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2017 年 4月 – パタンナーズライフ

ダッフルコートの襟ぐり周りの仕様

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山ぎは少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる…

と、春は明け方が良いそうですが、春眠は暁を覚えずなので

良い物を見るためには努力を惜しんではいけないのだという先人の教えに共感を覚える日々です。

 

前の冬にですが、ダッフルコートの襟ぐり(フードの付け根)の仕様がふと気になった時期がありました。

家にあるダッフルをみてみましたが、私が知りたいのは裏地無のダッフルコートで、

それが本来の船上のオーバーコートとして使われていたダッフルとしての源流だと思いあるべき形かなと思いました。

…まあ袖裏はつけたほうが着やすそうですが…。

 

ちょうどセールの時期でしたので、市場のダッフルを見てみました。

フムフム…ブランド名などはグレーゾーンなので伏せておきますが、裏地無だとこんな感じの仕様になるのかと勉強にはなりましたが、いざどう縫われているのかと言われると良く分からない部分があります。

 

なので、そういう事なら一度縫ってみるべきかと思い

他にも色々と製品を見て良さそうな形のものを型を抜いて作ることにしました!

 

本当に一般的な形のものです。

半身組んで着てみてほんの少し微調整します。

 

そして裁断です。

一部チェック生地も入れてちょっと洒落た感じにしてみようかと思います。袖裏もやはり下にセーターなどを着こむことを考えて付けるつもりです。

次回は縫製の様子を上げていきますので、宜しくお願い致します~

 

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ブッシュパンツリトライ①

ようやく暖かくなってきましてコートなどを片付けるようになりましたね :lol:

最近クリーニング店で預かってくれるシステムがあるみたいなので、ちょっと流行っているみたいです。

 

前々回の講習前に作ったデニムのハットがいい具合になってきました :lol:

思った以上に柔らかくなってきたので芯はもう少し固くても良かったかな?と思います。

 

所謂「あたり」がいい具合です :lol:

 

さて、前回のリベンジを・・・

大分前に↓のパンツからパターンをおこし直して作成しました。

 

 

 

これを参考に↓のパンツを太畝のコーデュロイで作成。

 

 

まあぱっと見た目は良い感じに出来ましたが、自分では納得出来ていませんでした、、、 :-|

 

 

コーデュロイの難しさを改めて感じましたね、、、実際デザインと生地が合っていないとも言えましたが、、、

という事で、薄手の生地でリトライ!!

 

生地は夏物らしいピケのような生地を使用しました。

糸はスパンだとパッカリングがひどそうだったので、シルク形状を使用しました。

針は細いと生地が集まっている所は縫えなさそうだったので11を使用。

目がかなり詰まっているので伸び止めなど芯は無しでいきました。(かっちかちの生地なので貼りませんが通常前端、ポケット口には貼ります)

 

 

 

 

ダーツ利用のポケットです。めっちゃ縫いやすい :cry:

前回の苦労が嘘のよう・・・

さくっと出来ました・・・

ダーツ先が難しいので工場さんだと絶対イヤなんだろうなあと思いましたが・・・

むしろ家庭でゆっくりやる仕様ですね。昔の古着ならでは。

精度を欠いてもこの縫い方がしたいという考えが古着には多い気がします。そこが古着好きには魅力でもありますが。

 

 

次はポケットですね。

前回は玉縁に苦戦・・・コーデュロイめ・・・

 

今回は前回の失敗にならって、ちゃんと手を抜かず、薄く仕上げています :roll:

これも家庭ならでは。

既製品ならとっても高い値段のものじゃないとやらないですね。

うむ。薄い :lol:

 

 

で、ポケット口です。

上下正確に縫って。

マチ付きポケットをセット。

 

 

あとはひっくり返してポケットを裏から叩いて完成です。

 

 

これも量産には向かないと思います、、、なんせ裏からステッチじゃないと絶対外すし、ポケット口がものすごく正確に縫うことが出来ないと、「マチ付きの袋布がずれる」からです。

ここも手作りならでは。

既製品は大量生産するのでいろんな規制がかかってきます。

「これは正確に縫えないよ。出来たとしても時間がかかるから採算に合わない。」

などの理由です。これは逆に言えば家庭なら時間をかければ出来るということ(まあ設備は厳しいですが)ですので工夫次第で新しいディティールを生み出すことは出来ると思います。

モノづくりが流行り出している昨今ですが、「新しさ」と「完成度」はこういうところにあるんじゃないかなあと。

既製品の模倣ではなく家庭でしか出来ないことを追及していけば何か新しい道はありそうです。

 

では完成は次回に :-| ひっぱらせてください・・・お楽しみに!

