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2017 年 2月 – パタンナーズライフ

ドレスシャツ研究⑦

やっと暖かくなってきましたが、夜の冷え込みと風の強さでまだまだ冬服は手放せません。

春先のコート今年は着よう・・・

 

 

 

さて、4月の募集が2月26日から始まります。体験セミナーもほぼ満席です!

毎度お伝えしていますが、すでに埋まっている曜日もありますので、あらかじめご連絡下さい。よろしくお願い致します。


 

・・・シャツやっと完成です・・・ :cry:

合間合間に作業をしてやっと終わりました。

 

ではでは・・・

 

首回りあと0.5c(半身)小さくしたい!修正時ちょっと出しすぎましたね・・・ :cry:

 

うーん生地のシワが取れない・・・せっかく頑張ってつくったのにシワがかなりできやすい生地です。

 

そこそこ高い生地でしたが、やはり価格で判断してはいけないですね・・・

 

ボディにも着せてみました。

袖がジャケットのようです :roll:

 

腕自体の上げやすさはさほど気にならないですね。

サンプル自体は生地が柔らかかったのでもう少し運動量はあった気がします。

 

衿まわりはやや折れ線でかくかくしてしまいました。

も少し柔らかい芯を使用するかしてもよかったかもしれません。

あと羽衿も少し削りたい・・・鎖骨に当たって衿先の若干のハネが気になります。

まあカラーステイを入れると丁度よくなりそうですが。

肩回りに関してはわりとフィットしました。丁度いいぐらいです。

 

袖山は苦労のイセ量でした・・・レディースのジャケットと同じくらい入っています。

少しシワになっていますが、かんではいません。

おかげで袖に厚みが出るので、仕上がりがジャケットのようになりました。

 

カフスと衿がややカリっとした芯を使用したのですが、もう少し厚く柔らかい芯のほうがキレイに首回りにフィットしたかなと反省しました。次回作成・・・気力があればですが :-| ・・・の時はもう少し芯も生地も柔らかいものを使用してやってみようと思います :lol:

 

ではパターンです。

 

細かい事は記入していませんので参考までに

 

ちょっと衿の芯のパターンが変わっていますかね。芯はバイアスで裁ってもよかったかなと思います。(迷いましたが硬さを優先してしまいましたね。)

 

 

台衿は付け側のカーブがキツイので首回りにフィットしました。ドレスシャツ特有のラインですね。

 

 

点線がサンプルのパターンです。

 

衿ぐりの寸法が足りていませんでしたので結構出しましたが、ちょびっとやりすぎました・・・ :cry: 悔しい・・・

衿は完全にデザインし直して衿腰を低くしたり、衿幅を変えたりとかなり修正しました。

衿幅が広くワイドカラーの場合は点線のようなラインでいいでしょうが、日本人なので首が苦しかったです・・・ :-|

日本人の体型に合わせたパターンなどよく耳にしますが、衿腰の高いデザインそのものが厳しい気がしますねえ・・・

 

個人的には非常に面白かった研究でした。

ただ、手縫いの難しさは改めて感じたので、頑張ります・・・ :cry: はあ・・悔しい・・・

 

 

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さまざまなお直し③ー2

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

立春も過ぎてもまだまだ寒いですが、近所の公園の梅のつぼみが綻びそうになっているのを見ると、春は確実にやってきているのだと感じます。

さて前回のお直しの続きですね。

この違和感がある形から色々微調整していきます。

脇でしかつまんでないから、やはり限界値がありますね

特に一番削りたい背中のカーブ線の所は浮いた感じになって、ウエストに向かってシワが発生してます。

なのでこれを解消するために、背中の浮き上がってるところをパターンでたたむことにしました、メンズの後ろ身頃の操作でもよくやりますね。

左が修正前、右が修正後です。

前身頃は謎の切り替えのフレアを削るくらいしか手が打てませんでした。

もう片方にも切り替えがあれば、ウエストを削ることもできたのですが…

ということで、シルエットはこんな感じになりました。

 

ではこの形で縫製していきましょう。

裁断です。

左が前身頃、右が後ろです。後ろはそこまで削ってませんね、背削りも入れたんですけど、このへんが限界でした。

見返し、脇と縫ってポケットも付けます。

ポケットやバイヤスの布は、再利用が難しかったのでカラーシーチングを買って新しく作り直しました。

肩線を縫ってアームホールをバイヤス布でくるみます。

ファスナーを縫って襟ぐりもバイヤス布でくるみます。

 

そしてボタンとループをつけてフィニッシュです!

縫製そのものはそんなに苦労はありませんでしたね。

 

完成です!比較しましょう。

修正後             修正前

横はないんです…すみません。

大分スッキリしましたね~

依頼者の方は背が小さめの方で、車によく乗るとのことなので、フレアを削った分足の開きにくくなったかなと思い、脇にスリットを入れました。

この行為は後日おおいに喜ばれました。スリットは偉大です。

 

それと削った布がけっこうあったのであまり布でシュシュも作っておきました。

この布に思い入れがあったようなので…せっかくですしね。

後日仕上がりに非常に満足されたようで、とても感謝されました。

 

服もまた着れるようになり、その思い出と共に大事にされていくのかと思うと直した側も嬉しいですね。

 

ではまた次回です!

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