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2025 年 7月 – パタンナーズライフ

パンツ研究

皆さんこんにちは

 

9月14日(日曜日から10月期入学生徒の募集スタートします。


また、


同日9月14日(日曜日)に行われる体験セミナーのご予約も受付中です!体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。

無料体験セミナーのご案内(東京アトリエのみ) | 東京・大阪の現役パタンナーによるアパレルパターン・ソーイング・洋裁教室・学校 (leopera.com)

東京校TEL03-5473-1519

 

 

※8月6日~8月16日まで休講のため見学や問い合わせが出来ませんのでご注意ください。

 

 

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今月はストレートパンツトワルを組んだ際に発生した不具合の原因と修正方法を解説してしていきます

 

↓タックパンツ研究も過去にブログで解説していますので是非ご覧ください!

2025/6 タックパンツ研究

 

 

 

それではまず前パンツの修正前トワルから見ていきましょう

 

 

中心に向かって引かれ皺が発生しているのが写真を見ると分かると思います

 

原因はヒップ寸法が足りず太ももに当たり引かれ皺が出てしまっています

 

今回の修正方法はCFを平行に出してヒップ寸法を追加しました

CFを平行に出しているので、ウエスト寸法も大きくなった分はダーツに組み込んでいます

修正前のトワルは下腹部のゆとりも少なかったので、ダーツの位置を少し中心側に移動しています

 

 

 

 

脇線側でヒップ寸法を追加すると言った修正方法も考えられますが、腰回りが大きく見えてしまうのでシルエット面を考慮するとあまり好ましい修正方法ではないです

 

 

 

 

パンツボディを使用する際の注意点は、前ヒップライン上よりも太ももの方が張り出しているので後ろヒップと太ももにゆとりがあるヒップ寸法を設定しましょう

 

 

 

 

 

 

 

続いては後ろパンツの修正前と修正後のトワル写真を見ていきましょう

 

 

 

コチラの修正前と修正後のトワルを見比べると、修正後トワルの方が細くスッキリとしたシルエットに見えると思います

ですが、なんと寸法上は修正後トワルの方が大きくなっています(@_@)

 

 

 

 

それでは、修正前トワルのヒップがもたついている原因から見ていきましょう!


修正前トワルは寝かし分量(足を開脚、前に出す際に必要な運動量)を多く設定していたのが原因で、ヒップのゆとりが余ってしまっています

 

寝かしは追加していくことでことでパンツがハの字に開いていきます

ワークウェアやスポーツウェアなどの運動量を多く必要とするカジュアルなパンツはシルエットよりも可動域が優先なので寝かしは多く設定しますが、スラックスなどはシルエットを綺麗に見せたいので、ヒップの余りを減らす為には寝かしを減らす必要があります

 

寝かしの分量を減らすと股ぐりの寸法が短くなるのでワタリの寸法を追加しているので、

結果的にパンツの幅は修正前のトワルよりも広くなっています

 

それに加えて股ぐりのカーブのラインを修正前よりも削る事で、ヒップに沿ったスッキリとしたシルエットを作る事が出来ます

 

 

 

 

パンツに限った話ではありませんが、特にパンツはパターンの設計でとてもスタイルが悪く見えてしまいます

 

今回の修正方法の様にしっかりとパンツのパターン構造を把握していると、寸法上では大きく広げているのですが、見た目は細く見えると言ったシルエットに修正できます

是非参考にしてみて下さい!

 

 

 


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オペラの生徒さんが雑誌『SPINNUTS』にて連載を開始しました!

皆さんこんにちは

 

東京では蒸し蒸ししていた暑さがここ数日嘘のように涼しくなっています。いよいよ体調管理が難しくなる気温変動が続いています。私事ですが、最近は暑さでなかなかご飯が食べれない日が続いていました。巷では100日咳も流行しているらしいので、皆さんも体調管理には十分気を付けましょう!

 

 

いよいよパターン検定2級の時期がやってきました。筆記試験に臨まれた方々、お疲れさまでした!


ですが一息付いている間もなく、9月には実技試験の時期がやってきますので、対策動画を参考に、実技試験対策も少しずつしていきましょう!

