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2017 年 6月 2 日 – パタンナーズライフ

ダッフルコートの襟ぐり周りの仕様ー②

こんにちは K です。( ´_ゝ`)

だんだん初夏に近づいてきましたが、同時に蒸し暑さも感じるようになりました。

シーチングの変化も激しい日々です。

 

さてさて、前回の続きのコートの縫製ですね。

 

まずは本体のポケットからです。

フラップと本体、どちらも裏地をつけますが、フラップの方はおしゃれぶってタータンチェックにしてみます。

出来上がったらそれぞれを身頃にたたきます。

身頃を繋げて、裁ち端は裏地でパイピング始末をして片倒しの後ステッチで止めます。

これで土台はできたので、関連するヨーク部分、フード、見返しをそれぞれ用意します。

ヨークは出来上がりに周りを折って、しつけで止めておきます。

フードは縫い合わせ、身頃と同様の裁ち端の始末をし、見返しをつけて完成させます。

見返しも裁ち端をパイピングしておきます。

 

さて、これでパーツは揃ったのですが、どのようにして縫い代を見せないように縫うか考えました。

市場で見たものは、フードの付け根部分は完全に中縫いされており、それがどのように見返しに響くのか?手順は?と考え、何度か紙でシュミレーションしてみます。

うーん、見返しがある部分は身頃に縫い代を倒して、その他の部分はヨークと身頃でフードを挟むという状態なんですよね…

 

とても分かりにくいので、図解にします。

まず、図のような配置でフードを見返しと身頃で挟んでピンなどで仮止めします。

 

それから前端をぬいます。

ヨークをたたく予定の箇所の手前まで地縫いします。

 

その縫い止まりの位置で、すべての縫い代に切り込みを入れます。

 

前端の縫い代の処理をして、ひっくり返します。

ここで、前立て部分の形状は完成なのでアイロンでしっかりと整え、縫ってない縫い代は全て重ねた状態に立てて(引っ張り出して)おきます。

 

その引っ張り出した縫い代を、ヨークと身頃の内側に収まるようにヨーク布で図のようにはさみ、身頃側に倒して地縫いします。

 

縫えたら、縫い代を後でかけるステッチ内に収まるように小さく、かつゴロゴロしないように微妙に段差をつけて、周りを縫います。

 

あとは前立てからの続きでステッチをかけて、フード周りは完成です!

さて、とりあえず目的は達したわけですが、あとは出来上がりまでの縫製の様子、

また前端のステッチの種類と考察を次回載せようかなと思いますので、次回宜しくお願い致します。

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