな縫い方なんだろ?」と思った物があったら是非実際に縫ってみて下さい

きっと沢山の発見があるかと思います!

 

 

 

↓今回触れたパッカリングが発生する原因やその他の縫製不良の原因・改善策をまとめた動画がありますので是非ご覧になってみて下さい(^^♪

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務歯隠しファスナーポケット

皆さんこんにちは

 

9月も中盤に差し掛かり段々と過ごしやすい気候になってきましたね!(^^)!

只今汐留の美術館で開催されているポール・ケアホルムというデンマークの家具デザイナーの展示を見に行ってきました!

家具の展示物を見に行くのは初めてだったのですが実用性とデザイン、空間との共生が考えられたディティールが非常に見ていて楽しかったです

これからさらに秋が深まっていくので食や芸術にたくさん触れたいですねぇ(*^▽^*)

 

 

 

それでは今月は務歯隠しのファスナーポケットの仕様について紹介したいと思います(^^)/

アウトドア系の服でよく見かけるディティールですね!

実際に縫ってみたので是非参考にしてみて下さい(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓コチラがパターンです

 

 

 

 

 

それでは縫製していきましょう!

生地の裁断後、まずは下ポケットのマチをアイロンで折り

下ポケットとファスナーを明き止まりのノッチ間縫い合わせます

 

 

 

ファスナー明き止まりに切込みを入れてファスナーを裏に返し、コバステッチを入れます

このファスナー明き止まりに切り込みを入れる工程が後々重要になってきます!

 

 

 

続いては上ポケットと上ポケット見返しを中表で縫い、

表に縫い返しコバステッチを入れます

 

 

 

上の写真の様にコバステッチを重ねて入れ下ポケットと縫い合わせてから

2cmSTを叩きます

 

 

 

ちなみに、上ポケットとファスナーを縫い付ける時のステッチ幅が狭すぎると

ファスナーのスライダーの厚み分で写真の様にボコっと膨らんでしまうので

ココのステッチ幅の設定は要注意です!

 

 

 

土台布に叩きつける前にポケットの外周りを1cmで折り込みます

最初の方の工程で、下ポケットとファスナーを縫い合わせた後に切込みを入れてから縫い返す事で、ポケットの外周を折り込む時に縫代の厚み軽減する事が出来ます

 

 

↑最後に外周りをコバステッチで縫ったら完成です

難しい仕様と言うわけではありませんでしたが、やっぱり実際に縫ってみるとパターンの意図を汲み取る事が出来るので、次に同じような仕様のパターンを作る時に応用が効きますね

 

是非お試し下さい!

 

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袋縫いベンツ②

皆さん、こんにちわ

 

4月期の生徒さんが入学されてから2週間程経ちました

入学された方は少しずつパターンのラインが丁寧になってきたように感じます

パターンを手引きで作製する際は寸法の確認やトレースする際に線が何重にも重なっているととても見にくいので、常に丁寧なラインを引く事を心がけてみて下さい(^^)/

 

1mm単位で拘れるようになるとトワルを組む時のシワや、縫製の細かなミスにも気が付ける様になるので製品に劣らないクオリティの服が作れるよ様になります

最初は「また修正かぁ(‘Д’)」と思うかもしれませんが是非細部まで拘って洋服作りをしてみて下さい

 

5月入学もまだまだ出来ますので、少しでも興味のある方は是非一度見学にお越し下さい!

 

 

 

 

背中心が袋縫いの時のベンツの仕様紹介の続きです

 

先月のブログで参考にした古着の解体と、パターンの解説をしていますので

気になった方は3月のパタンナーズライフをご覧になって下さい!

 

それでは今月は縫製の解説をしていきます(^^♪

 

 

 

裁断のあと後ベンツ見返しを中表で地縫いし表に返します

 

 

 

後ベンツ見返しと右後身頃の持ち出し部分を中表で縫い、縫代をロックした後

見返し側に裏コバSTを入れます

ここの裏コバSTを貫通で入れてしまうと、裾の二つ折りや三つ折りが出来なくなってしまうので間違えない様に気を付けましょう!

 

 

 

続いては右後身頃のベンツ部分を三つ折りで始末し、

CBのラインで二つ折りします

背中心を縫う前が右の写真の様になります

 

 

 

左右の後身頃を背中心からベンツまで外表で縫います

 

 

 

先程L字で縫った箇所の縫代角に切込みを入れてから

中表になる様に縫代を包みます

 

 

 

袋縫いで後ベンツ見返しを避けながら明き止まりまで縫います

 

 

 

最後に表からベンツ押さえSTを入れて完成です!

