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2014 年 12月 24 日 – パタンナーズライフ

デザイナーごっこ①

残すところ後わずかです。
今年の授業は25日までで、来年は1月5日から始まります!
オペラの生徒さんはご注意を

:-)

来年も充実してもらえるよう色々してみたいと思います!

前回の肩回りも研究中ですが、他にも色々試しています。個人的には好きな作業です。

今回はずっとやりたかった。デザイナーごっこ」
気に入ったパンツを参考にアレンジを加えて作ってみる
というもので、けっこうな人がやっている事ですね。
~年代のどこどこの古着をソースに云々かんぬんというやつです。

ふつうのものを参考にしてもつまらないので、あまり見ないものを使ってみようと思います。
とりあえず調べるところから :-D




まだ自分が20歳くらいの頃、神戸のセレクトショップで古着として購入したものです。
たしか当時の説明ではヨーロッパの森林伐採する人のワークウェアですといわれました。
ほんとのところは今でも不明です。 8-O
シルエットは所謂「キレイ」では無く、野暮ったい雰囲気です
こういう雰囲気のものが割りと好みなので、ずっと捨てられず、寝かしていたものです。

縫製に関しても、決して「キレイ」とは 言えませんが、なんともいえない雰囲気です。
「工業用としてキレイさよりも簡単な縫製を選んだ結果」な感じが男っぽさを感じます。

かなりボロボロで相当履きこみました。たぶん一生捨てないで置いておきたいと思っています。 :-P




前はズドン。後ろはヒップ周りにゆとりが多すぎて、「現代的な感覚」だとおむつみたいでちょっと・・・とされるシルエットです :-|



素材は、プリントで縦にラインが入って、迷彩のような雰囲気になった綾織りです。
裏地は何の素材か不明で、おそらくポリエステルだと思うのですが、強度は高いです。


ウエストベルトも無く、「サスペンダー仕様」のDカンが3つ付いています。ベルト裏の巾広のテープは織り方に特徴がありました。

予想でしかないですが、織り方を変えることでウエストの伸びを防いだのかなと思います。(MA-1のリブの編み方が違うのと同じかと)


脇縫い目無しです。もちろん作業工程が減らせます。


ダーツはポケットの位置にとっています。カンヌキもせず、ただの返し縫いです。
歴史的にミシンが無かったというより、設備が無かったのでしょうか?う~ん


ポケットには伸び止め(綿テープ)




股下後縫いという仕様です。裾口を極端に小さくしたかったのでしょう。



裾の共布ループは裾の調整のため付いています。


前立ては細めで比翼仕様です。
左パンツ端を長めに裁ち、折り返して作る簡単なタイプです。


股下部分には、強度のためか、シック布がたたき付けられています。

カーゴパンツな感じですが、脇のポケットの位置が、やや後ろよりにあるおかげで、シルエットがすっきり見えます。
「裏たたき付けポケット?」ですかね。
ものを入れても膨らまないはポイント高いですね。


ポケットの見返し端は全て耳使いでロック無しでした。


向こう布上端でフラップなどの裁ち端を包んだ仕様。

ポケットの下のマチ部分は結構雑な作り・・・

以上ざっくりとした仕様確認です。それぞれはさほど珍しい仕様ではないですが、なんというか、選ばれた仕様のバランスがいいです。
なんだか気に入っているのはそれが原因かなあ・・ :roll:

肩周りも進めますが、こちらも進み次第お伝えしていきます。
次は型抜き→パターンと進めていきます。
お楽しみに~ :lol:

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