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PM検定1級合格への道のり①

皆さんこんにちは

 

もう11月も終わりを迎えようとしていますね

1年があっという間です(笑)

大掃除の時に大変な思いをしない様に今からですが少しずつ断捨離を進めています

年末には結局大掃除になってしまうのがですが(-_-;)

 

 

 

先日行われたPM検定1級に合格する事が出来ましたので、

そこに至るまでを数回に分けてブログで書いていこうと思います(^^)/

 

1発合格ではなかったので、色んな形を考えながら試行錯誤したトワルを比較しながら

要点をお伝えすると言った内容になっています!

 

 

 

 

↓合格したトワルと同じシルエットで組んだものです

(本番とは前身頃のデザインは違います)

バスト:94cm

ウエスト:81cm

ヒップ:100cm

肩幅:40cm

衿幅:7.5cm

袖口:25cm

 

 

 

 

 

↓不合格だった時のトワル

バスト:94cm

ウエスト:81cm

ヒップ:101cm

肩幅:40cm

衿幅:6.7cm

袖口:24cm

 

 

 

 

 

 

不合格だった時のトワルは後パネルのAH付近が内側に窪んでしまっていますね

それではパターンを見ながら原因を見つけていきましょう!

 

 

 

 

 

 

二つのパターンを見比べてみるとパネルラインのカーブの形に違いがありますね

 

 

 

↓パネルラインの2本の形状が大きく異なる場合は写真の様に縫い目が膨らみ

AHが内側に押し込まれています

(紙で組んでいるので分かりやすくイセ分量は0にしています)

↓ラインが異なるカーブの形状だと膨らみが大きい方に押し出されて立体的になります

 

 

 

 

パネルラインを同一カーブにするとシルエットにどのよな変化が起こるのか比較してみました

同一のラインの場合はパズルのようにカーブ同士が組み合わさるだけなので

立体形状にはならずAHが押し込まれると言った状態は改善されていますね

 

 

 

↓今年合格したパターンはイセる事を考慮して後身頃のパネルラインは脇身頃よりも少し浅く引いていますがほぼ同じカーブにしました

 

 

 

今回「1級合格への道のり」と銘打ってブログを書きましたが、ジャケット以外のアイテムのパターンを引くときにも「この2本のラインを縫うとどんな立体になるのかな?」と考える事は非常に重要です

1級試験対策で寸法を丸暗記していくのも1つの方法かと思いますが、パターンの構造を把握することで試験中にトラブルが起こっても焦らずに作業が出来ると思います

(私は緊張すると覚えたことがすっぽり抜けてしまうタイプなので(笑))

 

 

次回も合格したパターンと不合格だったパターンを比較してPM検定1級JKトワルについてブログを書きますのでお楽しみに!

 

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カットソーの衿ぐり始末

皆さんこんにちは

 

あっという間に秋も終わり、いよいよ本格的な冬に差し掛かろうとしています

新規の生徒さんを見ているとかなり丁寧に作業される方が多く、トワルの修正や最終的な完成度も高いように感じます(^^♪

 

課題は少しずつ難しくなってゆきますが、この調子で取り組んでもらえると嬉しいです!

 

 

↑今年のパターン検定も残すところ3級の試験のみとなりました

受検される方もそうでない方も参考になる動画になっておりますので是非ご覧ください!

 

 

カットソーによくある衿ぐりの始末や、より簡単に縫う方法をご紹介します

今回はリブネックやフードなどのアイテムの衿ぐり始末を説明していきます!