 

ほつれやすい生地やカジュアル寄りの一重ジャケットなど縫い目をどうしても袋縫いにしたいけどベンツの仕様をどうしようかとお悩みの方は選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか

 

興味のある方は是非一度試してみて下さい(^^♪

 

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袋縫いベンツ①

皆さんこんにちわ

 

先日の東京ではあらしのような雨風が明け、遂に春の陽気が訪れましたね(^^)/

夜も暖かくなり新橋駅付近の公園では仕事終わりの方たちで活気に溢れています

春は気持ちが良くて好きな季節なのですが、今年から花粉症が発症してしまった様で少し辛抱が必要になりそうです(-_-;)

 

それでは、自分の持っている古着の一重ジャケットで面白いベンツの仕様があったので紹介致します(^^)/

 

背中心の縫い目が袋縫いになっていて続きでベンツが縫われています

 

 

 

 

今回も縫い目を解いてみて仕様がどのようになっているか調べてみたいと思います(^^)/

 

まずはベンツ押さえSTを解いてみました

ココの部分は背中心からベンツに向かってL字に袋縫いされています

 

 

 

続いては袋縫いのSTを解いてみます(^^)/

背中心からベンツに向かってL字で地縫いし、角に切込みを入れてから縫代を包んでいます

袋縫いは外表に地縫いしてから中表にひっくり返してSTをいれるので、写真の赤丸の部分の様に角に切込みを入れる事で縫代が吊らなくなります( `ー´)ノz

 

 

 

袋縫いの地縫いを解いてみるとこのような感じでした

 

左身頃の持ち出し端は三つ折りで始末されていて、右身頃には持ち出しにベンツが縫われていると言った仕様でした!

 

 

 

↓パターンはこのような感じでした

 

 

それでは次回のブログで縫製の解説をしますのでお楽しみに(^^)/

 

 

 

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剣ボロ風?明き①

皆さん、こんにちは

 

2月に入りましたが東京は大雪警戒警報が発令しています(@_@)

去年の12月は比較的暖かく感じましたが、2月に入ってから雪が降るなんて段々季節がズレてきているような気がしますね(;´Д`)

気持ちの良い小春日和が待ち遠しいです(^^♪

 

 

引き続きのお知らせとなりますが、3月3日(日曜日)から4月期入学生徒の募集スタートです!!

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少しでも興味のある方はお気軽に授業見学にお越し下さい!

 

 

 

今回も袖口明きの面白い仕様があったので紹介します!

 

一見剣ボロ明きの様に見えますが、良く見ると剣ボロパーツが無く

表から三角にstが縫われているだけです

通常の剣ボロは袖、剣ボロ、下ボロの3パーツで出来ている物が一般的かと思いますが、

今回紹介する仕様は袖パーツのみで構成されています!

 

 

 

更に面白いポイントが、三角で剣ボロの様にstを入れる時にタックを折り込んでいます

アメリカ製の古着のシャツなのですが、初めて見る仕様でした(◎_◎;)

 

 

 

↓結構無理やり縫われているのと年代が古い為状態があまり良くなく、仕様が分かり難かったので今回もステッチを解いて確認してみました(^^♪

まずは、表から貫通で入れている三角のステッチを解いてみました

通常の剣ボロ明きの下ボロ部分はパイピングが多いかと思いますが、今回は三つ折りで縫われていました

 

 

パイピングで縫うよりも三つ折りの方がパーツ数も少なく縫製も簡単なのですが

切込みが丸見えになってしまうのが難点かなと思いました

(ボロボロで少々分かり難いので次回縫製する時に解説します(-_-;))

 

三つ折り部分のステッチも解いてみました(^^)/

 

生地の織りが粗く無理やり縫っているので明き止まりがボロボロになってしまっています・・・

ここからどのように縫われているか予想してみたいと思います!

