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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2022 年 11月 – パタンナーズライフ
2022 年 11月 – パタンナーズライフ
ダッフルコート解体
もう12月目前で今年も残り少なくなってまいりました・・・
毎年言う「もう終わり?」ですね・・ほんとに早い・・・
今動画用で、ダッフルのパターンを引いているのですが、仕様的にどうしても気になるところがあったので、今更ですが、解体をしてみました
ちなみにもらいものです
↓こんな感じのレディースのダッフルコートです。
年代は2000代のイギリスの有名なメーカーのものです。
多分日本で企画したものじゃないかなと思います。
前はトグルと麻紐を結んでつくった開きの仕様です。結び方があまり見たことないものでした。
他の仕様は、ヨークが表に叩かれていたり、袖にタブが付いたり、フラップ付きアウトポケットだったりと「所謂ダッフルらしい」仕様でした。
袖はダッフルらしくやや高めの袖が付いています。腕を下した時に少しシワになります。
メンズの大きなダッフルとは違い、かなりコンパクトです。
フードは横の切替になっているダッフルで良く見るタイプです。前にチンストラップが付いています。見返しにはテープ状のものが入っていて少し硬くなっています。
調整用のドットボタンやタブは付いていませんでした。
裏は全体的にパイピング始末です。
断ち切りやロックではなく全てパイピングされているので、綺麗です。
そして一番知りたかったところ「前衿ぐり」です。
ダッフルは通常裏が無い仕様が多いのですが、(もちろん裏付きもあります)身頃、前見返し、フード、フード口見返し、ヨークが集まる部分はどう薄く仕上げているのか?
という事が知りたくて解体してみることにしました
まず表裏です。
かなり生地が集まっている事が分かります。
問題は「身頃とヨークで挟む」仕様である事です。そのせいで衿ぐりが割れず、生地が厚くなってしまう部分が出てしまうのです。
あとは疑問に思ったのが「フード端と前見返しはどこまで付いているか」でした。
予想はしていて「そんなに薄くする事に気を使ってなさそう」と思っていましたが、その通りでした
厚くても無理やり縫っています。ただ、まあもうちょっとやり方があるんじゃないかとは思いますが、、、
結果はヨークの位置に切り込みが入っていて、
前端~ヨークまで→見返しと身頃でフードを挟む
ヨーク~後ろ衿ぐり~ヨークまで→身頃とヨークでフードを挟む
でした。
ヨークの端に関しては写真にあるように、かなり雑で結構ほつれてきてしまっていました。そこまでいい仕様じゃないですかねえ・・自身で作る時は他の仕様にしとこうかなと思いました。
袖は裏地が付いています。袖下がどんでん口になっていて、つまんでコバステッチがかかっています。袖山側は表地の縫代にちゃんとぐるり地縫いされていました。
パイピングでも良い気がしますが、、
ポケットは裏にスレキが使われていました。ここのどんでん口はポケット口側で、表からのステッチで貫通して塞いでいました。一般的なやり方だと思います。
あとはフードの切替部分ですが、生地が厚くなる見返し部分だけ割りになっていました。
前衿ぐり周りはかなり厚いのにここだけ何故か気を使っているというちぐはぐな感じ
実際にばらしているところです↓
ちょっと分かりにくいかもですが、ヨーク部分です。
裏地は角丸でカーブしているところだけに付いていて丸い所の縫代はカットしていました。
それ以外の部分は2cⅿの縫い代がついていました。上手いですね
ヨークを外すと切り込みが入ってその縫い代を挟んでいました。かなり生地が厚くなっています。やはりこのままやるにはちょっと厚過ぎる気がするので、せっかくばらしましたが、別案でいこうかな・・・
ついでに紐も調べてみました ・・・が、異常に難しい結び方・・・写真では一切お伝え出来ません・・・
なんとか動画にとってみましたので、そちらで見てもらえるようにしておきます・・・
さてこれだけ調べてみましたが、仕様だけで、色んな事が分かるようになりました!
持っている服をばらしてしまうのは気が引けますが、もう捨ててしまうくらいなら、一回ばらしてどんな構造になっているか見るのはとても勉強になります!
