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2024 年 11月 – パタンナーズライフ

PM検定1級合格への道のり①

皆さんこんにちは

 

もう11月も終わりを迎えようとしていますね

1年があっという間です(笑)

大掃除の時に大変な思いをしない様に今からですが少しずつ断捨離を進めています

年末には結局大掃除になってしまうのがですが(-_-;)

 

 

 

先日行われたPM検定1級に合格する事が出来ましたので、

そこに至るまでを数回に分けてブログで書いていこうと思います(^^)/

 

1発合格ではなかったので、色んな形を考えながら試行錯誤したトワルを比較しながら

要点をお伝えすると言った内容になっています!

 

 

 

 

↓合格したトワルと同じシルエットで組んだものです

(本番とは前身頃のデザインは違います)

バスト:94cm

ウエスト:81cm

ヒップ:100cm

肩幅:40cm

衿幅:7.5cm

袖口:25cm

 

 

 

 

 

↓不合格だった時のトワル

バスト:94cm

ウエスト:81cm

ヒップ:101cm

肩幅:40cm

衿幅:6.7cm

袖口:24cm

 

 

 

 

 

 

不合格だった時のトワルは後パネルのAH付近が内側に窪んでしまっていますね

それではパターンを見ながら原因を見つけていきましょう!

 

 

 

 

 

 

二つのパターンを見比べてみるとパネルラインのカーブの形に違いがありますね

 

 

 

↓パネルラインの2本の形状が大きく異なる場合は写真の様に縫い目が膨らみ

AHが内側に押し込まれています

(紙で組んでいるので分かりやすくイセ分量は0にしています)

↓ラインが異なるカーブの形状だと膨らみが大きい方に押し出されて立体的になります

 

 

 

 

パネルラインを同一カーブにするとシルエットにどのよな変化が起こるのか比較してみました

同一のラインの場合はパズルのようにカーブ同士が組み合わさるだけなので

立体形状にはならずAHが押し込まれると言った状態は改善されていますね

 

 

 

↓今年合格したパターンはイセる事を考慮して後身頃のパネルラインは脇身頃よりも少し浅く引いていますがほぼ同じカーブにしました

 

 

 

今回「1級合格への道のり」と銘打ってブログを書きましたが、ジャケット以外のアイテムのパターンを引くときにも「この2本のラインを縫うとどんな立体になるのかな?」と考える事は非常に重要です

1級試験対策で寸法を丸暗記していくのも1つの方法かと思いますが、パターンの構造を把握することで試験中にトラブルが起こっても焦らずに作業が出来ると思います

(私は緊張すると覚えたことがすっぽり抜けてしまうタイプなので(笑))

 

 

次回も合格したパターンと不合格だったパターンを比較してPM検定1級JKトワルについてブログを書きますのでお楽しみに!

 

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カットソーの衿ぐり始末

皆さんこんにちは

 

あっという間に秋も終わり、いよいよ本格的な冬に差し掛かろうとしています

新規の生徒さんを見ているとかなり丁寧に作業される方が多く、トワルの修正や最終的な完成度も高いように感じます(^^♪

 

課題は少しずつ難しくなってゆきますが、この調子で取り組んでもらえると嬉しいです!

 

 

↑今年のパターン検定も残すところ3級の試験のみとなりました

受検される方もそうでない方も参考になる動画になっておりますので是非ご覧ください!

 

 

カットソーによくある衿ぐりの始末や、より簡単に縫う方法をご紹介します

今回はリブネックやフードなどのアイテムの衿ぐり始末を説明していきます!

 

 

まずよく見る仕様としては、共布をパイピングの要領で包んでいる縫い方です

リブの場合でもフードが付く場合でも、基本の縫い方は同じですが、前端の処理の仕方は見返しがある場合とない場合とで違います

 

 

まず、見返しがある場合は衿ぐり始末は前衿ぐりの途中(見返しとの切り替わり付近)で縫い止めているものが多いです

これは前端まで見返しと一緒に縫い付けると厚くなりすぎるためだと思われます。また、見返しと一緒にステッチを入れることで、見返しが伸び止めの役割をになっているとも言えそうです

 

 

 

フードの場合は倒した縫代とファスナーの間に挟みこんで縫い付け、見返しがない場合前端まで一緒に縫います

 

 

ここで、よく見かける縫い方を、直線ミシンのみで縫う方法をご紹介します

 

①共布を包んで縫い付ける場合


 

 

上図は共布を縫い付けた場合の断面図ですが、このようにくるんで縫い付ける仕様はどうしても分厚くなってしまうデメリットがあります(-_-)

 

 

また、場合によってはこのように表から見た時に衿ぐりが膨らんで見えることもあります

 

ここで、共布ではなくテープで縫い付ける方法をご紹介します(^^♪

 

 

このようなニット素材のテープが売られているので、これを共布の代用として縫います

伸縮性があり、薄い素材のものもあるので、衿伏せテープには最適です!

 

②テープを地縫いしてSTする場合


 

テープを縫い付ける仕様として多いのはテープ、フード(またはリブ)、身頃を地縫いし、その後テープを折り込んでSTで叩きつける仕様です

 

 

縫い方自体はほとんど変わらないのですが、裁ち端を折り込む必要がないので、一枚分厚みが減ります

 

 

ここで、さらに薄く仕上げたい時の縫い方として、以下のような仕様があります

 

 

③テープをそのままSTで叩きつける場合


テープを包まずに両端をステッチで止め付けるだけなので、最も厚みのない縫い方になります(^^♪

 

ここで、①、②、③の場合の衿ぐりの厚みを確認してみました。

 




 

 

同一の生地ではないので単純な比較は難しいですが、やはり①と③を比べるとかなり厚みに違いがあります(*_*)

 

③はかなり薄く仕上がるので厚手の生地を使う場合はおすすめですが、縫いズレしやすいので③の場合は洋裁用の両面テープなどを使うと綺麗に縫うことが出来きます

 

また、手元にテープなどがない場合は共布でなく薄い別生地を使って縫うこともおすすめです!

 

手作りで作る方は衿ぐりの始末をロックのみで終わってしまうことが多いようですが、テープ始末をすることで、後ろ衿ぐりの伸びを抑える効果だけでなく、見た目的にもロックを隠せたり、首回りの違和感を和らげることが出来ます


ぜひ参考にしていただき、ワンランク上の洋服を作ってもらえればと思います!

 

ではまた!

 

 

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