 

 

まずよく見る仕様としては、共布をパイピングの要領で包んでいる縫い方です

リブの場合でもフードが付く場合でも、基本の縫い方は同じですが、前端の処理の仕方は見返しがある場合とない場合とで違います

 

 

まず、見返しがある場合は衿ぐり始末は前衿ぐりの途中(見返しとの切り替わり付近)で縫い止めているものが多いです

これは前端まで見返しと一緒に縫い付けると厚くなりすぎるためだと思われます。また、見返しと一緒にステッチを入れることで、見返しが伸び止めの役割をになっているとも言えそうです

 

 

 

フードの場合は倒した縫代とファスナーの間に挟みこんで縫い付け、見返しがない場合前端まで一緒に縫います

 

 

ここで、よく見かける縫い方を、直線ミシンのみで縫う方法をご紹介します

 

①共布を包んで縫い付ける場合


 

 

上図は共布を縫い付けた場合の断面図ですが、このようにくるんで縫い付ける仕様はどうしても分厚くなってしまうデメリットがあります(-_-)

 

 

また、場合によってはこのように表から見た時に衿ぐりが膨らんで見えることもあります

 

ここで、共布ではなくテープで縫い付ける方法をご紹介します(^^♪

 

 

このようなニット素材のテープが売られているので、これを共布の代用として縫います

伸縮性があり、薄い素材のものもあるので、衿伏せテープには最適です!

 

②テープを地縫いしてSTする場合


 

テープを縫い付ける仕様として多いのはテープ、フード(またはリブ)、身頃を地縫いし、その後テープを折り込んでSTで叩きつける仕様です

 

 

縫い方自体はほとんど変わらないのですが、裁ち端を折り込む必要がないので、一枚分厚みが減ります

 

 

ここで、さらに薄く仕上げたい時の縫い方として、以下のような仕様があります

 

 

③テープをそのままSTで叩きつける場合


テープを包まずに両端をステッチで止め付けるだけなので、最も厚みのない縫い方になります(^^♪

 

ここで、①、②、③の場合の衿ぐりの厚みを確認してみました。

 




 

 

同一の生地ではないので単純な比較は難しいですが、やはり①と③を比べるとかなり厚みに違いがあります(*_*)

 

③はかなり薄く仕上がるので厚手の生地を使う場合はおすすめですが、縫いズレしやすいので③の場合は洋裁用の両面テープなどを使うと綺麗に縫うことが出来きます

 

また、手元にテープなどがない場合は共布でなく薄い別生地を使って縫うこともおすすめです!

 

手作りで作る方は衿ぐりの始末をロックのみで終わってしまうことが多いようですが、テープ始末をすることで、後ろ衿ぐりの伸びを抑える効果だけでなく、見た目的にもロックを隠せたり、首回りの違和感を和らげることが出来ます


ぜひ参考にしていただき、ワンランク上の洋服を作ってもらえればと思います!

 

ではまた!

 

 

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少し変わった両玉縁ポケット

皆さん、こんにちは

 

10月期の生徒さんが入学されてから1カ月程が経過しましたが、パターンや縫製の授業はいかがでしょうか

「こんなにmm単位で修正するのかぁ」と思った生徒さんもいるのではないでしょうか(笑)

最初は手引きでの原型作図、シーチングの地直し、トワルのピン打ちなど物凄く細かくて一見地味な作業ですが課題の原型作りは綺麗な服を作る土台となりますので、ココをしっかり身に付けて頂くと今後服を作っていく際の目が養われます

製図する際やピンを打つ手つき、考え方の基礎をしっかり固めて様々な服作りをしていきましょう!

 

 

それでは最近見かけたちょっぴり変わった両玉縁ポケットの仕様の紹介を致します!

 

ハイブランドのパンツで向布を袋布で挟んで裁ち端を始末している仕様がありまました

 

 

 

 

 

よく見かける向う布の下端処理の仕様は

①二つ折りしてコバSTで叩きつけ

②中縫いして縫い返し

③裁ち端をロックしてコバSTで叩きつけ

 

↓ポケットの内側を引っ張り出した写真です

向う布を袋布で挟んで縫うので内側の綺麗に見えるのですが、実際に縫製してみて他にも何かメリットがあるのか確認してみたいと思います(^^)/

 

 

 

↓他にもポケット口に入れる切り込みの解れ防止の為に貼る部分芯の角が丸くカットされていました

部分芯の角を丸くカットする事で芯の剥離を防止する役割りがあるので、恐らくここのブランドもその意図があってこの様な貼り方をしているのかなと推測しています

やはり高価格帯の服は細部まで拘りが詰まっていますね(◎_◎;)

 

 

 

まずはパターンから見ていきましょう!

