TOP » タートルネック② – パタンナーズライフ

パタンナーズライフ

タートルネック②

一気に寒くなってきましたね :-P 季節的には寒い時期のほうが色んな服が着れて楽しいですね!

こういう時期になると購入するだけでなく、「服を作る」という選択肢があると将来もっと楽しくなると思います。子供に服を作ってあげたり、誰かにプレゼントしたり。それも貰う人がびっくりするぐらい完成度の高いものならもっと :-P


来年の4月からは少し落ち着いて新しい事が始められるんじゃないでしょうか?

今から学校の様子を見に来て頂いてゆっくり考えてもらえば、と思いますので見学お待ちしています!

 

 

 

本校は初心者の方ももちろん多くて大歓迎ですが、プロのパタンナーさんも通われています。

そういった方にも↓

こういったレベルの高い事もお伝え出来ますので、時代が変わりそうなこの時期にこそ、基本を勉強し直しませんか?基本が出来ていると、考え続ける事でアイデアが生まれる事があります!服の完成度を上げたいと思っている方はまず見学にいらして下さい!お待ちしてます!

 

 

ではでは、完成度を上げる1つが「生地とパターンがマッチする事です」特にカットソーは都度パターンを変更しないととんでもない目に合うことがあります。

それは・・「頭が入らない」です :cry:

これはもう服としては完全にアウトですね。

なのでタートルネックや、衿ぐりが伸びないようなものは特に注意をしましょう!

 

今回扱う生地は元型のものはかなり伸びる生地でした。

ですが、似た生地で縫ってみたところ、家庭用の縫製方法ではどうしても糸が切れてしまいます。なので少しだけ固めの生地で少し縫製の難易度を下げました :cry:

生地選びはほんとに難しいと思います。

 

少し固めの天竺で糸は細目でやや強撚糸です。

まずタートルネック部分が頭に入るはどうか確認してからにしました。

予想通り元の寸法では入りませんでしたので、そもそもの衿ぐりを少し大きくしておきました。このあたりが生地をどれにするかで変えないといけないところですね・・ :-| もちろん縫い方(特殊ミシン)で上手くいく方法もあるでしょうが。

肩はウーリースピンを入れておきました。固めの生地といっても着たり洗濯したりを繰り返していると伸びてきますので。

ロックをかける時に一緒に入れます。

 

 

裾はジグザグ縫いが一番安定したので採用しました。

一応天地縫いをやってみたりしましたが、引っ張ると糸が切れてしまったりしたのでジグザグが一番しっくりきました。

 

あと山をちょっと低くしましたが、それでも縫い難くて山が若干泳ぎました・・難しい・・

 

縫製は他には特にお伝えする事はなかったので、完成したものがコチラ↓

ほとんど同じのように見えますが、後ろと裾回りに少しゆとりが生まれました。腕はかなり前に動かしやすいです :lol:

衿のシワ感はちょっと分かりにくかったですね :cry: 折り返すと綺麗におさまりました!

前のものと比べてもそこまで差はないかなと思います。

袖と身頃は前に振る設定にしたのでかなり動かしやすくなりました。生地が伸びにくいのでこれは必須でした。

上げやすさも少しだけ上げました。それでも結構高めの袖ですが・・

前に結構動かしやすいです。

 

結果のパターンは↓(点線が元のパターンです)

修正したのは主に後身頃の運動量です。縦横どちらも出してあげないとさすがに生地を固くするのでしんどそうだなと。布帛よりのパターンにするイメージです。

バスト自体も少し出して裾までゆとりを入れました。

衿ぐりは0.5cほど大きくして↓

衿の長さを確保しました。これでもそこまでゆとりがあるわけではないですが。

袖も少しだけ幅を増やして袖山のラインをちょっと緩くしています。

これでも縫うときにアームホールと差が多くて難しかったです :cry:

 

以上すこーしだけ変化させましたが、この修正をもししていなかったらものすごく着難い服が出来上がっていたと思います。そもそも首が入りません :cry:

 

生地に合わせてパターンを修正するのは必須です。色々試す事も必要ですし、体型に合わせて修正する能力も付くと思うので、皆さんも手持ちの服の形を変化させて練習しましょう!

 

ではまた次回!!

 

 

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>