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2012 年 1月 31 日 – パタンナーズライフ

生地と副資材選び~個人実践編~

こんにちはKです。

 

さて、本日はブラウス縫製について…とお書きする予定でしたが、先日生徒さんが

「どうやって生地を選んで手配しているのか?」

「何を基準に副資材を決めたらいいのかわからない。」

といった意見を聞きましたので、これを機会に実践形式で書いてみたいと思います。

私個人の独断と偏見で決めてるところもありますので,あくまで参考になれば…という程度に見てください。

 

まず生地手配について。

デザイン画を見て生地イメージを決めます。

 

今回は少しクラシックなイメージなので、少し落ち感があり、マットな光沢で少し薄手、あと一枚で着たいので透けない生地がいいかと思います。

 

イメージが固まったら早速日暮里で生地手配です。

この業界に関わっている方ならご存知かと思いますが、日暮里は小売OK生地問屋街で、なかなか良質の生地が安価で手に入ります。

  

いろいろ回って今回はTOMATOさんの激安生地を購入しました。

本館隣の館は100円の激安生地が所狭しとおいてあります、もちろん本館にもありますが、こちらのほうが数が多いです。

   

ただ、素材の組成がわからないので,化学繊維は使いたくないとか思われているようなら要注意です。

どうしても知りたいようであれば、生地に高温の熱を与えたときにでる臭いで,

化学か天然かの繊維の違いは分かるかと思います。

(厳密に調べたいなら…お金はかかりますがカケン等の機関に調べてもらうといいと思います。)

TOMATOはこういう生地が豊富ですね、でも良質ウールとかはちょっと少なめ、

個人的にウール系でオススメのお店は、向かいのNAGATO(二号店も)さんかアライさんがいいです。

特にNAGATOさんは時々ブランド生地を安価でおいてます。(一反だけとかですが)

  

さて、次に副資材ですね、今回は芯と釦、糸が必要です。

まず芯ですが、本来ならいくつかの芯を試し貼りしてから決めるのが一番いいのですが、

ここは一気に手配したいので…ここからは個人の経験の判断で、基準を定めて決めていきます。

※すべてが当てはまるわけではないのでご注意下さい。あくまで一例です。

まず、芯と生地を重ねて二枚一緒のときの厚みを確認、どんなに芯がやわらかくても、目が詰まっているものは貼ったとき厚みが出ます。

 

そうなると、今回は折目がつきにくいので、省きます。

あと芯の伸び方です、動くかどうか?今回は表生地も伸びないし、伸びるようなところに使わないので動かない芯を選びます。

そして、後ろの糊の付き方、糊は細かいドットや線状についてます。(おもにドット状のものが多いと思います。)

さっと触ってひっかかりが強いものはのりがたくさん付いていたり、ドット形状も大きいものが多いと思います。

のりが多いものは薄手生地の場合はみだしてきたりするので、生地との相性で選びましょう。あとはアイロン時間にもよります。

今回はやわらかくて一般的な芯、これも激安でしたのでこれにしました。

もっと詳しく芯地についてお知りになりたいようでしたら、生徒さんには芯地講習等を企画してますのでまた参加してみてください。

 

次は糸ですね、今回は普通生地用のシャッペスパン60番手を選びました。

糸の選び方ですが、色は生地に合わせるとして、太さは…

●30番手→ステッチ糸(飾りステッチ)

●60番手→普通生地(綿ローン、シーチング等)

●90番手→薄手生地(シフォン等、透ける系)

が良く使われる太さです、あとはよく「80番 シルク形状」といった糸がありますが、これは糸の形状がツルっとしていますので、

摩擦の強いウール生地などに適した糸になります。

 

最後に釦、これはもう雰囲気に合わせます。

 

今回は11.5mmの貝釦にしました、プラスチックだと安っぽいので…

但し!天然系の素材の釦はそれぞれ風合いが違うので、ちゃんと柄や発色具合を合せて購入することをオススメします。

手配した日暮里のお店、TOMATOの向かいにあります。店のおじさんがすごくいい人ですよ!

 

以上が今回の手配の内容でした、参考になればと思います。

 

 

 

 

 

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