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2022 年 5月 28 日 – パタンナーズライフ

2022年PM検定2級①

 

東京はここ最近、夏日が続いていますね・・・

雨が続いたり気温が上がったりバタバタと気候にやられています :roll:

 

そしてこの時期と言えば『パターンメーキング技術検定』ですね!

 

今年もこの季節がやって参りましたので2級のジャケットを作製してみました。

 

それではまずは2型あるうちの1型目です。

今年は2型とも4面体が掲載されています。

 

過去の検定2級4面体ジャケットの作図動画がございますので参考までに↓

 

 

 

 

今年のデザイン画はコチラ↓

 

プリンセスラインと言われる縦の切替のジャケットです。

ポケットは両玉縁でボタンが4つ。着丈は短め。

毎回思いますが、バランスが取りにくいジャケットでした :cry:

 

 

 

まずは寸法です↓

 

 

着丈 = 55cm


肩幅 = 39cm


バスト = 94cm


ウエスト = 80cm


裾周り = 100cm


袖丈 = 58cm


袖幅 = 33.4cm


袖口 = 24cm


袖山 = 16.4cm

 

 

今回は9ARボディで作製しました。

会場によってはボディが異なることがあります。

10missボディなら肩幅は1cm程小さくしていいかなと思います。

 

 

 

 

パターンです↓

 

ウエストダーツは、後中心(背削り)10mm、後ろの切替37mm、脇で24mm、前のダーツで18mmです。

この辺りの細かい数字はボディや個人の好みも反映されるので参考として考えて下さい。

サイドネックは4mm削っています。

肩のダーツでは6mm開いて設定しています。

きっちりとしたダーツ処理量を決めておくと、アームホールの寸法が変わらないので同じ袖を付ける事が出来ます。

いつもこの分量はデザインによって変わるので、あくまで試験用ですが :roll:

 

バストダーツは衿ぐりで3°開いて4分の1残しで処理しています。

 

 

袖山の参考の形です。

 

全体で36mmイセが入っています。

袖山のイセが今回1箇所の最大が12mmです。これを超えるとピン打ちでキレイに付ける事が難しくなるためあまり多くし過ぎないように注意しましょう。

 

 

 

 

衿腰25mm、衿幅43mmで設定しています。

今回はデザインが少し寝ている衿だったので多めに開いていますが、あまり広げ過ぎるとサイドネックあたりが抜けてしまうので、やり過ぎに注意です。

 

前身頃です。

 

ボタンは20mmで間隔は8.3cmで設定しています。ここが少し中途半端な数字になりましたが、バランスを考えるとこれくらいでした。

ポケットの大きさ・位置、丈の長さ等、全体のバランスをみて設定しましょう。

まずはきっちりとしたトワルを組んで自分の数字を早めに準備しておく事をお勧めします!!!

 

 

 

 

提出用のパターンです↓

 

前回も言いましたが、名称・地の目・CB・CF・イセマーク・見返し線・ボタン・合印・わのマーク・必要と思われる記号は忘れず記入しましょう!

 

以前こういった動画も作製しているので、トワルを組む時に参考にして下さい↓

 

 

 

 

完成トワルです :lol:

 

袖丈が58cm(これ以上短くは出来ない)で、絵型の袖丈からの差で着丈を決めると前身頃の衿、ポケット、ボタンなどの縦横の比率のバランスが取りにくいです。

先程もお伝えしましたが、ある程度の寸法バランスを出して自分の数字を早めに出しておきましょう。本番でバランスをとるのは難しいと思います。

特に第一ボタン位置は絶対覚えておいた方がいいです。

今回はバストラインから6.5cmくらい上の位置に設定しています。

 

 

最後におまけの工業用パターンです。

 

参考ですが、両玉縁ポケットの書き方や前見返し等、理解しないままはいかがなものかと思うので、構造を理解するためにも見ておいて下さいね :-o

 

合格する事が1つの目標ですが、完成度を上げる事の方が個人的にはレベルアップという意味では必要だと思っています。何度も引いて完成度を上げてみてその会場で一番綺麗!まで目指して下さい ;-) 本当に細かいところまで見る事が出来るようになれば、他にも応用が効いてきます!

ベースのジャケットというものの形を覚える上でも非常に大事だと思います!

 

 

では皆さんの健闘を祈ります!

 

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