袋布は向う布を5㎜幅で挟み込み

土台布の裏側の部分芯は

参考にした仕様と同様に角を丸くカットしています

 

 

 

 

それでは縫製手順を見ていきましょう!

まずはパターンの裁断後、土台布の裏側に部分芯を貼ります

 

 

 

 

向う布を5mm幅で袋布を挟んだ後、両玉縁ポケット付け位置に付けた印同士を合わせて

土台布裏側と袋布表側を合わせて仮止めします

 

 

 

口布下端の縫代を1cmで折り

袋布とポケット付け位置の印を合わせて中表で縫います

ポケット口12.5cm、5㎜幅玉縁×2の1cm幅で設定したので

2本のステッチ間が1cm、長さが12.5cmになっているかの確認はお忘れなく(^^)/

紙ヤスリ、PPテープなどを使うとステッチが真っすぐ縫えるのでオススメです

 

 

口布を2本のステッチの真ん中の位置で切った後、縫代を割り土台布にYの字で切り込みを入れます

割りアイロンした縫代を包んで口布を作る前に、写真の様に裁ち端を1mmカットする事で設定した口布幅を作る事が出来ます

カットせずに包むと生地の厚み分で口布幅が少し太く仕上がってしまいます

 

 

 

 

口布の形を整えながら裏側に返した状態です

 

 

 

 

土台布をYの字に切り込んだ時に出来た矢羽根を口布と縫い、

口布下側縫代を縫い止めます

 

↓途中経過がこの様になっています

 

 

 

口布下端をコバSTで袋布と縫います

 

 

 

土台布を包む様に袋布両端を5㎜幅で縫います

 

 

 

 

袋布が土台布の裏側になる様に引き出してから袋布の周囲を5mmSTで縫い、

ポケット口に手を入れた時に袋布が開かない様に、土台布は避けて下の写真の3辺を縫います

 

 

 

 

↓完成です

向こう布を袋布でタックの様に挟んで縫う事で中から見た目が綺麗に仕上がっています

 

 

 

ココからはあくまでも推測ですが実際に縫ってみて向う布裁ち端を袋布で挟んで縫う事のメリットが見た目が綺麗以外に何かあるのか考えてみました(^^)/

 

↓左:向う布裁ち端を袋布で挟む

右:向う布縫代を1cmで折りコバSTで袋布に叩きつけ

ウールとスレキで縫ってみると右の写真にはパッカリングが起こっている事が分かります

折りコバSTで向う布下端を始末しているので、厚いウール2枚と薄いスレキ1枚の厚みの違いがある生地を重ねて縫う事でスレキ側が縫い縮んでしまっています

それに対して、袋布で向う布を挟んで縫っている方はパッカリングが起こっていません

 

 

 

他にも何かメリットはあるのかもしれませんが気が付いたのは以上の点です

やっぱり実際に縫ってみる事で色々な気付きがありますね

ブログを読んで下さった皆様も自分が持っている洋服で「なんでこんな縫い方なんだろ?」と思った物があったら是非実際に縫ってみて下さい

きっと沢山の発見があるかと思います!

 

 

 

↓今回触れたパッカリングが発生する原因やその他の縫製不良の原因・改善策をまとめた動画がありますので是非ご覧になってみて下さい(^^♪

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スウェット

皆さんこんにちは

 

すっかり寒くなりましたね!

10月期がスタートし、生徒さんは原型作りに苦労されているようですが、原理や立体の構造について説明するときちんと理解してくれて、鋭い質問をされる方もいらっしゃるので、このペースで集中して課題に取り組んでもらえると嬉しいです。

 

 

引き続き11月、12月入学の生徒さんも募集中ですので、ご興味のある方はお気軽に見学にお越しください!

 

 

 

 

パターン検定3級1型目の解説動画になります。

少しひねった問題も出題されるので、受検されない方も参考になると思います

是非ご覧ください!

