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2025 年 5月 28 日 – パタンナーズライフ

縫製不良

皆さんこんにちわ

 

パターンメイキング検定2級の筆記試験が7/12実技試験が9/6と残りの日数も少なくなってきました

 

↓今年の2級対策ブログが早速投稿されていますので、受験予定の方は是非参考にしてみて下さい(*’▽’)

2025年PM検定2級①

 

 

 

 

私は前回まではPM検定1級対策のブログでパターンについての内容を投稿していましたので、今月は縫製についてのお話をします(^^)/

 

 

↓針目が一部広くなってしまう「目飛び」と言う不良の写真になります

今回はこの不良が起こる原因と改善策を紹介します

 

 

 

 

厚地を縫っていると下の写真のように縫代が集中している箇所に段差が出来てしまいます

この段差を乗り越えて縫う際に「目飛び」が起こります

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは本題の目飛びが起こる原因の前に、ミシンがどのような仕組みで縫い目を作っているのか解説していきます

 

 

針が生地に刺さり上昇する時に天秤が下がる事で糸に緩みが出来ます

この上糸の緩みがポイントです!

ボビンケースを入れる釜の周りにある剣先」と言うパーツが上糸の緩みに入り回転する事でループを作ります

剣先によってできた上糸のループが下糸を引き上げて縫い目を作ります

以上が縫い目を作る仕組みです

 

 

 

 

 

 

それでは本題の「目飛び」が起こる原因について説明していきます

 

 

 

 

厚地を縫製する際に縫代が集中する箇所を乗り越える時に押さえ金が斜めに反り返ります

押さえ金が平行ではないと圧力が分散され、上昇する針と共に生地も動いてしまう事が原因で上糸の緩みが無くなってしまいます

上糸の緩みが無くなると釜の周囲を回転する剣先が空回りして、上糸のループが作れず

下糸を引き上げられないので目飛びしてしまいます

 

 

 

 

 

ここまでミシンの構造からどのようにして縫い目が出来ているかを説明してきました

上記で説明したことを踏まえて目飛びの改善策を見ていきましょう!(^^)!


 

ズバリ、押さえ金の先を指で押さえつけて圧力を均等にかける

目飛びが起こらなくなります

 

 

押さえ金に上から圧力を加えると針だけが上昇し、上糸の緩みに剣先が引っかかり回転する事で出来るループが下糸と縫い目を作ります

目飛びが起こる原因が分からなかった方は是非試してみてください(^^♪

 

 

 

今回のブログで紹介したように、一つ一つ不具合が起きた原因を紐解いていくと予め対策を打つことができます

またパターンの段階でも縫代を薄くする仕様に変更するなどの選択肢が増えていきます

それらが積み重なっていくと既製品にも劣らない綺麗な服が作れますので、ミスは見逃さずに何故起こったのか研究してみて下さい(*’▽’)

 

 

 

 

 

 

 

 

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