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2019 年 1月 12 日 – パタンナーズライフ

フランスコックジャケット➁

あけましておめでとうございます :-P

 

2019年今年もよろしくお願い致します!!

 

さっそくですが、2/24(日)の体験セミナーの募集が始まりました!

年明けすぐに予約がかなり入りました!ありがとうございます!

この分だと1月中に埋まってしまうかも・・ :lol: お考えの方はお早目にご連絡下さい!

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では・・・

コックジャケットの続きです。さらっと終わらせようと思い、縫製までやってみました ;-)

 

 

 

左がウールで縫製してみたものです。

 

 

全体的に少し柔らかい印象になりました。

綿と違い、ステッチで縫い縮みがあまり起きていないので、すっきりした感じです。

 

 

身幅はさすがに大きいですね :-) 少し削りたくなります。綿の時の方が生地が固いのでシルエットに厚みがあった様に思います。横に広い立体感のないものになってしまいました・・


綿のほうもそうでしたが、ポケットが固くドレープの出る位置が広いので胸幅も広く見えます。

 

衿回りは首にジャストで付いている感じで抜けるようには感じません。これが見てみたかったところです。良く見ると写真右側の肩線が湾曲しています。

古着、特に40年から60年くらいのものに多く見るのですが、後ろの肩線が曲がっています。

 

パターンは↑こちら。

後ろの衿ぐりの位置が相当上がっているのが分かります。あと肩の傾斜がきついですね。

 

後ろ首周りです。今じゃあまり見ないラインです :-o

 

着心地を確認すると、

肩先に服の重みを感じ、衿ぐり周りは浮いている感覚がします。

現代の服の場合は、先に襟ぐりの後ろ辺りに圧迫感を感じ、肩先にも張った感覚があります。(体型にもよります。企業が使っているボディのように姿勢の良いひとならこの感覚はないと思います。)

ただ、この服は肩先に乗ってしまっているため、上の写真の様に身頃全体が吊り上がった状態になってしまっています。

私の体型的には今の服の動き難さを考えると、こちらの方が衿も抜けないのでやや好みではあります。吊り上がっているのはイヤですが・・ :-|

昔の服のパターンのカッティングの方法も色々あったんだという事と、量産のために無くなってしまった形もあるんだろうなと思います。

 

袖も今ほど前後差がありませんでした。袖を振ればいいというわけではないですね。

身頃に十分運動量があるため、袖山はすっきりしています。

ちなみに昔のハンティングジャケットで袖が後ろにふっているの見た事あります :-o

多分銃を構えるためなんじゃかなと思っています・・

 

 

すべてそうですが、特に衿回り、肩周りの関係は難しく感じます。今後も良く研究していくつもりです。

 

今回良かったのは異常に肩傾斜が強い服だとどうなるのか?というものが見れて非常に良かったです :-P やってみるもんですね!

 

ではまた!

 

 

 

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