 

 

↓パターンです

参考にした仕様は明き止まりの切り込みをY字ではなく真っ直ぐ切り

無理やり表に縫い返していたので、丁寧に縫ったらこんな感じかなと思いY字

に切込みを入れる仕様にアレンジしてみました(^^)/

タックの中に小さいタックの指示がありますが、恐らく無理やり表に縫い返した時に

タックになってしまったのかなぁと思います

 

それでは次回のブログで縫製の解説をしますのでお楽しみに(^^)/

 

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厚み軽減剣ボロ②

皆さんこんにちは

 

早いもので1月ももう数日で終わってしまいますね( ;∀;)

体感時間が子供の時よりも短く感じるのは、日々新しい発見や体験をしていないかららしいですね(・・;)

今年は何か新しい趣味を見つけて充実した2024年を過ごしたいと思います!!

 

 

 

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それでは前回の続きの厚み軽減剣ボロの縫製からです(^^♪

 

裁断をした後、明き止まりの5mm手前まで土台布に切込みを入れます

 

 

下ボロを縦半分に折り、剣ボロは出来上がりでプレスします

 

 

下ボロと剣ボロの裁ち端と切り込みを合わせて5mm幅で縫い、

明き止まりの少し手前から止まり位置に向かって斜めに縫います

 

 

 

裏から見るとこのような感じです

行ってこい明きと似たような縫い方ですね(^^♪

地縫いをした後、明き止まりの5mm手前まで入れた切込みを明き止まりまで延長します

 

 

剣ボロと下ボロを表に縫い返し、下ボロを表からコバステッチで縫います

 

 

剣ボロを表からSTで叩いて完成です!

 

 

 

裏側から見るとこのような感じになっています

切込みの隙間を無くしたかったですが、切り込み同士をくっつける事によって

明き止まり付近でタックになってしまい、表から剣ボロにステッチを入れる時に噛んでしまいます

 

 

↓今回はタックになってもステッチを入れた時に噛まない程度まで切込みを閉じてみました

実際に縫ってみて結構無理がある縫い方でしたが、ウールシャツで袖口を剣ボロにしたい場合は厚みを軽減できるので、明き止まり付近の仕様を工夫すれば有効だなとおもいました

 

 

 

参考にした仕様は、明き止まり位置と地縫いの縫い止まり位置に隙間が空いていたのが原因で切り込みが表から見えてしまっていたので、今回は明き止まりと縫い止まりをピッタリにしたのですがギリギリまで縫いずらかったです( ;∀;)

やっぱり実際に縫ってみないと分からないですねぇ

改良した仕様が思い付きましたらブログで紹介したいと思います!

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厚み軽減剣ボロ①

皆さんこんにちは

 

去年の12月は例年に比べて暖かく、このまま春になってしまうんじゃないかなと思っていたのですが、年が明けた途端に寒さが増してきましたね( ;∀;)

毎朝布団から出るのが辛いので春のポカポカ陽気が待ち遠しいです(-_-;)

 

 

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それでは私が持っていた古着のシャツで面白い剣ボロの仕様があったので紹介します(^^)/

またまた剣ボロかって思われるかもしれませんがホントに色々縫い方があるんです(笑)

表は一見普通の剣ボロですが、剣ボロと下ボロは二つ折りで地縫いをし、表に返してからSTで叩いています

そうする事で、裏面が剣ボロと下ボロが重ならなくなり厚みが軽減されています

 

 

 

↓今回紹介する剣ボロのポイントは厚みを軽減している事かと思いますが、個人的には明き止まりの部分がどのように縫われているのか気になってしまいました(笑)

 

 

 

 

切込みが見えるのでどうやら無理やり縫っていそうな気がします

詳しく見たかったのでステッチを解いて確認してみました!

 

良く見かける剣ボロは剣ボロと下ボロを地縫いする際に、平行に真っ直ぐ縫ってY字に切り込みを入れて表側にひっくり返しますが、コチラの仕様は明き止まりに向かって段々ステッチ幅を細くしていっていました

切込みと地縫いの止まり位置が離れている為やはり無理やり表にひっくり返していますね

 

明き止まりの切り込み位置と地縫いの縫い止まり位置をピッタリにすれば、綺麗に表側にひっくり返せるのではないかなと思ったので、次回のブログでアレンジバージョンの縫い方を試してみます(^^♪

 

 

 

↓パターンはこのようになっていました

そこまで難しくはありません(^^)/

下ボロはパイピングで縫う事が多いかと思いますが今回の仕様

は二つ折りで地縫いをし、袋縫いのように縫代を包んだ後STで叩くので縫製もそこまで難しくなさそうです(^^)/

 

それでは次回のブログにて縫製についてを紹介しますのでお楽しみください(^^♪

 

 

 

 

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額縁始末 縫代優先?角度優先?