 

 

 

オペラに通われている生徒さんがなんと雑誌『SPINNUTS』にて連載をされています!

 

 

『SPINNUTS』とは羊毛と手仕事、そしてそこから広がる衣食住をテーマにした雑誌で、羊毛を紡ぐことから始まる、様々な手仕事や文化、暮らしに焦点を当てています

 

生徒のAさんは裂き織りの先生をされている方で、雑誌ではベトナム北部の少数民族による伝統的な手仕事への取材記を交えながら、手で作ることについて深く考察する内容になっています。

 

本誌では個性溢れるリメイク作品や編み物、織物の数々が紹介されています。

 

 

ここで、雑誌掲載について、Aさんにインタビューを行いましたので、ご紹介します。

 

 

 

↑元々真っ白いシャツをご自身で段になるように染め、カード織りのバンドを前立てに付けたシャツだそうです

 

 

Q.『SPINNUTS』で連載することになったきっかけや経緯を教えてください

 

2024年秋に横浜で開催された染物のイベント『スピニングパーティー』に自分の作品を着用して行ったところ、『SPINNUTS』の編集長さんにお会いし、面白がっていただけたのがきっかけです。

 

 

Q.自分の作品が載ったときの感想は?

 

これでお世話になった方々に自分の作品を見てもらえるので、これも一つの恩返しとして嬉しかったです。ただ、印刷物になるとなんだか凄そうに見えてしまうので、勘違いしないように気を付けようと思います。

 

 

Q.裂き織りを学んだきっかけは?

 

もともと大学で機械工学を学んでいましたが、機械を作るよりも自分の手で作ることに興味が出て、独学で編み物や洋裁を始めました。洋裁を初めて気づいたのは、結構布のごみが出るということです。その時に裂き織りという技法を知り、この技術なら布を有効活用できるのではないかと思い、裂き織りを始めました。

 

 

Q.自ら現地へ足を運ぶことで得られる経験等があれば教えてください

 

自分の目の前にある物がどのような風土で、どのような生活をしている方々が作ったのかを知ると、その物の後ろ側にある広がりを想像できるようになります。そして、それを想像できるということは、ものを作る上でとても大切なことだと思います。繊維の選び方、色の運びなど、その物がなぜその形にできているのかを納得できるようになり、自分の制作が小さくならずに済むのではないかと思います。

 

 

Q.オペラで学んでいる内容は、普段の創作活動にどう生かされていますか?

 

ずっと独学でやってきましたので、教えていただけることに本当に感謝しています。独学では分からなかったところを、一つ一つ納得しながら進んでいます。独学と言うと凄そうに聞こえますが、効率も悪いし完成度も低いので遠いところには辿り着けないと思います。今オペラで見ていただいたパターンで裂き織りのジャケットを作っていますが、パターンの完成度が高いので、安心して布を織ることができました

 

 

Q.これから挑戦してみたい作品や技術はありますか?

 

ずっとメンズのものばかり作ってきたので、レディースも作ってみたくなっています。ただ、漠然とレディースを作るよりもある特定の人に向けて作る方が良いようにも思います。挑戦してみたい技術のアイデアはあり、実験しているのですがなかなか良い表現にならず日の目を見るかどうかは微妙です。

 

 

Q.最後に、これから服作りを学ぼうとしている人に伝えたいことがあれば、お願いします

 

自分も修行中の身で偉そうなことは何も言えませんが、恩師の先生が「服は最初の発言である」と仰っていました。色んな物作りがありますが、服の良いところは何も言わなくても会ってすぐに発言しているというところだと思います。それは恐ろしいことでもありますが、それ故に人と繋がるきっかけになると思います。こんな服を着たい、着てほしい、喜んでほしいという気持ちを胸に、お互い頑張りましょう!

 

 

 

 

 

 

インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。

 

 

オペラでは、その方の本業や背景にあった服作りを行うことができます。基本的なパターン理論を学べば、自分がやりたいジャンルでパターン知識を活用することができるので、自分の武器にもなります。皆さんも自分だけの服作りをぜひオペラで実現してみませんか?

 

講師一同お待ちしております!

 

 

 

 

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