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2016 年 12月 7 日 – パタンナーズライフ

様々なお直し①

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

 

12月…年の瀬が近づいてきましたねぇ…

忙しさのあまり弟子だけでなく、師匠も走らすという師走です。

 

先月の特別講習でリフォームやお直しの事を生徒さんとお話しましたが、やはり皆さんこういう場所に通っていると、家族や知人に色々なお直しを頼まれるそうです。

 

やったことなくて困っている…というお話もきくので、ちょくちょくこちらのパタンナーズライフで身の周りから頼まれるお直しの事例を参考に、皆さんのお直しライフに役立ててもらえればと思います。

 

事例①袖丈と着丈のお直し

記念すべき最初は、メンズのネルシャツのお直しです。

 

最近のブランドは、特に袖丈が長く感じるとのこと、依頼者は昔ながらの日本人体型というか…まあ足も手もちょい短いそうで、服も決まったところで毎回買ってるそうです。今回は頂き物でサイズが合わないとのこと…サイズ感は大事ですよね。

 

まあ私も最近のブランドは長めやと思います。最近の若い子はスラッとしてる子が多いですけど、おっちゃん層からしたら、キツイ、長いという声をよく聞きます。その辺基準がブレてきてるんちゃうかなーと、まあそんな話はおいといて、モノはこれです。

まあ、普通のネルシャツですね。

(申し訳ない事に、直す前の全体画像がないのでこれは完成したものです。)

こちらのシャツの袖丈8センチ、着丈を6センチほど詰めてほしいとのことでした。

 

けっこう切るなあと思って、どう直すのか決めます。

着丈はそのまま平行だと脇の食い込みが上に来てしまいがちですので、裾線の形状を変更し、縫い直すことにしました、

袖ですが、これは…本来袖の丈詰めといえばアームホール側で削るのが常ですが、そうすると縫代の不足、また今回脇と袖下一気縫いでタコステッチがかかっており、このミシンステッチでは一目ほどくと連続してほどけていってしまうやつなので、あまり変に触りたくありませんでした。

まあ重ねて縫えばほどけませんが、見栄えが大分変るので、今回は袖口側で短くすることにしました。

 

幸い、あきの仕様は簡単なイッテコイ始末

増えるであろうカフスとの差寸は、タックを増やすことで解決をはかります

 

まず、裾の線をチャコで直接引きなおします。無地だと何か型をつくって載せてひくほうが左右対称にしやすいでしょうが、今回はチェック柄なので、それをマス目代わりにひきます。

こういう時は柄物が助かります。縫い代を付けて裁断です。

前立ての縫い代が重なるところは、内側の分だけ切って、厚みを調節です。

布がしっかりしてるので縫いやすいです。きっちりアイロンで折って形を調節しながら縫いましょう。(裾は目立つので丁寧に!)

袖はまずカフスを外し、パイピングを外します。

出来上がり線と縫い代を付け、その削りと同寸法止まりを位置を上げます。

袖の明き止まり位置は腕の構造上、平行に上げないと逆に明きが狭すぎるので上げときましょう。

裁断をし、先ほど解いたパイピング布をつけ、タックを増やして寸法をカフスと同寸になるように調節してからカフスをつけます。

 

最後に閂止めです、ステッチを4回ほど重ねて代用です。

お直し完成です!同じ日本人体型の後輩に来てもらってチェックです。

後日、依頼者に渡すと、直したとわからないくらいだと喜んでおりました!

あまり布は一応依頼者に渡して、いらないようならもらってます。貯まってくるとパッチワークの布にしたり、ミシンの調節用に使ったり、掃除布にして無駄にならないようにしております。

 

と、いうわけで、今回は裾側のお直しでした、アームホールでの丈詰めも入ってきたら上げようかなと思います。次回はよくあるズボンのウエスト出しがあったのでそれを上げるつもりです。

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