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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2021 年 6月 – パタンナーズライフ
2021 年 6月 – パタンナーズライフ
「台衿と羽衿続きの」えり研究静止画動画 赤ちゃんパンツ②
すこしづつ暑くなってきましたね
今みなさんは買い物の主流はネットでしょうか?
私もネットで購入する事は多いですが、ほんとは買いに行って購入する方が好きですし、その時に得る情報や、発見の方が好きです。
ネットはネットで大事だと思いますが、完全にネットのみはやはり抵抗がありますね・・
昔古着屋に買い物をしにいって直接触ったり着たりした時の発見や面白さがどっかに残ってるんですかね。
かなり前ですが、そんな発見があった古着を動画で紹介したいと思います。↓
たぶん服に興味がある人でもそこまで気にしてないと思うマニアックなところです。
さすがに縫ってるところを外してまで確認するアパレル以外の人は少ないと思うので・・
パタンナーの方もほとんど知らないディティールもありますので一度見てみてください!
では、以前作成していた赤ちゃんパンツの続きです。
やっとかわいい感じの生地が見つかりました
↑こんな生地です。天竺でプリントがしてあるもので少し硬めです。
プリント系をやる時の注意点はプリントのせいで生地が硬くなることがあります。そのせいで思ったより伸びなかったりするので、気を付けましょう
↓パターンです。パンツは大きいので3枚になってしまいましたが、テープでくっつけて使って下さい。
印刷した時、ウエストを30mm幅で設定しているので、寸法がおかしい場合は103%のものを使って下さい。
でわ縫っていきましょう!
ひとまず裁断です↑脇無しの続きパンツです。縫製をするところが少ないのでラクに縫えます!
あとはウエストは別で接ぎました。中にゴムをいれようと思います。
生地が戻りやすいフライスとかにして、ゴム無しでもいいかなと思います。
その時はウエストもう少し小さく設定したほうがいいと思います。アレンジは生地によるかなあと思います。
裾も接ぎにしました。ロックして折り返してステッチでもいいと思いますが、接ぎを入れた方が、ジグザグミシンは使わなくてすみます。お家にあるミシンの種類によって変更してもらっていいと思います。
ポケット口は芯を貼っておきます。
ちょっとかわいさが欲しくて丸くしました。
裾、ウエストは筒にしておきます。これは、2本糸の普通のミシンで地縫いです。
生地の厚みが気になる人は↑のようにポケット口両端の縫い代をカットしておきましょう。
ポケット口縫い代上端にロックをかけて(生地によりますが、今回はそこまで伸びない生地だったのでかがり糸のみウーリー糸を使用しました)
外周にもロックをかけておきます。
先にポケット口にステッチをかけておいてから、アイロンで折ります。縫い代ちょっと折りにくいですが、縫い代をギョーザの皮みたいに均一に折りましょう
ポケットを叩きます。柄が気になったのでかなり合わせました
あとは、前後股ぐり、
股下の順に縫い。
ちなみに股ぐりは破けやすいので2本糸の普通のミシンで股ぐり部分のみ短い距離を中縫いしています。
裾を接ぎます。少し伸ばし縫いにしているので、ちょっと形はきゅっと絞った感じになります。
接ぎは斜めにしているので厚み軽減出来ています。
最後にウエストゴムです。
巾の狭いゴムを入れるので、先にゴムを↑写真のようにバッテンでステッチをいれて。
ウエストに入れて・・
一気にぐるっと接ぎます。
出来たら、中のゴムが動かないように最低でも1箇所くらいはステッチでおさえていたほうがいいかなと思います。
あとアレンジとしてはゴムとウエストの巾を一緒にしておいて(ゴムとウエスト同じ形)一緒にぐるっと縫うでもいいかもしれません。いろんなアレンジはあると思いますので色々試してほしいです。
完成です
いちおう80cmくらいの大きさのものですので、体型的に合う人は是非縫ってみて下さい
生地は出来れば、「縦横どちらにも伸びやすく、ある程度、厚めのもの」がオススメです。
特に縦にも少し伸びがある生地設定ですので、横だけだと運動量が足りず、後ろのウエストがちょっと下がるかもしれませんのでご注意を。
今回つくって、簡単に縫う方法とクオリティのバランスを考えましたが、色んな方法があります。
ミシンの種類があるなら、選択肢は増えます。参考のパターンを載せておくので、ぜひ色々ためしてみて下さい
スウェーデン軍50sジャケット➂
梅雨入りしたはずがあんまり雨が降らなくて、快適ではあります
