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2016 年 12月 – パタンナーズライフ

様々なお直し②

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

もう年末かあと思うと本当に一年一年早いなあと思います。

今年は本当に色々ありましたよね…そのせいで早く感じるのでしょうか?

 

さてさて、今回は前回終わりに言ってましたパンツのウエスト寸法出しです。

今回のパンツは後ろ中心で寸法だしをしたいと思います。

 

事例②パンツのウェスト寸出し

パンツのウエストがきつくなったから大きくしてくれーというのはよく聞く話です。

ただ脇で足したりするとシルエットが大きく変わったりするのでそこに拘りがある方は慎重にならざるおえないですね。

 

ただ、良いパンツはそういう事を想定して、後ろ中心の縫い代を多めにとっているところがあります。値段のはってるものはけっこう多いです。

 

今回はこのチノパンです。

 

二本ありますが、右ははすでに一度お直しされてるので、やるとしたらギリギリでした、本来は左くらいの縫い代がついています。

 

ここで構造の説明。

こういう見返し(裏ベルト)の背中心にも縫い目が入ってる場合、解くのは

見返しを止めている一部と背中心だけでいいです。なぜなら…

つながっているからです!

変にベルトを外して寸法を合わせる必要はないです。

本当にスグできますし、素人の方でもやりやすいように最初から配慮して縫ってあります。

あとは大きくしたい寸法分縫い代を伸ばして縫うだけですが、自然と元のまたグリ線とつながるように気を付けてぬいましょう。

慣れてない方は先にチャコでガイドラインのように線を引いた方が綺麗に縫えると思います。

少し長めに地縫い線を重ねておかないと強度的に心配でしたので私は10センチくらい重ねました。

 

縫えたらしっかり割って、ベルトのステッチなどを入れ直します。

はい、完成ですね。短時間でできました。

長年使ってきたパンツですとこのように前の地縫い線のスレがやはり目立ちます。

使っていく分にはさほど気にならないとおもいますが、どうしても気になる方は染色で染め直しなどを行うくらいしか対応できないのかなと思います。

染色ペンなどで合う色があればそれを使うのもいいかもしれません。

※発色を試すときは、あまり布や見えない縫い代などに縫って確認したほうがいいとおもいます。

自分で混色できるやつもあるので是非探してみてください。

 

今回は以上になります。

次回は同じ直しでもシルエットなど根本的に直す場合は、というケースでやっていきたいとおもいます。お楽しみに

 

今年も本校、本ブログ共にお世話になりました!

また来年もよろしくお願いいたします。

 

 

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ドレスシャツ研究④

師走で気づいたら今年もあと10日あまり・・・

やり残したことを終わらせたいですね :-|

1月に入るともう4月からの入学準備などで忙しくなるので・・・

 

 

ということで、やり残しのシャツです。

年内に終わるか・・・ :-|

 

ひとまずトワルで検証 :-)

!!・・・衿回りの寸法見間違えていた・・・むむむ

衿が開いて肩先が外に逃げてしまった・・・

しかし、生地でかなり変わりますねえ。

 

袖の後ろのイセは大量に入れましたが、生地がシーチングなため落ちてしわにはならないですね。ジャケットみたい・・・このあたりは実際の生地で確認してみます。

 

 

袖山はジャケットみたいです。イセの量が多いので、縫製が非常にし難いかったです。工場さんは絶対やりたくないだろうなあ。やはり手縫いならではのパターンですね。

 

運動量はもう少しあってもいいですがあまり入れるとあまりじわになります。

 

ここが・・・むむむ、衿まわり寸法見ると半身で0.5cm見間違えていました、、どちらにしても首回りが苦しすぎ過ぎるのでもう少しゆとりを入れようと思います。前天幅足りてないですね・・・

あと衿やっぱりでかすぎ・・・

 

肩線は実際ハンドでやってみました。地縫いのステッチの糸をからめるように手縫いをしていたので見た目は綺麗でしたし、動きが出て丈夫に思います。

実際この部分の糸は全く傷んでいませんでした。

 

アーム周りのステッチもハンドでやりましたが、しわがない状態です。

本番はもう少し緩めにしてもっと柔らかいアームにしようと思います。

 

 

後ろの衿が2、3mm離れていますね・・もっとピッタリ沿わせないと。

 

 