 

 

 

さて、すっかり秋ということで、スウェットを作っているのですが下調べとして生地や縫い方については「パタンナーのたまご」で紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください

 

 

 

 

仮り縫いしてみて気づいて点としては

 

・衿ぐりが狭すぎる

・リブの倍率が少ないせいで首に沿わず浮いている

・身頃に対して袖幅が狭い

 

というところが気になりました(・・;)

 

 

リブの倍率は生地の相性があるので、縫ってみないとわかりませんが、衿ぐりが狭いのは仮縫いの前に気付けたなと思い、反省です(-_-;)

 

 

また、腕を下した時にSP辺りで尖ってしまったため、袖山を低くし、肩線との角度を浅くしていこうと思います

それに応じて、AHのラインも浅く引き直し、削ったAH寸法を取るために鎌底も少し下げていきます

 

 

修正した写真がこちらです

 

 

 

衿ぐりの広さ、身幅、袖幅共に、最初に比べるとバランスが良くなった気がします

 

また、いかり肩の自分にとっては

・衿ぐりを広げる

・肩先の尖りを抑える

などの修正で肩がごつく見えるのを軽減することが出来ました

 

また、デザインを大幅に変えたくなかったので今回はしませんでしたが、肩をもう少しドロップさせたりラグランにするなどの方法でもいかり肩が視覚的に目立たなく見せることができるかと思います!

 

ここで一つ気になる箇所を見つけました(・・;)

 

 

衿ぐりの倍率を変えたことで前側の浮きは抑えられたのですが、SNP辺りでまだ浮いていました(-_-;)

 

手持ちの既製品を確認したところ、前後で倍率を変えているものが多く、カーブが強い箇所では同じ倍率ではリブが立ちやすいため、縫う際は倍率を考えて試し縫いした上で縫製するのがおすすめです!

ちなみに衿ぐりは簡単にオーバーロックのみにしていますが、やはり衿ぐりの伸びが気になるので、今後作る際は後ろにテープを叩きつけて補強したり、場合によっては一周ステッチで止めようかなと思います

 

ステッチを入れることで伸び止めにもなりますし、リブが浮くの押さえることもできますが、糸が生地の伸びに耐え切れずにちぎれてしまうこともあるので、試し縫いして問題ないか確認してから縫いましょう!

 

カットソーはやはり伸ばし付けを綺麗に縫うのが難しく、何度かロックミシンの針を折ってしまいました。この辺は練習が必要ですね( ;∀;)

 

また、今後『パタンナーのたまご』でも紹介する予定ですが、衿ぐりのリブは生地の伸びやすさに応じて倍率も変えていく必要があるので、試し縫いをいかに丁寧に行うかが綺麗に縫うためのポイントです!

 

市場で売られるカットソーの多くは専用のミシンで縫われているため、手持ちのミシンでは縫えないと思う方が多いのですが、普通のミシンでも縫えるアイテムも多いですし、家庭用ミシンだけで(ジグザグミシンなど)縫えるものもあるので、ぜひ秋冬物を作ってみてもらえたらと思います!

 

ではまた!

 

 

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2024PM検定3級②

皆さんこんにちは

 

突然秋がやって来ましたね。最近は着る服がなくて悩んでいますが、東京の人はちゃんと季節にあった服装ができて凄いなぁと常々感じます。

取り残されないように季節感を心掛けたいと思います!

 

10月~の生徒さんを募集中ですので

まだ空き席もありますので、検討されている方はお早めにご連絡ください

また

授業見学もできますのでお気軽にお越しください!

 

11月30日に行われるパターン検定3級の2型目をご説明します

 

出願期間は10月8日(火)までになりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください!