ほぼプラモデル感覚ですね 楽しいです!
皆さんも試してみて下さい!
ではまた!
続・最難関パターン検定1級合格者インタビュー!!
新規の方も慣れてきて、雑談も出だし始めていい雰囲気になってまいりました
パターンの大変さと楽しさ今皆さん同時に味わっていらっしゃる時期です
でも分かるまでとことんお話出来る少人数制なのでじっくりやっていきましょう!
分かれば分かるほど楽しくなりますよ!
ちなみに
途中入学も空席があれば可能なので、是非一度見学にいらしてご相談下さい
まだ間に合います!
ではでは・・
前回に引き続き、パターン検定1級合格者のインタビューです!
お二人目です!
職業→今は別の職業で、元アパレルの生産をされていた男性の方です
パターンの知識や経験がなく、オペラの授業のみで勉強されている方です!
長く通われている方でメンズも挑戦中!
今回が3回目の挑戦
前回は丈感のバランスをとるのに失敗したと悔やんでおられました・・
物凄く練習されていたので今回合格して私も嬉しかったです!
それではどんな勉強をしたか聞いてみましょう!
Q・ルオペラに通われて何年ですか?
6年です!最初は週2回通っていて、仕事の都合も出てきたので今は週1回で受講しています。
Q・なぜ1級を受けようと思いましたか?
3級、2級と毎年連続して受けて、すんなり受かったので1級もと思い受験してみようと思いました!簡単に受かるかな(笑)と思ったら全く受からなくって・・・受かるまで!と思い、3回目に挑戦しました!
Q・どれくらい練習しましたか?
私も去年の試験のあとは通常授業に戻って、大体6月くらいから始めて、9月末頃までなので、3カ月から4カ月くらいです。
ただ家でもかなり練習して、最後1か月くらいは週4型くらいは引いていました!
Q・どんな練習方法でしたか?
私も初めは先生に教わりながら形を作っていく作業から入りました。
1回目の試験ではぎりぎり出来るようになりましたが、速さと修正力が足りなかったと思います。特に袖です・・正直少しでもバランスが崩れるとシワになるのですが、その場で修正する能力が足りなかったです・・後ろ身頃も難しかったです・・
2回目はその修正力は上がって大丈夫でしたが、デザイン画を見てバランスをとる力が足りなかったように感じました・・ちょっと変わったデザインが出ないかおっかなびっくりでしたね(笑)案の定丈感で迷いました(笑)
3回目の今回はひたすらデザイン画を見て、パターンを引きました。
さすがに3回目なので、速度的にはある程度気持ちに余裕をもって挑めましたし、よほど変わったイジワルなデザインが出なければ大丈夫じゃないか、というところまで行けました!
変わったイジワルなデザインが出なければ(笑)
家で作業できるようにしたのはかなり大きかったと思います。大変でしたが、週1回でもやった形を先生と確認するという効率のいいやり方にできたので、回数もこなせたと思います!
Q・大変だった事はなんですか?
デザインバランスの練習の際、着丈2c刻みで、適正なウエスト位置、ダーツの分量を調べるために何型も組んでいた時は大変でした(笑)
研究みたいな感じになって楽しかったのですが、単純に「やる事多いな!」ってなりました・・
Q・本番はどうでしたか?
さすがに3回目なので落ち着いて出来ました(笑)
午前中にはシーチングに写して裁断までは終わっていました。
ただ落ち着き過ぎて、アームホールと袖のパターンのラインが気になっちゃって、時間かけすぎました(笑)
そのせいで、結局最後ギリギリになってしまいましたね!
あとは机が低い!これは真面目に腰にきてしまって辛かったです(笑)
Q・今後の目標は?
メンズをやっているので自分の服を作って自分で修正して色々試してみたいです!
パターンはやればやる程分からない事が増えていくので(笑)スカートあたりもやっても面白いかなと思っています!
インタビューを受けて頂いてありがとうございました!
既にプロ顔負けのジャケットのパターンが引ける方(前回の方にも同じ事言ってます笑)ですが、男の方なので自分の服を趣味で作り続けていきたいそうです!
