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東京のアトリエ講師のこだわりや、物作りの様子をお知らせします。ファッションの情報やイベント告知も行います。
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2023 年 5月 – パタンナーズライフ
2023 年 5月 – パタンナーズライフ
着物リメイク 巾着②
皆さん、こんにちは
ラジオを聞いていると新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」の主題歌が流れていていました
梅雨はジメジメしていてあまり好きではないですがこの曲が1番に合うのはこの時期なので梅雨も悪くないなと感じます(^^♪
さて少々期間が空いてしまいましたが着物でリメイクして作った巾着が完成しましたので紹介いたいと思います(^^)/
今回巾着の口を中表で縫い合わせる所からです
この時どんでん口として4㎝ほど縫い開けておき、表に返して上端をコバステッチで叩きます
あとはループに紐を通して完成です(*^▽^*)
普通の巾着とは違いループに紐が付いている巾着は信玄袋と言い浴衣を着た際に使用する事が多いそうです(^^)/
まず1本通して反対側から同じようにもう1本通し両側から紐を縛って完成です
信玄袋は紐を縛った時に寄るひだが特徴的ですよね
紐の先端はダイヤモンドノットと呼ばれる結び方をしました
通常の結び方とは違いダイヤモンドの様な結び目に見える事からこのように呼ばれています(^^♪
今回私が結んだダイヤモンドノットは1番簡単な結び方でしたが他にも色々あるので試してみたいと思います!
↓黒だと分かりにくかったので違う色で結んだ物がコチラです
ループの位置によって絞った時のひだの寄り方も変わってきますのでアレンジ方法も様々です!
梅雨が明けたら浴衣に手作りの信玄袋で夏祭りに足を運んでみてはいかがでしょうか(*’▽’)
鞄のちょっとリペア
もう4月から2か月経とうとしております・・・
今年もあと半年ですよ・・・
なんか色々焦ってしまいますね・・
そういえばコロナも少し緩和されてちょっとづつですが、生徒さんの数も増えてきたように思います
今、一部の拘った服は高いので(多分未来はもっと)、服を作る事が出来る事はもしかしたらお得かもしれませんね 出来る人がどんどん減っている印象がありますし、、、
仕事にしなくても非常に面白い趣味だと思うので、皆さん興味がある方は是非見学にお越しください!!
そして動画も充実しておりまして↓
パターン検定一級の試験対策用にこんな動画も用意しております!
超貴重な情報もありますので是非受験される方はご覧ください!!
ほんとに貴重ですよ
さて唐突ですが、最近鞄を買いました
作ればいいじゃないかと思われるかもしれませんが(笑)ここのブランドさんが好きで、ただのファンです(笑)
モノはもちろん良かったのですが、どうしても機能面で気になったので、買ってすぐリメイクしました
↓かなり大きなトートバッグを購入したのですが、私はあまり手提げで使う事が無く、肩に掛けるか、斜め掛けするかしかしないのです・・・
↑変える前の状態です。柄と大きさが素敵な鞄です。
袋縫いにして固くなっているおかげでそこまで型崩れしない優れものです
表のチェックはビニールなので、少し雨が降っても気にならないです。
さあそんな素敵な鞄なんですが、持ち手が短くて「手提げ」の状態でしか使えなかったのです・・
どうしても使いたかったので「アレンジしよう!」と購入を決定。肩掛けと斜め掛けどちらもいける様にしました。
↑外す前です。結構小っちゃいです。カバンのサイズからすると、これ以上長い場合は身長が低めの人は地面に擦ってしまうからかなと思います。カバンのサイズを優先したのかなと思います。
外していきます↑
ここはビニールなので針穴が残っていますから、完全に同じ箇所にステッチを入れようと思います。
新しく生地が必要なので、「かなり近い生地は沢山ある」と思っていたので、案の定ほぼ同じ生地はありました。
「オックスフード」です。
これで鞄を作るのはセンスが良いなあと勝手に思っています(笑)
柔らかい素材でそこまで重さは感じません。
ただ鞄作りの注意点は柔らかすぎると機能面で劣ってしまうので難しい所です。
この鞄は「表のビニール」と「袋縫い」で形をしっかり保っています。
良く出来ています。
褒めちぎるのはこれくらいにして
ついでに中にポケットを足してみました。
持ち手が長くなると、今度は底に手が付かず、ものが取り出し難くなるので付けました。
ちなみにA4サイズがキッチリ入るサイズにしています。
開きやすいので、クリアファイルを常に入れております(笑)
↑持ち手を長くしてこんな感じになりました
地面に当たりそうですが、ギリギリ大丈夫でした。
腕が入って満足です!これなら使い勝手が良くなりました!
