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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2016 年 6月 – パタンナーズライフ
2016 年 6月 – パタンナーズライフ
2016年トレンド講習ワンピース(縫製編)②
こんにちわ!
偏った天候にうんざりですね・・・
じめじめしていてパターンも引きにくいです・・・
さて・・・今回は講習を受けてもらった生徒さん向けといった内容です。受講された方は見てくださいねーー
前回の続きで細かい縫製をお伝えしていこうと思いますが、いかんせん縫い目が見えにくいです ご容赦を・・・
ベント部分です。
裏無しなのでキレイに仕上げようと思うと複雑になり、縫製手順もややこしくなってきます。
難易度の高いところはを説明しますので、
受講された方は写真と縫製手順書を照らし合わせながらみてくださいね!
後ろ中心を地縫いし、縫い代をカットします。(折り伏せの縫い代差です)右高ですので右の縫い代をカットしましょう。今回は0.5cmにカットしました。(結果が0.5cmです)
縫い代を包んでおきます。幅が広ければこちら(かぶせる左身頃縫い代)もすこしカットしてもいいと思います。
切り込み箇所をカットして(左の縫い代のみ)
先に下の三つ折りを縫っておき・・・
最後は包んで四角にステッチです
手順が以外に面倒です・・・
あとはヨークで前身頃を挟む前に、前身頃と前見返しを地縫いし、0.5cmステッチを前端にかけておきましょう。
これは・・・
ヨークに前身頃と前見返しを流しこむためです。
通常の縫い手順とはちょっと違うので注意してくださいね
あと難しい手順はポケットですかね・・・
袖山と身頃を縫った後、袖下一気縫い前にポケットを作ります。
袋布と前身頃をコの字で縫い切り込みを入れて・・・
切り込んだ所をロック始末します。そのあとひっくり返し・・・
コの字で0.5cmステッチをかけます。
あとは向こう布と袋布を外回り袋縫いして、袖下から縫って、折り伏せ縫い。
という流れです。
そのほかに難しいところはありませんが、以上3箇所は注意してください。
講習に参加された方は是非、是非縫ってくださいね!
裏無しで簡単そうに見えても仕様によっては手順が大きく変わったりします。パターンを引く際は「なんとなく縫えるんじゃない」ではなく紙でもいいので縫う手順を必ず確認しましょう!出来ればサンプルで縫うとより良いです!
それではまた!!
2016年トレンド講習ワンピース(縫製編)①
一気に蒸し暑くなってきましたね
暑いのはほんとにかんべん・・・電車ですごい気を使うんですよね・・・
でも女性の方って冷え性の方が多いと思うんですけど、夏場でクーラー大体効きすぎて風邪引くっていいますよね?私は暑がりなので、分からないんですが・・・
そのせいかは分からないですが、今年は羽織るものとして、コートっぽいワンピース多いみたいです
今週日曜日に開催した講習がまさにそんなワンピースでした
私はアシストでさらっと夏っぽい生地でサンプル縫いしました。
そこで出た生地による修正や縫製手順なんかを補足説明していこうかなと思います
いやあ大変でした・・・
何が大変ってホントはボーダーの生地をストライプ使いするという・・・
しかもけっこう洗いのかかった地の目歪んでいるものでした(縦より横のほうが大体歪んでいます)・・・・。
1パーツずつ丁寧に地直ししてから裁断しました・・・。
糸は♯90シャペスパン
針は♯9
テフロン押さえで縫いました。
シルク形状やテトロンだと滑って生地が動いてしまいました。なので毛羽立っているスパン糸で縫製です。
結果がこちら
爽やか!
では、ちょっと修正がいるなという部分を。
実際にはもう少し固めの生地を想定していましたが、柔らかく地の目も横使いのため、ややダレてしまいました。
とくに前見返しと身頃の縦の差が気になりますね。
見返しもやや幅を広くして脇側で少し削って、フレアの量を調整するべきだったなと思います。(見返しの芯もちょっと固かったです)
薄くダレる生地の場合は特に注意ですね・・・
前のフレアがやや多く中心に集まっていますね。
後ろはそこまでフレアは出ていません。
ヨークのカドは難しかったので慣れてない方は縫う際、さっと縫わずに丁寧に地縫いを2回に分けていいと思います。(1回カドまで縫って、確認してから)
袖です。ここはシワが気になるので、折り伏せではなくロックしてコバstにしています。折り伏せだとちょっと硬いですね。きれいにドレープしなかったと思います。
レディースっぽい考えですね。(男の私は強度の事を考えて折り伏せにしたがります )
次回はもう少し縫製の手順的なところを説明して行きます!
皆さん温度差で風邪をひかれないよう!!
お気に入りTシャツ修正③
以前作製したTシャツを
天竺(代表的なTシャツの生地)→鹿の子(ポロシャツの代表的な生地)
で同じパターンで作製し、失敗してみました。
下の写真はふざけてないですよ
衿ぐりがつまった(ぐるりで身頃衿ぐりが45cくらい)のもので作製したらこうなりました。
さすがにこうなることは分かっていましたが、失敗したらどうなるかなと思いまして。
頭が入らない以外には・・・
この衿ぐりは共生地で(鹿の子)でやってみました。
わかりやすい「駄目さ加減」です
しわしわですね・・・縦横の伸び率が天竺に比べて低すぎる鹿の子で作ってしまうと布帛のような現象が起きます。
アイロンでキレイにしても戻りますからこれはパターンと生地がマッチしていないということになります。
この組み合わせ
衿ぐり寸法45c(身頃のえりぐり)
共生地(鹿の子)という組み合わせはちょっと実現できません。
ポロシャツは前に明きがあるのでもっと大きな衿ぐりになるから着用できますね。
鹿の子でニットと言っても、もう少し衿ぐりを大きくしないと着ることが出来ません。
では単純に衿ぐりを1c平行に大きくしました。
うん・・・着用はできますが・・・
立ってます
これは生地が戻っていないですね・・・。
生地が伸びないので、フライス×天竺でうまくいっていた衿ぐりの寸法に対して87%で作りました。が、縫うのも大変です(伸びないので、むしろ衿ぐりをいせ込むように縫ってしまいました)。
これはフライス×天竺の時には見られないことですし、実際に縫わなければ、マッチしているか分かりません。
次回は衿ぐりの生地をフライスに変更してやってみようと思います。
ちなみに袖はコイツ。袖口がはねにくいのがちょっと気に入ってます。
あと珍しい縫製の古着を
下着ですね。
かなり深い衿ぐりです。古着は結構前下がり強いものが多いですね。
衿ぐりのカーブが浅いので縫製的にはラクだったろうと思います。
端をロック(よくみるとチェーンになっているのですが)なのかどうなのか判断できない変わった縫い方で伸びを防いでいます。
袖口の編みは3段階になってます。もう伸びきってしまっていますが、製品ができたての時は腕に程よくフィットしていたと思います。
現代ではあまり見られませんでしたが、拘ったブランドではこの編み方を再現しているところもあります。(マニアック・・・)
袖下は無いので所謂丸胴です。
裾は前にやった天地始末ですね。けっこう雑です
前立て裏は雑な仕様です。布帛の生地で伸びを防いでいます。
前立て下はタックになっています。
これはミスで噛んでいるのではなく、前立て縫製上切り込みを入れるのでそこが破けないようタックにしたという意図的な仕様だと思います。
さすがに丸胴(個人ではなかなか手に入らない)ですし、この服を作りませんが、昔の服は手の込んでいるものが多いので、珍しいのが手に入ったらまた。
作れそうだったらやってみようと思います!
では!