 

 

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パンツバックポケット部分縫い

寒い・・・

さすがにここまでは初めての経験ですね・・天候がちょっとおかしいです :oops:

体調管理皆さんもお気をつけ下さい!

さて新規の方が入学されて1週間たちましたが、皆さん細かさにちょっと驚かれているようです :-P 1月もすれば線がキレイになっていくのでご安心を :-P

 

さて、前回のシャツも1段落したので今回はディティールを少し。

 

↓こんなディテールです :roll:

 

 

 

 

なんてことのないパンツのバックポケットですね。

袋布の中に切り込み等の縫い代がキレイに収まっているタイプです。

質問もあったのでちょっと載せようと思います ;-)

 

 

 

まず土台の布です。(パンツなら後ろパンツですね)

 

 

 

 

 

向こう布当て布下端にロックをかけ、袋布にたたきつけます。

 

 

 

土台布と袋布の裏同士(出来あがりに置く。ここで間違えると縫代がキレイに袋布に収まりません)を合わせて、

 

 

口端を返し縫いします。(10mm幅であれば寸法きっちりになるよう注意します。)

オリジナルですが、私はカジュアルのときのみやっています。あとでカンヌキを入れるのでこのステッチが見えないようになります。

ドレス系の表にステッチが無い場合はこの工程は飛ばして口布真ん中に仮止めのステッチを入れるだけです。(横ステッチ)

 

 

口布の上下を分けます。(分けなくてもできますが切り口をキレイにしたいので)

 

 

※口布上下を1cで折ります。この時厚みがあるものは11mmになったりします。(生地によって調節しましょう)

 

 

一度開いて上下口布を土台布に仮縫いします。

口布真ん中の線より3mmくらいの場所です。

 

 

折っていた布を戻して5mm幅で地縫いします。

ここで出来上がりが決定します。(先ほどの※の時11mmで折ったのであれば5.5mmで縫製です。細かいですが1度サンプルを作らないとここは判断しにくいですね。

この縫い方最大のメリットで折れ線を確認しながら縫う事が出来るので出来あがりの幅は均一にしやすいです。

 

下を縫い、

上を縫う。

角まで縫う事が出来ている事を確認して、切り込みを入れます。

口布をカットしないように注意しましょう。

 

 

先に口布端を縫製しているので、ほつれにくいかなと思います。表にステッチやカンヌキがない場合はステッチが目立ちますのでやらないほうがいいかなと思います。が、やはりほつれやすいので怖いですね・・・

 

 

 

ひっくり返した状態でアイロンをかけて

 

 

口の下をコの字で縫います。(向こう布は貫通しない)

 

 

口布の上端と下端を袋布にたたきつけます。

 

 

表の口からひっくり返してきて・・

 

 

袋布左右端を中縫い。

その後0.7cでステッチをかけ中の縫い代が中でピラピラしないようにします。

 

 

あとは出来上がりにセットして全てぶち抜きで口布上をコの字でコバステッチをかけて両サイドカンヌキをかけて終了です。

 

 

この仕様はカジュアル仕様でドレスではないのでカンヌキを入れる事を想定した縫い方をしました。

口端にカンヌキをしなければちょっと返し縫いが見えるので汚いかなと思います。

あと縫製的にはやりやすいですが、口布の段差が気になりますのでやはり出来れば口は縫い割りしたいところ。

判断は難しいですが、ステッチを入れる、入れない、割る、割らないで大きく縫製手順が変わりますし、場合によっては難易度がグンと上がりますので注意しましょう。

 

キレイと簡単のバランスは難しいものですねえ・・・

 

 

 

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