 

では早速ですが2型目のデザインがこちらです。

 

プリンセスラインという縦の切替のブラウスです。

身頃はまるでジャケットのような形で、前後のダーツとフレアのバランスを取るのが大変でした。

 

以下が寸法です↓


着丈 = 56cm

肩幅 = 40cm

バスト = 97cm

裾回り = 100.6cm

袖丈 = 19cm

袖幅 = 35.9cm

袖口 = 34.7cm

袖山 = 13.9cm

 

以上になります。ボディはキプリス9ARになります。

 

パターンです↓

 

ウエストダーツは、後ろの切替3.7cm、脇で2.0cm、前のダーツで1.3cmです。

数字はあくまで参考値になるので、一度トワルを組んでみて自分の形を見つけるのをおすすめします。

サイドネックは0.4cm、肩のダーツではダーツ先を1.2cm脇側へ移動し、そこから0.6cm開いて設定しています。

 

これらの寸法を一定にしておくと、アームホールの寸法も一定に保つことができ、同じ袖を付ける事が出来ます。

 

前身頃です↓

 

前身頃のバストダーツは3度ほど残しています。

ボタンは11.5mmで間隔は9.0cm、前下がりは0.5cで設定していますが、この辺りのバランスも一度トワルを組んでみて微調整してみてもいいかもしれません。

 

袖です↓

袖のイセ量は合計18mmで、袖山の高さは、13.9cmです

袖付けは焦って付けると吊ったりしわができたりし易いので、時間配分を考えながら余裕をもって臨めるように練習しておきましょう!

 

衿です↓

 


衿腰は1.0cm、衿幅は6.4cmに設定していますが、組んでみて外周りが足りなくなったり余ったりする場合は、前と後ろの円を変えて修正しながら、自分のラインを見つけて本番で失敗しないように練習しましょう!

 

 

 

トワルです↓


 

 

衿先は浮きやすいので、縫い代はしっかりプレスしましょう。

袖山のイセはピン打ちで見た目の印象が格段に変わるので、衿と袖は特に練習してほしいところです!

 

また、今回は身頃がほとんど2級のようなデザインで裁断、ピン打ちに時間がかかると思うので、以前解説した1型目と時間配分を比較して、どちらも余裕を持って対応できるように練習しておきましょう(^^♪

 

実技試験は3時間半です。

作図1時間半、トレースからトワル組みまで一時間、提出パターン抜き出して記号記入で30分、これで見直し時間に30分使えます!

 

 

完成パターンです↓

 

地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。

 

 

工業用パターンです↓

 

本番までまだ2カ月あるので、余裕を持って練習すれば十分間に合いますが、筆記試験も同日に行われるので、実技とバランスよく練習しておきましょう(^^)/

ではまた!

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務歯隠しファスナーポケット

皆さんこんにちは

 

9月も中盤に差し掛かり段々と過ごしやすい気候になってきましたね!(^^)!

只今汐留の美術館で開催されているポール・ケアホルムというデンマークの家具デザイナーの展示を見に行ってきました!

家具の展示物を見に行くのは初めてだったのですが実用性とデザイン、空間との共生が考えられたディティールが非常に見ていて楽しかったです

これからさらに秋が深まっていくので食や芸術にたくさん触れたいですねぇ(*^▽^*)

 

 

 

それでは今月は務歯隠しのファスナーポケットの仕様について紹介したいと思います(^^)/

アウトドア系の服でよく見かけるディティールですね!

実際に縫ってみたので是非参考にしてみて下さい(^^♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓コチラがパターンです

 

 

 

 

 

それでは縫製していきましょう!

生地の裁断後、まずは下ポケットのマチをアイロンで折り

下ポケットとファスナーを明き止まりのノッチ間縫い合わせます

 

 

 

ファスナー明き止まりに切込みを入れてファスナーを裏に返し、コバステッチを入れます

このファスナー明き止まりに切り込みを入れる工程が後々重要になってきます!

 

 

 

続いては上ポケットと上ポケット見返しを中表で縫い、

表に縫い返しコバステッチを入れます

 

 

 

上の写真の様にコバステッチを重ねて入れ下ポケットと縫い合わせてから

2cmSTを叩きます

 

 

 

ちなみに、上ポケットとファスナーを縫い付ける時のステッチ幅が狭すぎると

ファスナーのスライダーの厚み分で写真の様にボコっと膨らんでしまうので

ココのステッチ幅の設定は要注意です!