とにかく!合格して良かったです!講師冥利に尽きます (前回の方にも同じ事言ってます笑)
では来年1級を受験される方に少しでもお役に立てたらと思います!
改めてインタビューを受けてくれたお二人の生徒さんありがとうございました!!
最後に↑ダブルのジャケットのパターンの引き方です!動画を見てイメージトレーニングはほんとに上達すると思いますので、是非お試しあれ!
カテゴリー: インタビュー, パターンメーキング検定関連
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最難関パターン検定1級合格者インタビュー!!
こんにちは!
今年のパターン検定1級の試験がなんと大阪、東京ともに全員合格!
4名受験されて4人合格です!
そこで、今後も最難関の1級の試験に向けて受験される方の為にインタビューをさせて貰いました!ありがとうございます
お2人インタビューさせて貰いました!
まずおひとり目が、
職業→保育士さん の女性です。
以前インタビューをさせて貰った方です!過去のブログで1級練習中と言っていた方です!
アパレルの経験や専門学校なども通った事がなく、服作りはオペラに通われてから始めた方ですが・・・なんと一発合格
それではそんな彼女はどんな勉強をしたか聞いてみましょう!
Q・ルオペラに通われて何年ですか?
6年です!週1回で受講しています。
Q・なぜ受けようと思いましたか?
3級、2級と毎年連続して受けて、目標があると勉強がしやすかったのがありました。なので、そのまま自然に1級に挑戦してみようかなと思いました!
Q・どれくらい練習しましたか?
大体6月くらいから始めて、9月末頃までなので、3カ月から4カ月くらいです。それでも、週に1回オペラで作業をしてって考えるとそこまで長くなかった気がします。そのせいでかなり不安でしたが(笑)
Q・どんな練習方法でしたか?
最初は形が綺麗に出来るまで、ひたすら同じ形を何度も練習しました・・初めは先生に教わりながら形を作っていくのですが、出来るようになってくると今度は1人で通しでやりました。これが凄く大変で・・・衿や袖の細かい修正が自分で出来るようになったのはかなり後半でした・・
あとは、仕事も忙しく家ではなかなか作業ができませんでした。出来ても1時間2時間くらいだったので、隙間時間にオペラのパターン検定2級のジャケットの動画を見たり、ピン打ちの動画を見てイメージトレーニングをしていました(笑)
最後のほうは、オペラで前身頃のボタン・衿・ポケットなどバランスを取る練習をしました。デザインバランスが苦手だったので、その練習でかなりバランスが取れるようになりました!
Q・大変だった事はなんですか?
縫製が苦手だった事です(笑)
1級の試験で最後に工業用パターンを引くのですが、ポケットなどの仕様で「あれ?」となる事が多かったので、もっとしっかり縫えるようになっていれば不安じゃなかったのかなと思いました・・
Q・本番はどうでしたか?
時計ばかり見てました(笑)
それでも午前中にはパターンを引き終わって、身頃のトワルは写し終わるところまでは出来ました。
気を付けた事は、仕様書を書くのが苦手だったのでデザイン画を確認したあとすぐに仕様書を少し記入してから始めました。
あと前身頃のバランスには一番時間を使いました。ボタンと衿、ポケットと丈感のバランスです。ただ、胸の箱ポケットだけはトワルを組んだあとに修正はしました(笑)いまだに難しいなあと思います。
時間は最後10分残ったくらいでほとんど目いっぱい時間を使ったかなと思います。
Q・今後の目標は?
やっぱり縫製が必要だなと強く感じました・・
なのでジャケットの縫製も練習して、自分用のジャケットも作ってみたいです!
インタビューを受けて頂いてありがとうございました!
既にプロ顔負けのジャケットのパターンが引ける彼女ですが、パターンの細かいところまでわかるようになってきてもっと楽しくなったと言ってくれました!
講師冥利に尽きます
一緒に服作りを楽しんでいきましょう!!
では次回ももうお一人の方のインタビューです!
カテゴリー: インタビュー, パターンメーキング検定関連
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