TOP » 2016 年 8月 – パタンナーズライフ

2016 年 8月 – パタンナーズライフ

ドレスシャツ研究①

こんにちは。

台風が変な動きをしていたのでかなり心配でしたが、ひと段落といったところでしょうか・・・

初めてみましたね、戻ってくるの・・・ 8-O

 

 

さて、10月期の申し込みが始まりましたが、今回も嬉しい事に残りの座席数がとても少ない状態です!

申し込みをお考えの方はお電話下さい!お待ちしております ;-)

 

 

今回から、ちょっと大作を・・・ :-) マニアックになりますが、お付き合い下さいませ・・・ :-|

 

こんなシャツを買いました :-)

 

ドレスシャツです。古着で以前から狙っていたのですが、今回ようやく購入できました。

手縫いとミシンメイドです :-o こいつをベースに調整して作ってみようかと

値段にするとウン万円になるようですが、古着なのでそこはお安く。

正直スーツを着用する時は少しダメージが多いので、着用できないかなあと思います・・・ :cry:

 

 

さっそく見てみましょう。

 

生地は200番手双糸くらいの非常に薄い生地です。非常に細かいピッチで縫われているため、ちょっと生地が破けそうで怖いです。

 

私は肌触りや柔らかさを求めるなら、薄い生地がいいでしょうが、洗濯がちょっと怖すぎます・・・

実際手洗いでかなり気を使いながら洗いましたが、洗濯機でガシガシ洗おうものなら一発で破けると思います。

 

手縫いの箇所は実際ほどけていましたしね・・・ :-|

毎日手洗い・・・ものぐさな私には向いていないなあと思いました・・・

 

が、ここぞという一張羅をつくっておいて勝負どころで着ること何かこう気分が上がりますね :-)

そんな一着にしてみたいと思います。

 

 

 

前中心のボタンは白蝶貝4mm厚。厚いので割れにくいですが、ミシンのホールだとかけづらくてしょうがないです。しかし、ホールが全て手縫い :roll: 柔らかさが全然違うので、すごくかけやすいです。

4mm厚のボタンを使う時はホールも手縫いでセットで考えた方が良さそうです。

 

 

前端裏は続きの見返しでした。芯も何も貼っていない状態で胸から下が手縫いで止めてあります。

胸から上も縫うと、硬すぎてシルエットを崩すせいかな?

 

 

見返しがヨークに挟まっています。

これも衿ぐり回りをやや固めに仕上げたかったのかなと。

ヨークが手まつりで閉じているので、手縫いならではの仕様です。

ミシンだと難易度高すぎます・・・

 

 

裾前端は謎のステッチ・・・これはちよっと理由が分かりませんでした・・・めくれないように固く、重たくしたかったのかな?

 

 

 

衿が非常に変り種です。

芯が見えています :roll:

途中から表地がのっている状態で、芯は非常に固くパリっとした生地です。地の目は縦に通っていました。

後ろは柔らかく折り返して、前はパリっとしたかったのでしょうか。

 

 

 

カラーステイ入りで身頃の柔らかさに比べるとかなりカチカチです。

 

 

 

衿ぐりのみ手まつりで、台襟端あたりまで手縫いで縫われています。

台襟先は微妙な調整になるのでそのまま手まつりのほうがやりやすかったのかもしれません。

 

 

袖付けは身頃縫製後の後付。(袖を筒にしてからでジャケットと同じ縫い方)

地縫いは運針粗めで少し柔らかくして、縫い代は手まつりですね。

表にステッチのシワがほぼない状態に仕上げられます。

 

 

袖山はこれでもかというくらいイセが入っていました・・・ほぼジャケットです・・・ 8-O

 

 

 

袖口にブランド名の刺繍・・・これも手縫いですね・・・

横にはブリッジ閂・・・手縫いです。

 

 

剣ボロの下持ち出しは続きの三つ折りですね。徐々に細くなっています。

 

 

脇は三角ガゼット。もちろん手まつりですが、表裏を微妙にずらして厚みを軽減しています。

 

総評としてはミシンでこれを全て仕上げると、シワだらけになると思います。

手縫いの方が柔らかく縫うことが出来るので、シワは軽減できます。

所々はミシンで・・・どうしても気になる所は手縫いをしているといった感じでバランスをとっていますね。

 