 

 

 

土台布に叩きつける前にポケットの外周りを1cmで折り込みます

最初の方の工程で、下ポケットとファスナーを縫い合わせた後に切込みを入れてから縫い返す事で、ポケットの外周を折り込む時に縫代の厚み軽減する事が出来ます

 

 

↑最後に外周りをコバステッチで縫ったら完成です

難しい仕様と言うわけではありませんでしたが、やっぱり実際に縫ってみるとパターンの意図を汲み取る事が出来るので、次に同じような仕様のパターンを作る時に応用が効きますね

 

是非お試し下さい!

 

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開襟シャツ

皆さんこんにちは

9月1日(日曜日)から10月期生徒さんの募集スタートです!!

埋まりやすい曜日もありますので、10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!

と同時に

東京校のみ9月1日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施します!!


こちらも席が埋まりやすいので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!

東京校 TEL03-5473-1519

東京校のみの開催となりますのでご注意下さい !

 

 

 

今月のブログは70年代頃のアメリカのシャツブランドの物を参考に、シルエットで気になった点を修正して開襟シャツを作りましたので紹介致します(^^)/

最近日も短くなり少しづつですが涼しくなってきたのでこれからにピッタリですね!

 

↓参考にしたシャツのシルエットはこんな感じです

裾周りの寸法が足りなくて横から見ると前の腰に当たって引きシワが出ていますね(;´Д`)

鎌底が高くて中にTシャツを着ると少し窮屈だったのでそこを修正したいと思います

 

 

 

 

衿の返りが悪く身頃に当たって衿ぐりが見えてしまっているので、

衿の雰囲気は残しつつ外周りをもう少し甘くしたいと思います

 

 

↓修正後がコチラです

修正前は鎌底が高く袖が細いのが原因で身幅が太く見えたのですが、

鎌底を低くする事で袖が太くなり対比で身幅も細く見えますね

中にTシャツを着用しても窮屈感はなくなりました(^^)/

ちなみにボタンホールはハンドでかがりました!

 

 

 

裾周りにゆとりを加えた事で脇から腰にかけての

引きシワも無くなりましたね

 

 

 

 

 

修正前は衿外周りが辛かったので外周りを展開して

衿ぐりが見えてしまっているのを修正しました!

 

 

 

 

↓ココで面白いなと思った仕様を紹介します

 

衿の芯地が縫われていますね(◎_◎;)

恐らく縫い目を入れて硬くする事で、1枚衿でも狙った返り線で衿を返す事が出来ると言った意図があるのかなと思いました

 

上の写真の様に返り線が硬くなるので擦れてしまうデメリットもありそうですが、

硬く張りがあり摩耗に耐えられる生地には有効かなと思いました

 

 

涼しくなってきたこれからの季節に丁度いい長袖シャツなので沢山着たいと思います(^^)/

 

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2024PM検定3級①

皆さん、こんにちは

 

暑い日が続いていますが、ここ数日やや涼しい日が続いている気がするのは気のせいでしょうか、、

 

異常な暑さのせいでもわからなくなってきましたが、もうすぐ秋が来ると思い、あと少しの辛抱と思い頑張りましょう!

 

 

9月1日の体験セミナーが近づいてきました。少しずつご予約頂いています!

体験セミナーは午前の部と午後の部があります。ご予約はお電話でご確認いただければと思います!

なお東京校のみの開催なので直接↓までお電話下さい!

ルオペラ東京校 TEL 03-5473-1519

 

また

 

引き続き見授業見学も可能ですのでご興味のある方はお気軽にお越しください!

 

 

 

さて、11月30日に行われるパターン検定3級の1型目をご説明します

 

ちなみに、出願期間は9月9日(月)~10月8日(火)になりますので、受検を検討されている方はお早めにお申し込みください

 

では早速ですが1型目のデザインがこちらです。

 

 

台衿付きシャツカラーの半袖ブラウスです

 

ダーツは前AHのみで、後ろはヨーク切替というデザインです。

ヨークの幅や前のバストダーツ先の位置取りが難しかったです。

 

以下が寸法です↓

 

着丈 = 56cm

肩幅 = 40cm

バスト = 97cm

裾回り = 103.6cm

袖丈 = 19cm

袖幅 = 35.7cm

袖口 = 34.7cm

袖山 = 13.9cm

 