ただ降らなかったら降らなかったでせっかく用意してた雨用品の出番がないというへんな悩み。水不足になっても困りますしね
緊急事態宣言も解除されてから見学者の方が少しづつ増えてきています。
ホームページやこちらのブログ、動画でももちろん雰囲気は伝わるかと思いますが、実際に来て頂いて質問、授業の仕方を見てもらうのが一番いいかなと思います。
気になった方はお気軽にお電話して頂いて空いた時間に見学是非どうぞ
↓ちょっとでも雰囲気が伝わるかなと思いますので是非見て下さい
部分縫いの裏地無しベンツの袋縫いです。
こちらのブログでも一度紹介していますが、簡単で綺麗な仕様です。
専門学校などではあまり教えてくれないような事で、実際の既製品で工夫されているなと思うものを研究、紹介しています。
パターンや縫製手順を説明したりちょっとした意味も伝えるように工夫してますので是非見てみて下さいね
ではでは前回のジャケットの最後です。
パターンを
全体のサイズ感は変更せずに体型のクセを加えて、全体的に少しカーブを押さえる。
という事をしてみました。ちなみに生地はツイルのコットンで、少し加工がしてて柔らかめになっています。元のサンプルに近いです。
結果はコチラ↓
うん結構うまくいきました。
袖の後ろはスッキリ。あまりひねりすぎていない、今売られている感じの袖に近くなりました。
前回失敗した内袖のねじれも、パターンと地の目を修正する事で横に入ったシワは消えてすっきりしています。ああ良かった
身頃側まで影響していた多すぎる袖の運動量を身頃にもってくる事も出来ました。
後ろ袖のぼこっと飛び出ている感じも少なくすることが出来ています。
後ろ身頃の逆三角形すぎる形もすっきりしました。(まあこれは生地が柔らかい事もありますが)
パターンはコチラ↓
点線が以前のデニムのものです。
①前のカーブがきつかったのでゆるく
➁前の衿ぐりが浮きすぎていたので少なくして前下がりをつけて
➂ウエスト絞りを少なく
④鎌底を下げて中にシャツなど着用できるように
⑤後ろ身頃アームホールを浅くして運動量確保
⑥後ろ肩イセ量多くして肩先後ろのアームの余りをフィットさせる
⑦袖は少し細く
大枠は上記のような修正をしました。
あまりバランスは変更したくなかったのですが、標準体型から私の体型に変化させると結構な修正になりました
袖はすっきりさせて身頃で運動量確保も結構バランスが難しかったです。
やってみて分かりましたが、昔の服(ヨーロッパの50sくらい)は袖側で運動量を異常にとるようです。どの服をみてもものすごく後ろが余っているのがほとんどです。
見た目の綺麗さよりも機能面を重視していたのかもしれません。(今の感覚とは美的感覚は違うと思うのでなんとも言えないですが)
あとはアームホールの傾斜がきついおかげで袖山があまり高くなくても袖側にシワが出にくいのはメリットかなと思いました。袖山のイセを入れるところがバイアスになっているのでイセは入れやすいですしね。
↓前回デニムで作製したものです。
全体的に少し丸い印象で身頃も絞っている感じはおさえています。
生地が柔らかいのもありますが、かなりイメージ違いますね。
衿はボタンをとめるとこんな感じです。後ろに若干ツキジワが出ていますがちょっと姿勢を変えると消えました。そこまで問題ないかなと思います。喉辺りの苦しさと浮きすぎている感じは修正出来ています。
実際衿を立てると消えました。
アームは若干の落ちシワが出ていますが、裏無しで見返しも何もないのでお許しを
アームに伸び止めの5mm幅くらいの綿テープとか付けてたほうがよかったかもです。
肩回りはシワ無くスッキリしています。全体に乗っかる感じがするので自分の体型に合ったものが出来たかなと思います。
袖はねじれが無くなり、スッキリしました。袖後ろの不必要な運動量は削り、身頃側でゆとりを入れています。
前端のラウンドはかなり抑えたのでそこまで泳いでいません。カジュアルだったらそこまで気にならないかなと思います。
因みにアームホールの傾斜はある程度生かしたかったので、広すぎた前天幅はダーツを取って処理しました。昔のパターン本やフランスの古着なんかでよくみられるやり方です。量が多いとダーツ先が飛び出て見えるし、内側過ぎると衿が返った時に見えるので、この辺りにちょっとだけとってみました。
縫製の仕様は昔何かでみたやり方で(どこかのハイブランドだったと思います)裏袖をアームホール縫代で中縫いにしました。
結構難易度高いです
「アームホール半分くらい地縫いしてから、袖口からアームホール引き出してきて残り半分を縫う」というかなり強引なやり方です。袖口が大きいメンズならではのやり方かなと思います。
ちなみにホールは練習中の手縫いです まだまだ練習が必要ですね
今の服とパターンが全然違うのでやはり新鮮です!
