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2013 年 11月 – パタンナーズライフ

ディティール研究② 2

前回の続きです。
2つを調べたところ年代は40年程差があるのにもかかわらず、股のディティールはほとんど変わっていません。

現在の縫製もさほど変化が無いのは、この縫い方がもっとも効率よく縫うことができるからなんだと、調べて縫って、ようやく納得できます。名も無き工場の方が一生懸命考えて出た結果のデザインなので、なんとも言えないかっこ良さがあるような気がします。
個人的には個性が全面にとかよりも、こんな風に何人もの人間が関わって、長い時間かけて結果として出来上がったカタチに興味が沸きます。


さて・なんでもやってみないとわからないですから・・・
とりあえず66タイプのほうで縫って検証しよと思います。

股ぐりはこんな感じでした。

裏股ぐりの裏に3本の糸が見えているのが気になりますね・・・
さてさてでは縫ってみましょう!!

ひとまずパターンを引いてみて・・・



(白にトワルの色が薄くて見えにくいものにしてしまってすいませんsad

左パンツはちょっとくりぬいていますね。
ここも大事な部分。デニムの生地は正直5mmの縫い代を折るというのが限界な気がします。4mmだと滑脱しそうで怖いなと個人的には思います。






ひとまず見返しを折って、ロックをかけます。(ロックの糸も長めにしておいて、後で中に入れ込んで縫っちゃいます。)

基本糸足の処理はほとんどが、効率を考えて、返し縫いをせずに、どこかの中へ入れ込んでしまう。という処理でした。


前端は三つ折りで縫い流します(パターンを見てもらうとステッチが中途半端なところで消えています)糸足は長く残しておく



次に見返しをWステッチでたたく。(ここも股ぐりの糸は長く残しておく)

これで左のセッティングは完了です。
実際デニムで縫ったことがありますが、アイロンは無しで十分にできると思います。(特に12オンス程度の固めのデニムはやりやすいです)

次は右です。
持ち出し端にロックをかける。


のとき持ち出しの下端は地縫いせずに折り込むだけです。

縫製を少しでもへらす工夫ですね。(厚みを減らすために段差を加えることもあるようです
確かに中の縫い代が飛び出てくることは無いので、地縫い無しでもいけるかと :lol:



右パンツは止まり位置より下に切り込みを入れて、上下で縫い代をテレコに折ります。


ちなみに・・・ファスナー仕様の場合、前中心からのコバをかける位置ですが、カジュアルで3cm幅のファスナーを使用する際7mmか1cmかなと思います。5mmはコバステッチが見えるので、、、


その後地縫い無しでコバステッチでたたきますが、股下まで一気に縫っておきます
これでアイロンをかけなくても、縫い代がきっちり押えられます。

これで右も完成です!!

次回は股ぐりを乗せ縫いします!
ベルトもよく考えられているんだなあこれが :roll:  
男性の生徒さんはお楽しみに!!

後、最近ミシン屋さんで講義をさせてもらったのでその様子をお伝えします!!
お楽しみにー!!

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ベビー服

こんにちはhappy01
一気に寒くなりましたね(>_<)
朝早い通勤の日が億劫になってきました(泣)

さてさて、今回は赤ちゃんの服を作ったので紹介します。
って言っても、作ったのはまだまだ暑い日だったので夏服ですが…(-”-)

ベビー服を作るのは初めてでした。
身近に赤ちゃんがいなかったので、赤ちゃんがどういった体型なのかも正確に把握する事が出来ず困りました。
しかも赤ちゃんの大きさは、同じ年齢でも一人一人全然違います。

そこで、いくつか既製のパターンを抜き出してベビー服の形状を調べてみました。

シルエット的には決まってお腹部分が出ている形状なのが分かりました。
メンズに近い形状の様です。

そして足。まだまともに歩くことが出来ない赤ちゃんは膝が外を向いています。
その為パターンも膝が外を向いた様な、O脚っぽいシルエットになっていました。

この辺りを踏まえて、次回はオリジナルのパターンを引いてみようと思いますが、今回はほぼ既存のパターンを少しだけアレンジして縫製までしてみました。

アレンジしたパターンを工業用におこします
(ちっさいから狭いスペースでも良いので楽チン)



前後身頃を地縫いします。



始末は赤ちゃんの肌に縫い代があたらない様に折り伏せにします。



AHはこの間マスターした裏バイ始末です^m^



裾は2cm幅で三つ折りステッチをかけ、中にゴムを通します。



そして、股の部分はファスナップを叩きつけます。(これが付くとすごくベビー服っぽくなりますよね(*^_^*))



後明きにしました。
くるみボタンと共布ループを作ります。



共布ループはバイヤスに3cm幅で裁断します。
(薄い芯を貼ると作り易くなりますよ)


半分に折り…、

端だけ少し太めにしますが、ワから4ミリ幅で地縫いします。


糸で輪っかを作り、生地の端を巻き込み…、


表にひっくり返してきます。

あとはアイロンで形を整えて見頃に縫い付けます。

衿ぐりはパイピング始末からの後ろリボン(^^♪




こちらが完成品



服に合わせて同じ柄のウサギの人形も作りました。
(名前はピョンタロウって言います^m^)

赤ちゃんが触るのでとても柔らかいパイル地を使って作りました。



プレゼントには持って来い!な感じで出来上がりました。


ベビー服はお母さんが赤ちゃんに着せるので、着用させやすさというのも重要です。
そして、赤ちゃんに負担がかからない様な仕様や生地を選ばなければいけません。

お母さんになったら当たり前に分かる事も、身近に赤ちゃんがいない人はあまり考えた事ないですよね。
今回はお子さんのいる生徒さん方にたくさん話を聞かせてもらい勉強になりました。
(今回作った服は少しデザイン重視で、あまり着用させやすい感じでは無いですが…)

今後もベビー服や子供服も作ってまたブログをUPしたいと思いますのでお楽しみに(^u^)

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