以上になります。ボディはキプリス9ARになります。

 

パターンです↓

 


SNPは、0.4cm削り、FNPは1.2cm下げました。

ウエストダーツ量は脇で1cm取り、前下がりは0.5cm付けています。

前の裾で開く分量は2.3cmに設定していますが、一度トワルを組んでみて前後のフレアバランスを確認してみることをおすすめします(^o^)

 

前身頃です↓

 

 

前身頃のバストダーツは3度ほど残し、ダーツ先を2.0cm上げています。

後ろのダーツはヨークに移動するために1.3cm上げ、0.4cm取っています

上げたバストダーツ先での飛び出しを防ぐため、今回は裾で出す分量を多めに取り、また、裾全体のフレアバランスを考慮し、脇でも少し出しています。

 

このようにバストダーツの位置が原型から離れると処理する分量もそれに応じて変える必要があるので、特に裾のバランスは注意しながら練習しておきましょう!

 

袖です↓

 

 

袖のイセ量は合計18mmで、袖山の高さは、13.8cmです

これもあくまで参考値になります。本番で組んだ際に袖にしわができたり吊ったりする場合はその場で修正できるように、事前に練習しておきましょう(^^♪

 

衿です↓

 

 

今回は台衿付きのため時間がかかるかと思うので、試験前にデザイン画をイメージしながら何度も練習し、基準となる衿腰、衿幅、外回りの幅の寸法をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

 

完成トワルです↓

 


実技試験の試験時間は3時間半です。

作図に1時間半、トワル組みまで1時間、提出パターンを抜き出して記号記入で30分

このペースで進めることができれば見直しに30分使えます

練習する際も作図、トワル、パターン抜き出しをそれぞれ分けて練習するよりも、全行程をまとめて練習することで時間配分や苦手な箇所にも気付けると思うので練習の段階から本番を意識して臨みましょう!

 

完成パターンです↓

 

 

地の目、わのマーク、CF、CB、見返し線、合印、イセマーク、パーツ名称、ダーツの倒し方向、ステッチなどの必要と思われる記号は忘れず記入して下さい。

 

工業用パターンです↓

 

 

提出は縫代なしのパターンになりますが、参考までに工業用パターンも紹介します。

 

試験本番まであと3カ月あるので、今から練習すれば筆記試験、実技試験ともに十分に間に合います。

受検を考えている方は余裕を持って勉強していきましょう!

 

2型目のデザインもこちらのブログにて近日投稿しますので、是非参考にしてみて下さい(*’▽’)

 

ではまた!

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柄合わせについて②ジャケット

皆さん、こんにちは

 

今期の授業も残り二カ月余りとなりました。すさまじい暑さが続いていますが、体調に気を付けて残りの授業を頑張りましょう(^^♪

 

 

9月1日(日曜日)から10月期入学生徒の募集が開始します!


また


同日に行われる体験セミナーのご予約も受付中です


体験セミナーは東京校のみの開催で、お電話でのご予約お願い致します。

東京校 TEL03-5473-1519

こちらも席が埋まりやすいので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!

少しでも興味のある方はお気軽に授業見学にお越し下さい!

 

 

以前半袖シャツの柄合わせについてお話しました

 

今回はジャケットに焦点を当てて、また柄も縦柄と横柄がある場合についてご紹介していきます!

 

前回もお話しましたが、縦と横で柄の基本線を決めることから始めます

ただ、ここでの決め方が仕上がりに直結してくるので、優先していくラインから見ていきます

 

①前後身頃


まず縦方向の柄ですが、ジャケットは前中心、後ろ中心の順に合わせ、それからポケットなどを合わせ、横方向の柄はWL、HLの順に合わせます

 

ジャケットの場合、後ろに背削りがあることが多いですが、チェック柄であればこのような合わせ方をするのが一般的です、また、脇線も同じく傾斜している場合が多いので最低でも高さを合わせたいところです!