では次回からシルエットや実際にパターンをおこして少しずつ修正していく様をのっけていこうと思います :lol: 手縫いだから時間かかりますが、お付き合いくださいませ・・・

 

 

 

 

カテゴリー: オシャクレ | コメントをどうぞ

ハイブリッドワンピース

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

いやあ…夏の天気ですね。

最近のゲリラ豪雨には参りますね、突然降ってくるので、濡れ鼠になってしまう機会が増えました。(笑)まあ夏らしい天気といえばそうなのですが…

 

そんな8月の28日に体験セミナー実施の予定です!!希望の方は座席も残りが少ないのでお早目の問い合わせをおススメします!

 

さて今回は市場にあった不思議な形のワンピースの形をちょっと作ってみようかと思います。

形はこんな感じです。

 

前から見ると股下があって、ジャンプスーツのようだが、後ろを見るとワンピースのようになっているという…なんとも不思議な形です、何のブランドかは好きな人にはすぐ分かってしまうとおもいます。

最初この形を見たときに「???」となり、構造がサッパリ分かりませんでした。

手元に資料が無いので、着用している動画をみたり、画像を集めたり、同じブランドの似てる製品を見たりなど、色々調べました。

 

その結果、身頃の構造が二重になっている事に気づきました。

紙で半身の模型を作ってみました。

ジャンプスーツの形の上から、ワンピース風のパーツが後ろ身頃に乗っかってきているような雰囲気です。

 

構造が分かったところで本体をつくってみます。

うう…なんと大きいトワルパーツなんだ…地直しにも一苦労です。

少し丈感とボリュームが多すぎるので調節します。

その後、袖を作ります。

着用して右だけ修正、内側のフレアの分量が多いので削りました。

袖もフレア分量を調節しています。

本番はこれにポケットをつけます。

とりあえず現在の形だけだしました。

なんともいえない形ですなぁ(笑)

ここから実際に縫って変更点がないか確認していきます。

縫製ややこしそうですね~、どうなるかな?(ㆁᴗㆁ)

縫製の様子と結果はまた追ってあげていきますね~!お楽しみに~(。◠‿◠。)

カテゴリー: | コメントをどうぞ

2016年8月28日体験セミナー お気に入りTシャツ修正④

暑い・・・あついのいいんですが、電車のクーラー効きすぎて風邪をひけといわんばかりです :-|

近畿の方がもっと暑いと思うので、皆さん熱中症にはお気をつけて、、、、水分は十分にとってくださいね :-)

 

さて・・暑い中になると思いますが、8月28日に体験セミナーを行ないます!

ホームページなどでも告知はしておりますが、本校はここ数年ずっと人気で(ありがとうございます)人気の曜日は入り難い状況が続いております。

体験セミナーを受講された方は優先的に入学できますので、是非受講して下さい!

継続される方の動き方によっては空き席が非常に少なくなることもありますので、気になる方はお気軽にお電話下さい!

東京校電話番号 03-5473-1519

それではお電話お待ちしております!

 

で・・ですね、暑いのでTシャツを量産して :roll: いるのですが、色々勉強になります。

実際に縫う事がいかに重要か思い知らされますね :-? パタンナーの方は縫製をする時間がないと良く聞きますが、時間が許す限り縫って確認したいものです・・

 

Tシャツを前回は・・・

 

 

 

こんな風に立ってしまっている状態でした・・・これを・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

衿ぐりキレイに収まりました。

やはり生地を変えて土台の身頃が硬い場合は

①伸ばす分量を多くしたり、

②衿ぐりそのもののラインの微調整、

③衿ぐり布の選定

が必要になります。生地変えをする場合は先にこの当たりを先読みして衿周りだけでも縫製するべきだと思います。

 

 

私が着ると・・・


 

 

 

 

ね・猫背・・・

 

今回に関してで言えば、前回の柔らかい生地と違い、布帛に近い生地なので背中の肩甲骨に当たって、やや後ろの裾が跳ねてしまいました。ここももう少し調整が必要だった部分ですね :-?

 

いやあたくさんの生地でいろんなもので縫うのは大事ですね。生地特性を身をもって体験できます :cry:

 

では皆さんもお盆にTシャツ1枚でも縫ってみてくださいね ;-)

 

 

カテゴリー: オシャクレ | コメントをどうぞ