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2022 年 2月 22 日 – パタンナーズライフ

初心者の難敵!シワシワの原因と対策動画 ダウンは作れるか?⑤型抜き

予定通り体験セミナー開催致します!

いよいよ今週末日曜日ですが、まだ空きはありますので気になる方はお電話でのご予約お願い致します!

東京校 TEL03-5473-1519

 

 

寒さもひと段落してきて春が少し見えて来ましたね :lol:

あっという間です!4月くらいからはコロナが収まって通常の生活に戻ってほしいですね・・

 

さて普段から縫製している方にはこんな動画はいかがでしょうか?

「パッカリング」についての動画です :lol:

カジュアルな服では良く見かけるシワかと思いますが、高級とされる服を作る際にはタブーです。なぜ起きるのか?などは考えた事はないでしょうか?

縫製を専門にされている方とはまた違う視点で「パターン」で抑える方法をお伝えしています。意外にプロの方も意識しないところかと思いますので是非見て下さい!

チャンネル登録といいねもお願いします :-P

 

 

では

ダウンの続きですが、以前から生徒さんに聞かれていた事をお伝えしてみようかと思います。

「型抜き」というやつです。

手持ちの服のパターンを「抜く」事ですね。

そっくりそのままはパクリになっちゃいますが、勉強の為にはとても大事な事だと思います。自分が知らない縫製の方法や、パターンの引き方を知るには持ってる服を調べてみると良いと思います。

ただ「解いて」だとさすがにもったいないので・・・

解かなくて済むやり方をお伝えしておこうかなと思います :lol:

色んなやり方がありますので、あくまで参考用にと考えて頂ければと。

 

では

今回は裏地を外してやりやすくなっていますが、通常は外さないでやります(ダウンがパンパンだとさすがにやり難いですが・・・)

最初にアイロンをかけます。

このアイロンもすごく大事です。目的は「着て伸びたりしてしまった所を元に戻すアイロン」だからです。

ここで大事なのが「地の目」です。地の目を見ながら、縦糸横糸を揃えていくようにアイロンをかけるようにします。「地の目が読める」というのはとても大事だと思っています。

ただ、ミリタリー系などの縫製が割と雑なものに関しては精度があまりないので、完璧からはかなり精度は下がります。(縫製が怪しい所は左右確認する事にしています)

しっかりアイロンをかけても、今度は「縮んでいる」ところが出てきます。

縫い縮みです。今回は脇がWstが入っていてかなりパッカリングが起きていました。引っ張ると1cmくらいは縮んでいます。

この時は「引っ張ってシワが消えるまで」で寸法をとった方がよいと思います。

基準になる箇所(今回は後中心)にピンをさして(何本か私はさしています)

下に型紙を敷いた状態で↑のようにピンで穴を開けていきます。

難しいのはアームホールなどカーブが強い箇所です。

伸びやすい生地の場合だと、縫製時に伸びてしまって元のパターンから大きく崩れてしまうので・・ここも「地の目を見ながら伸びた分を考慮したライン」でとります。(これが結構難しいです・・ :cry: )慣れるまでは中々上手くいかないところですねえ

衿ぐりも伸びやすいところの一つです。特にサイドネック部分です。

地の目に気を付けながら伸びた分を戻してとっていきます。ここは縫製時にかなり伸ばしやすい部分なので特に気を付けましょう。

線の入り方(角度)も大事なところです。パターンを抜いてみて確認するところは、この角の線の入り方を参考にする事が多いです。この入り方が間違っていたら正確には抜けていないという事になるのでもう一度とり直しです。

実寸計測も参考にします。手の加減や、生地を引っ張ってズレてしまう事が多いので、パターンを確認する際に「実寸はどうなっているか」は良く見る部分です。

単純なパーツは幅と長さのみ計測してピンで抜き出さない事もあります。ある程度の形のセオリーはあるので(もちろん違う事もあります)寸法を参考にしながらパターンを直に引きます↓

片側だけパターンを引いてあとで左右対称にします。

置いても長すぎるパーツの場合は置いた状態での端にピンを打っておき、そこから続きは生地をめくって続きから・・・という風にとっていきます。(生地に厚みがある場合はミスしやすいので、厚み分を考慮します)

↑こんな感じでパターンを抜き出していきます。私は後でCADに入れるので、重ねて書いています。

あとは、、寸法を拾ってCADでラインを引く→プリンターで出力してズレを修正→プリンターで出力の繰り返し

これで形をとっていきます。慣れたら早い作業ですが、慣れるまで一番困るのが

「寸法が合わない」です。

所謂整合性がとれないので何度も確認して取り直す事になります。

なので、上記の「地の目を読む」という事が非常に重要になります。

 

最初にもお伝えしましたが、色んなやり方があると思いますし、その服それぞれでやりやすいやり方は異なると思います。

服の構造を知るにもすごく勉強になりますので是非お試しを ;-)

 

では次回抜いたパターンです!

 

 

 

 

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