他のアイテムでも共通して言えることですが、基準線はそのアイテムが視覚的にどこが一番目立つか、という意識で良いかと思います。人の視線は体の真ん中に集まりやすいので、ジャケットの場合であれば横柄はHLよりもWLを優先していきます

 

また、丈や身幅のバランスも柄によっては錯覚を起こし、シーチングのトワルで見たときより崩れて見えることもあるので、その場合はパターンの段階に立ち返って考える必要があるので、柄合わせは裁断時だけでなく、製図の段階から意識しておくことが大切です

 

②衿


衿の柄の合わせ方は主に次の2通りが一般的です。

 

 

前側の見え方を優先するのか、後ろ側を優先するかという考えも重要ですが、衿は横地やバイアスで裁断することも多いので、柄によっては無理に合わせずに仮で衿を付けて判断しても良いでしょう

 

③袖

袖の横柄はいせ分量含めた高さと身頃AHの高さを合わせます。

 

 

合わせる高さもAHの高さの真ん中あたり、肩先から一つ目の合印を目安に合わせると、視覚的にも袖の柄が合っているように見えます。

 

 

 

④肩線


肩線は肩傾斜が前後で違ったりいせが入っていることが多いので柄によっては合わせることが不可能な場合もあります。ただ、ストライプ等の場合はこのように合わせることで繋がりよく見せることも出来ます

 

 

今回はジャケットの柄合わせについてご紹介しましたが、生地によっては地の目と柄が一致していないものや、柄自体の歪みが激しいものもあるため、その場合はパーツを敢えてバイアスで取ったりして意識的に柄を合わせないという選択をするのもアリかと思います。


ただ以前も話しましたが、一点物で作る場合は量産と比べて柄合わせした服を作りやすいので是非自分で作るときは参考にしてみて下さい(*’▽’)

 

ではまた!

 

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生徒さんインタビュー

皆さん、こんにちは

 

9月1日(日曜日)から10月期生徒さんの募集スタートです!!

埋まりやすい曜日もありますので、10月から入学を考えている方はお早目に手続きをお願い致します!!

と同時に

東京校のみ9月1日(日曜日)10時~12時まで 13時~15時までで無料体験セミナーを実施します!!

こちらも席が埋まりやすいので、お早目にお電話でのご予約お願い致します!!

東京校 TEL03-5473-1519

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入学を迷われている方もいらっしゃると思いますので、今回は生徒さんインタビューを紹介します!是非参考に

 

(Mさん オペラ歴1年半)

 

Q.入学したきっかけは?

 

現在メーカーのパタンナーをしています

パターンの知識を広げる事で業務の効率と質の向上につながると思い、

基礎からしっかり学べそうなル・オペラに通い始めました

働きながらでも通える時間割りになっているのもとても助かっています(^^♪

 

Q.実際に通ってみてどうですか?

自分のペースで課題を進めるため疑問点があったらその都度聞けます!

会社で引いたパターンに関しての質問にも深堀りして考えていただいて「理論」に基づいた説明も分かりやすいです

 

 

Q.学んで良かった事は何かありますか?

ル・オペラでは入学したらまずスカート原型を作る事から課題がスタートし、しっかりと基礎を固めながら課題の難易度も少しずつ上がっていくので、専門学校時代に学びきれなかった基礎的な内容を1から理解する事ができました(^^)/

また業務に繋がる応用的な事まで学べてとても勉強になります。

 

 

Q.今後の目標はありますか?

実務では3DCADを使用する事が多いのですが、まだまだトワルに発生している不具合に対しての修正方法が分からない事があります。

ル・オペラの課題では組んだトワルに起こった不具合の原因を1つ1つ考えながら修正するので、パターン、トワルの不具合を見極める力を養って3DCADとの両立を図りたいです

 

インタビューを受けて頂いてありがとうございました!

ル・オペラでは理論に基づいた製図方法、デザインのバランスを見ながらトワルの修正をカリキュラムを通して学んでいきます

これから洋服を作りたい方や更なるパターンのレベルアップをしたい方のお手伝いが出来ると思いますのでご興味がある方は是非1度見学にいらしてみて下さい!

 

 

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