持ち手の幅は広いですが、生地が柔らかいので、結構持ちやすいです。
斜め掛けも付けました
上が手を底に当てている状態です。取り出しやすいです。
下はあとで付けてみたポケットの底です。
ここにサイフなどの良く取り出すものを入れています。
使いやすいです
最後に斜め掛けで長すぎると歩いている時に足にバタバタ当たって嫌なので、斜め掛けの時は縛って短くし、中のものを出す時は外して使っています。
こんな感じで色々考えてリメイクしてみましたが、
「身長」「腕の長さ」「使い方」「何を入れるか」「どういう用途なのか」
は鞄の場合は考えておかないと「使わない鞄」になってしまいます。
特に大きなサイズの場合は「身長」「腕の長さ」は意識してリメイクしてみて下さい。
個人的には「各身長毎の鞄のサイズ」があってもいいんじゃないかなと思っているくらい「持ち手」と「鞄のサイズ」は重要かなと思っています
皆さんも鞄を作る場合はこういった所を気にして作製してみて下さいね!!
ではまた次回!
2023PM検定2級①
皆さん、こんにちは
マイブランドの方でも告知しましたが
この度LE・OPOERA東京校では渋谷の老舗生地屋さん『TEXTILE WORLD TOA』さんに生地について協力して頂く事になりました!
生地選びを迷っている生徒さんも多いので生地のプロの方に協力して頂けるのは大変うれしいお話です(^^)/
今後TOAさんの生地を使った作品をブログで紹介していきますので是非チェックして下さい(^^♪
↓『TEXTILE WORLD TOA』さんのHP
今年行われるパターンメイキング検定2級の参考作図を紹介したいと思います。
↓1型目のデザイン画がコチラです
4面体のダブルのジャケットです
ボタンやポケット位置、ラペルの大きさ、ボタンの間隔、持ち出しの幅、前下がりの分量、前端の角度のバランスを取るのが非常に難しいデザインでした。
↓寸法です
着丈 = 55cm
肩幅 = 40cm
バスト = 94cm
ウエスト = 81.5cm
裾周り = 99.2cm
袖丈 = 58cm
袖幅 = 33.2cm
袖口 = 24cm
袖山 = 16.7cm
ボディはキプリスの9ARです
↓パターンです
ウエストダーツは後中心(背削り)で10mm、後ろの切替35mm、脇18mm、前12mmです。
デザイン画を見ると前身頃の切替線、ラペル外回り、ボタン位置の間隔が広いので切り替え線を少し脇側に設定しています。
ダーツの分量はトワルを組んだ際に多少異なると思いますので参考としてお考えください。
サイドネックは4mm削っています。
後肩で6mm開く設定で展開しています。
バストダーツは衿ぐりで3°開いて、1/4残しで処理しています。
後ろ肩とバストダーツの処理する分量を決めておくと、試験本番でも同じAHが引くことができ袖作図もスムーズに出来ますので、練習の時にバランスの良いダーツ処理分量を見つけておきましょう。
↓袖山です
イセは全体で38mmです
イセの分量は参考値ですがあまり多くし過ぎると、ピン打ちの際にシワになりやすいので注意しましょう
↓衿です
衿腰25mm、衿幅42mm、衿の開きは22°で設定してます。
今回のデザインはラペルが大きいのでバランスを考えて少し衿幅を広めにしました。
ラペルと衿外周りのライン、ゴージラインの位置、開く分量のバランスを取るのが非常に難しかったので何度も練習して対策しておきましょう。
↓前身頃です
ボタンの大きさは23mmで設定しています。
ボタンやポケット位置、ラペルの大きさ、ボタンの間隔、持ち出しの幅、前下がりの分量、前端の角度のすべての位置を考えて設定しないとバランスが崩れるので非常に難しいです。
本番でバランスを考えながら作図する時間はないのでトワルを組んで自分なりのバランスを決めてから試験に臨みましょう。
↓提出用パターンです
名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!
↓完成トワルです
袖丈が58cm(これ以上短くは出来ない)で、絵型の袖丈からの差で着丈を決めると前身頃の衿、ポケット、ボタンなどの縦横の比率のバランスが取れません。
ここは難易度が高いので、ある程度の寸法バランスを出しておいた方がいいでしょう。本番でバランスをとるのは難しいと思います。
ラペル返り止まりの位置は絶対覚えておいた方がいいです。
今回はバストラインから12.3cmくらい下の位置に設定しています。
↓工業用パターンです
提出は縫代なしパターンになりますが、工業用パターンも参考にご覧ください.
工業用パターンを理解しておくと作図や提出用のパターンへの理解もより深まりますので見ておく事をオススメします!
2級の実技試験までまだ時間はありますので筆記試験とバランス良く勉強して本番に挑みましょう!
カテゴリー: KJ, パターンメーキング検定関連
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