今年最後のブログ更新です。

今年も早かったですね・・年末の新橋は去年よりもかなり人が多い気がします。

コロナを気にしなくなってきたので皆さん呑みに出ているようです。年末はえらい事になりそうですね・・ :roll:

 

年末年始は12月26日~1月9日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。

年が明けるといよいよ4月入学の準備が始まりますが(早い・・)申し込みをお考えの方は一度見学に来て頂けるとイメージが掴みやすいと思いますので是非ご検討下さい ;-)

 

では年末年始にゆるっと見る事の出来る動画を↓

ダッフルコートを解体してます :roll: どんな仕様になっているかはばらしてみるのが一番です(ばらしても分からない事は多いですが、とても勉強になります :lol:

そんなばらしている様子を長めに撮影してみたので、年末年始にゆるっとご覧頂ければと思います!

 

 

 

さあ、今年最後は「額縁始末」についてです ;-)

生地が厚い場合角の部分の縫い代が分厚くなり過ぎるので、それを防ぐため斜めに縫うやり方ですね。

本来は左だけが多いですが、左右どちらもやってみました :lol: 多く見られるのはベンツや袖口の本切羽と言われる仕様のものです(基本ベンツと同じです)

 

↓パターンです

 

裏地付きの方が多いので付けました。

右側持ち出しの表地が2枚になっているタイプです(ここは本来裏地にして薄く仕上げているものが多いです)

裾は30mm控えました。キセは10mmです。

ここで大事な事は「どこを縫うか」を良く理解しておく事です。

持ち出し幅が40mmで縫代10mmで、合計50mmです。

対して裾は控えが30mm、10mmキセ分+縫代10mmで、50mmです。

そうすると、額縁の角度は45°ではなくなります。ここが結構ややこしいところなので、必ず紙を折り畳んで確認するようにしましょう :roll: 以外な見落としがあるかもしれません・・

↓別のタイプ(45°を優先して)もやってみました。

45°を優先すると縫代幅や控える量が変わります。

欲しい持ち出し幅や、裾の縫代幅、額縁の角度どうしたいかを決めてからパターンを引くようにしましょう :-P

ちなみに

裾は控えが40mm、10mmキセ分+縫代10mmで、60mmになります :roll:

ややこしいですね・・・

ちなみに45°の方が綺麗に縫代を折る事が出来るので収まりが良い気がします。

 

あとは縫って確認する事をオススメします!かなり角の部分が複雑なので、縫わないと構造を理解するのは難しいかなと思います・・

裁断あと止まり位置、ベンツを縫います。(通常のベンツの縫い方なのでここはサラッと気味に)

裏もキセを入れて縫っておきます。裾も20mmで折っておきます。

裏を持ち出しに縫います。ここも通常の縫い方ですが、裏の裾は先に折っておく事がポイントです。

その後額縁始末します。実はタイミングが大事で

額縁→持ち出し→裾などの手順だと上手く縫う事が出来ません。

実際に手順を変えて縫うと(↑これはうまくいっているやり方です)ここの縫代が・・

最後こんな感じで飛び出してきます。

ベンツ(持ち出し)コの字に裏と縫い合わせて→額縁始末→裾の順番で縫うようにしましょう。

縫い終わってひっくり返すとこんな感じです。裾が最後だと7mm手前くらいまで縫い込む事が出来るので、ほぼ隙間は出来ないです。(ちょっと出来ます、これは私では解決出来ない問題でした :cry: 思い付いたらトライしたいと思います)

生地がかなり集まっているので、縫う箇所は要確認です ;-)

↑完成です。

「額縁始末」は存在は知っていて「あの斜めに縫うやつね」とイメージはすぐ出来るのですが、「条件が変化した際の額縁の角度と縫代設定」はかなり複雑です。

また、裾の角などが手まつり出来るような場合は良いですが、速度を考えると極力ミシンで全て完結してしまいたいところです。

ベンツの角や見返しの裏地を手まつりしない方法は意外に難しいので(縫ってみるとやり難い事が多いです。)確認をするようにしましょう!

 

では冬休みに入るので、生徒の皆さんは部分縫いをしてみてください!

あれ?ってなる事が多い仕様です!

 

では良いお年を :lol:

 

 

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