やってみて分かる事や、今の服のパターンがなぜその形になったのかを考えるいい機会でした。どちらがいい悪いというよりこのパターンの引き方を考える事がいろんな理解に繋がると信じて他にまた何か面白いものがあれば紹介したいと思います!
ではまた次回!!
部分縫い動画 シャツポケット(パッチポケット)、スウェーデン軍50sジャケット➁
梅雨入りしたかと思ったらそうではなかったようですね・・良く分からない今年の天気。
一番体調を崩しやすい時期なので皆さんもお気をつけ下さい・・
新規で入られた方も少しずつ慣れてきて線が綺麗になって細かなタッチでパターンを引けるようになってきました 最初は大変ですが、頑張りましょう
↓こういった動画も作製してみました。
部分縫いの動画です。
キレイに作るちょっとしたコツや工夫を説明しているので、是非一度見てやってみたいテクニックがあれば試してください
今後も動画は色々企画しているのでお楽しみにです!!
では、前回のスウェーデン軍50sのジャケットをさっそく作ってみました。
↑パターンはこんな感じでした。
特徴はやっぱり前身頃がカーブして前の天幅がすごく広いところ。昔のパターンの本にこんな感じのパターンが多く残っています。
袖が少し謎で内袖側の地の目がややバイアスでした・・左右同じ地の目だったのでわざとなのか?これはちょっと検討が必要なのでやってみることに。・・・これが後で痛い目を見る事に・・・
肘も異常に膨らんでますね。運動量にはなりますが・・
後ろ袖山のラインが緩くアームが余る原因になっていたのでこの辺りは少し減らしつつ運動量は他の所で確保したいと思います。
・・・で仮で縫ってみました
ああ!失敗・・・
内袖バイアスにするんじゃなかった・・・嫌な予感はしていたのですが・・・
袖がねじれて外袖側にシワが入ってしまいました・・ :-これは地の目読み間違えたんでしょうか・・
失敗してしまいましたが、生地をガッチガチにしたので不具合や変更したいところも見えやすくくなったので良かったです。まあなぜバイアスにしてはいけないか実証できたという事でお許しを・・
サイズ感は合っているのですが、体型に合っていません。あとこのパターンはやはりウール設定で作製されたものを無理やりコットンに置き換えて作られたものだと思いました。
首の後ろが当たって少し痛いです。
衿も開いた時チョット浮きすぎですね。
やっぱり気になる・・・。内袖側の地の目がバイアスになる事で下に落ちた時捻じれて外袖側に影響が出てしまっています。もちろんガチガチのデニムでステッチもダブルで入れてしまったせいもありますが・・
体型(私は猫背前肩なので)のせいで袖の振りが強くなりすぎているのが分かります。手の前に空間が空きすぎているのは合ってないせいですね。
衿の横のシワも首の後ろに圧迫感を感じ、前の衿ぐりが浮きすぎて、シワになっています。
アームの後ろ部分も多いですね。もう少し少なくしてスッキリさせたく思います。
実際に体型のせいと分かる様に思いっきり胸をはって(反身)みました
衿ぐりの浮きは少しおさまり、袖口の離れ方も改善しています。
なのでパターンとしては
全体のサイズ感は変更せずに体型のクセを加えて、全体的に少しカーブを押さえる。という事をやってみようと思います。
もちろん内袖の地の目は戻して・・・
因みに前のラウンドはやはりボタンを留めると端が波うちました
ここもちょっとおさえて目立たなくしようかな・・
結構難易度高いですががんばってやってみようと思います!
ではまた次回!