この部分は相当伸ばし縫いされているのもあって不安要素があったところです。

サイドネックが2、3mm狭く、後ろ下がりも多すぎたせいで、台衿の後ろが下がっています。

台衿の形はカチカチでそこまで大きく外していないはずですから全て衿ぐりが原因です。

衿ぐりをかなり伸ばしたので衿自体が首にフィットしています。ただ窮屈さの原因でもあります・・・ :-|

 

衿ぐり寸法も0.5~1cm位大きくして衿ももう少しコンパクトにしようと思うのでここは時間をかけたいところです。衿を何度も引くのは大変ですが、ここでCADにラインを取り込みます・・・

パタパタモードくん」の出番ですね ;-)

次回はお勧めソフト、「パタパタモードくん」とパターン修正です ;-)

 

 

 

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様々なお直し①

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

12月…年の瀬が近づいてきましたねぇ…

忙しさのあまり弟子だけでなく、師匠も走らすという師走です。

 

先月の特別講習でリフォームやお直しの事を生徒さんとお話しましたが、やはり皆さんこういう場所に通っていると、家族や知人に色々なお直しを頼まれるそうです。

 

やったことなくて困っている…というお話もきくので、ちょくちょくこちらのパタンナーズライフで身の周りから頼まれるお直しの事例を参考に、皆さんのお直しライフに役立ててもらえればと思います。

 

事例①袖丈と着丈のお直し

記念すべき最初は、メンズのネルシャツのお直しです。

 

最近のブランドは、特に袖丈が長く感じるとのこと、依頼者は昔ながらの日本人体型というか…まあ足も手もちょい短いそうで、服も決まったところで毎回買ってるそうです。今回は頂き物でサイズが合わないとのこと…サイズ感は大事ですよね。

 

まあ私も最近のブランドは長めやと思います。最近の若い子はスラッとしてる子が多いですけど、おっちゃん層からしたら、キツイ、長いという声をよく聞きます。その辺基準がブレてきてるんちゃうかなーと、まあそんな話はおいといて、モノはこれです。

まあ、普通のネルシャツですね。

(申し訳ない事に、直す前の全体画像がないのでこれは完成したものです。)

こちらのシャツの袖丈8センチ、着丈を6センチほど詰めてほしいとのことでした。

 

けっこう切るなあと思って、どう直すのか決めます。

着丈はそのまま平行だと脇の食い込みが上に来てしまいがちですので、裾線の形状を変更し、縫い直すことにしました、

袖ですが、これは…本来袖の丈詰めといえばアームホール側で削るのが常ですが、そうすると縫代の不足、また今回脇と袖下一気縫いでタコステッチがかかっており、このミシンステッチでは一目ほどくと連続してほどけていってしまうやつなので、あまり変に触りたくありませんでした。

まあ重ねて縫えばほどけませんが、見栄えが大分変るので、今回は袖口側で短くすることにしました。

 

幸い、あきの仕様は簡単なイッテコイ始末

増えるであろうカフスとの差寸は、タックを増やすことで解決をはかります

 

まず、裾の線をチャコで直接引きなおします。無地だと何か型をつくって載せてひくほうが左右対称にしやすいでしょうが、今回はチェック柄なので、それをマス目代わりにひきます。

こういう時は柄物が助かります。縫い代を付けて裁断です。

前立ての縫い代が重なるところは、内側の分だけ切って、厚みを調節です。

布がしっかりしてるので縫いやすいです。きっちりアイロンで折って形を調節しながら縫いましょう。(裾は目立つので丁寧に!)

袖はまずカフスを外し、パイピングを外します。

出来上がり線と縫い代を付け、その削りと同寸法止まりを位置を上げます。

袖の明き止まり位置は腕の構造上、平行に上げないと逆に明きが狭すぎるので上げときましょう。

裁断をし、先ほど解いたパイピング布をつけ、タックを増やして寸法をカフスと同寸になるように調節してからカフスをつけます。

 

最後に閂止めです、ステッチを4回ほど重ねて代用です。

お直し完成です!同じ日本人体型の後輩に来てもらってチェックです。

後日、依頼者に渡すと、直したとわからないくらいだと喜んでおりました!

あまり布は一応依頼者に渡して、いらないようならもらってます。貯まってくるとパッチワークの布にしたり、ミシンの調節用に使ったり、掃除布にして無駄にならないようにしております。

 

と、いうわけで、今回は裾側のお直しでした、アームホールでの丈詰めも入ってきたら上げようかなと思います。次回はよくあるズボンのウエスト出しがあったのでそれを上げるつもりです。

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